Reactivated Love 2 #60S | 山風に吹かれた櫻葉へのつぶやき。

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最初お話→Reactivated Love1
前回のお話→#59S


Reactivated Love 2

#60S





雅紀・・・





いつもそうして泣いていたのか?



あの日から、ずっと。





現場では何気ない表情(カオ)していたけれど、



本当はもっと、



もっとずっと深く苦しませていたんじゃないのか・・・?





雅紀───、





雅紀・・・!





逢いたい、と。




(ミズカラハナレタクセニ)




この腕に抱き締めたい、と。




(オモイヲ カカエキレナクナッテ)




雅紀───




(ニゲタ、クセニ。)





瞬きもせず見上げる俺の目尻からも


涙が筋を作って流れ落ちる。




(オレニ、キヅイテ)




気付いてくれたら、




(コッチヲ、ミテ)




見てくれたら、その時は。





見つめるその先



月明かりに照らされて、


雅紀が何かを飲む仕草。





───その手にあったのは、





あの、時の、





俺、の。





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