どこから、いつから、自分を「ボクサー」と言えるのか。
……似たようなこと話したことあったかもだけど。
4回戦の素人みたいなヘロヘロの試合しか出来ない人間を、「ボクサー」と呼んでいいのか。
……まぁプロテスト受かれば定義上はプロボクサーなんだけど。
……少なくとも4回戦当時、自分には納得いっていなかった。
……俺は、今自分を「ボクサー」だと胸を張って言えるのか?
……俺は、いつから自分を「ボクサー」だと言えるだろう?
4回戦の頃、ずっとその疑問は胸に抱えていた。
「ここでもし終わったら、『元ボクサー』とは言えるのか?……言えないよな」と感じていた。
あくまで感覚の話なので、個人差は個人差でいいと思うけど。
全日本新人王決勝戦。
ダウンをした、記憶さえなかった。
むしろ自分ではダウンしていないつもりだった。
ちょっとカクンと膝が落ちた時にダウン取られ、その後相手にラッシュされてレフリーストップ負けだと。
……一度も倒れてなんかないのに。
試合後。
「まさか基樹があんなに大の字になって倒れるとはなぁ〜……」
応援に来てくれた方にそう言われ、
「は?俺、倒れてないですよ?」
「いや、倒れたよ。大の字に」
「いやいや、倒れてはないですって」
「いや、倒れたよ」
横にいた違う人に。
「……俺、倒れた??」
「………うん」
マジで??!!
後日、テレビ放映を見た。
紛れもない事実を確認して、一番驚いたのは自分だった。
(つづく)
南小樽の景色。スマホ用広角レンズ。笑
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