お父さんの子育て絵本を紹介します。
ちょっとばかり手伝う、なんてナマヌルイもんじゃありません。
なにせママは登場しないんですの。

本は32cmの大きなサイズ。
目立つのか、図書館でも頻繁に貸出されています。
パパと10にんのこども/ひくまの出版

1997年発行
2001年4月発行(日本語版)

パパには、10人のこどもがいました。

10人の子どもたち、見た目はまったくおんなじです。
10歳から1歳まで、というふうでもなく
ハイハイする時期の子が10人、というかんじ。
(学校に行くからちがうんですけどね)
必ずしも年齢は重要ではないようで。
つまり、デフォルメされているんですね。

毎日、10人分の朝ご飯をつくります。
$【産後の読書案内】
子どもたちは好き勝手やっていますよ…あせる

10人分の小さなパンツとシャツと靴と靴下を用意。
車に乗せて学校に連れて行く。
そのあと、パパは会社へ。

夜、帰ってくれば、お風呂、夕食、(材料まで書いてあります)
みんなではみがき、おはなしをひとつきかせ、おやすみのキスを10回…。

 あーあ、くたびれた。
…そりゃそうよねぇ。

 たまには、ひとりになりたいな。
と、こっそりふねをつくるパパ。

ひとりで旅に出ます。
…といっても家出じゃありませんよ。
おばあさんに、10人のこどもの世話をたのんでから。
$【産後の読書案内】
みたところ、このおばあさんは、血のつながりはなさそうです。
あくまで「世話をする人」という雰囲気。

このおばあさんについては、後日考察してみます。

さて、パパは、10人の子どもたちは、どうなるのでしょう…?

coffee*  coffee*  coffee*  coffee*  coffee*  coffee*  coffee*  

この絵本のいいところは、ママがまったく出てこないところ。

つまり、言ってみれば「ママと10人のこども」では、
あたりまえすぎて、おはなしにならないわけです。
10人のこども、という点ではあたりまえではない、というのは置いといて…

パパだからこそ、意義のある絵本。

そういう点ではコミック『ヒヤマケンタロウの妊娠』と似ています。
男性も妊娠する世界を描いたおはなし。
女性の妊娠ストーリーはあたりまえですもんね。
右矢印関連記事 男も妊娠!イクメンからウムメンへ★コミック『ヒヤマケンタロウの妊娠』

描いたのは、フランスの女性作家。
もっとも注目されている一人だそうです。

この作品で1999年に、ヴリュッセル賞、サン・ポール・トロアシャトー賞、
ドロームの青少年図書展でピチョー賞を受賞。

おそらく、男性の育児参加においては、日本よりかなり進んでいそうなフランスでもおおいに受け入れられた絵本なのでしょう。

父親になった男性は読んだらどう思うのでしょうか?
おしえてほしい~ビックリマーク

お父さんが子どもに読んであげるのにもおすすめです。

右矢印更新しましたきら【本のこと あれこれ】since 2004 雑食・ほん日記5【2013年2月-1】

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