Reactivated Love #1A | 山風に吹かれた櫻葉へのつぶやき。

山風に吹かれた櫻葉へのつぶやき。

ある時は嵐情報。またある時は櫻葉妄想小説。自由に生きております。
腐寄りにつきノーマルアラシックさまは速やかにご退出くださいませ。

ごあいさつ

どうも。

いつも貴重なお時間をこちらでお過ごしいただいているみなさま(初めましてさまも)あいばとうございます。

今日は嵐さんの48thシングル『復活LOVE』の発売日ですね~わーい

なんの日シリーズSCVer.ファイナルがギリ間に合いまして、本日からこちらのお話がお世話になります

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仲良くさせていただいているtomokoさんとLINE中に湧き上がったお話です

新曲『復活LOVE』からのインスピレーションで描いておりますので是非聴きながらお楽しみください( ´艸`) 





#1A




「ゴメン、雅紀のせいじゃないから。」




雷鳴が響き渡り、

あっという間に激しい雨音が辺りを包んだ。




「近くに居すぎたんだ、」




そう言う翔ちゃんのコトバを

窓に打ち付ける雨音がかき消していく。



待って翔ちゃん、何を言ってるの?



コトバが出てこないほどそれは唐突で

部屋を出ていく翔ちゃんの背中を

夢じゃないかって

もう一人の自分が客観的に眺めているようだった。



雷鳴が轟く。



ハッと我に返る。




「しょぉちゃん!」




玄関を飛び出して

すぐに来ないエレベーターなんかじゃなくて

非常階段を駆け降りた。



翔ちゃんのために選んだはずの

高すぎないフロア数が

皮肉にも

今は翔ちゃんを追うのに助けになってるなんて。




「しょぉちゃん!」




エントランスから

角を曲がる愛おしい背中が見えて

土砂降りの中、追いかける。




「しょぉちゃん!行かないで!」




愛おしい背中は振り返ることなく

通りのタクシーを拾い上げて

赤いテールランプは

雨煙の中、消えていった。