記者会見が終わって日本に帰国後、私の左腕の皮膚病は悪化の一途をたどることになり、ついには最強クラスの飲むステロイドまで処方されることになった。
これが本当にキツかった。
飲み始め初日には、練習中に嘔吐するくらいの副作用。
【本当に辛い。痒いのは痛いのと同じくらい辛い】
しかし一向に改善を示さない症状に、後日腕の写真を観た義弟が大学病院を紹介してくれた。
なんでも乾癬(かんせん)という難病の疑いがあるとのこと。
ひどい時には入院をしなければならないらしく、一生それと付き合っていかなくてはならない。
「こうなったら難病ファイターとしてやっていくかなあ」
と、なるべく前向きに努めるようにし、受診した結果、再検査にて白癬菌が検出されたのである。
白癬菌にとってステロイドはかっこうの栄養源となってしまう。
私は辛い辛い副作用に耐え、白癬菌に栄養を与えていたのである。
正直ヘコんだ。
現在、左腕の症状はだいぶ改善した。
だが、まだまだ発作的な痒みは収まらず、血が出るくらいまで掻きむしってしまう日々だ。
白癬菌は元々感染力の強い菌ではない。
大半は疲労やストレスによって体が弱っているときに発症することが多いらしい。
今回の試合が終わったら少し休養しよう
と思った(試合後、中一日で練習復帰した男が言うのもなんだが……これは後輩のためであり、自分のためでもある。また後述する)。
私はもう若い選手ではない。
練習に耐えうる精神力、耐久力も低下している。
だからこそ、一日一日を集中し、工夫し、若者よりも密度の濃い時間を過ごさなくてはならない。
一つひとつの試合に勝負を賭け、全力で勝利をもぎ取りに行くんだ。
【中国で通訳をしてくれた女の子、インちゃん】
今回の試合の前、私はツイッターで地獄巡りというハッシュタグを作り、呟いていた。
一日の練習が終わったあとの帰り道に、練習の感想、思いを書き記した。
以下に抜粋する。
地獄巡り1日目。 疲れも何もない状態の地獄など、ここまで修羅場をくぐってきた私なら容易に耐えられる。 これを二日、三日と続けていくから地獄なのだ。 体が動かなくても、後輩にあしらわれても耐えなければならない。 #地獄巡り
3日目。 ワンツーの新しい打ち方の感覚を覚えた。 石井館長が私の右ストレートが好きだ、と言ってくれていたけど、これなら、なんだかいけそうな気がするー。
地獄を巡っているが、まだ精神はやられていない。 このくらいでやられてたまるか。 #地獄巡り
10日目。 疲れが溜まってきているが、
「タイトル取るんだろ!」
と辛くなったときは呪文のように胸の中で唱える。 まだ動く。 心も生きている。 大丈夫。 明日は朝練の後でぶる~と整骨院でコンディショニングしなきゃ。 院長のおかげで肘はほぼ完調。 #地獄巡り
12日目。 覚醒している。 絶対に勝てる。 #地獄巡り
14日、15日目。 昨日は精密検査前日のため練習は軽めに。 今日は精密検査の結果、ステロイド治療は一刻も早く止めるように指導された。 今までの副作用に耐えた日々は一体何だったんだ…。 と同時にこれで思い切って試合できるぜ。 良い経験した。 ぶっ倒す。 #地獄巡り
18日目。 かなり疲れも溜まってきたがまだまだイケる。 体に芯が入った状態。 このまま試合に臨めるか、一旦落ちるのか。 意外に72kgってベスト体重なんじゃないかと思った。 城戸ビッチや日菜太くんとの決戦を避けて階級上げたろかいな。 #地獄巡り
21日。 ここで我慢して力を出せないヤツが勝てるかアホタレー、という気持ちで自分と戦い、勝った。 俺は17歳からずっと自分に勝ってきた。 結果が出て当たり前、チャンピオンになって当たり前、なのである。 あとは体の調整のみ。
本当の地獄は試合だ。
その先に何がある?
#地獄巡り
23日目。 ジムでの最終練習日。 今回は一度も精神的にヘコたれなかった。 ところどころ結婚式が続いて休んだり、ハイテンションのまま練習に行けたのが良かったのかもしれない。 3月の敗戦後、憑き物が取れたかのように清々しい朝を迎えられたのも事実。 さあ超アウェイにあえて飛び込め。 #地獄巡り
そして5月15日、私は再度、中国・深センに飛んだ。
2014年深セン遠征『英雄伝説』①
2014年深セン遠征『英雄伝説』④
2014年深セン遠征『英雄伝説』⑤
2014年深セン遠征『英雄伝説』⑥
2014年深セン遠征『英雄伝説』⑦
明るく生こまい
佐藤嘉洋
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佐藤嘉洋の試合を観て何か感じてくれた人は
こちらで新品を購入してほしかったり!
『悩める男子に捧げる 1001のローキック』
販売中。
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有我式骨盤矯正だけの施術も可能に!!
ぶる~と整骨院
サンドバッグ叩いて五月病を吹き飛ばせ
名古屋JKFitness
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ひどい時には入院をしなければならないらしく、一生それと付き合っていかなくてはならない。
「こうなったら難病ファイターとしてやっていくかなあ」
と、なるべく前向きに努めるようにし、受診した結果、再検査にて白癬菌が検出されたのである。
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私は辛い辛い副作用に耐え、白癬菌に栄養を与えていたのである。
正直ヘコんだ。
現在、左腕の症状はだいぶ改善した。
だが、まだまだ発作的な痒みは収まらず、血が出るくらいまで掻きむしってしまう日々だ。
白癬菌は元々感染力の強い菌ではない。
大半は疲労やストレスによって体が弱っているときに発症することが多いらしい。
今回の試合が終わったら少し休養しよう
と思った(試合後、中一日で練習復帰した男が言うのもなんだが……これは後輩のためであり、自分のためでもある。また後述する)。
私はもう若い選手ではない。
練習に耐えうる精神力、耐久力も低下している。
だからこそ、一日一日を集中し、工夫し、若者よりも密度の濃い時間を過ごさなくてはならない。
一つひとつの試合に勝負を賭け、全力で勝利をもぎ取りに行くんだ。
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一日の練習が終わったあとの帰り道に、練習の感想、思いを書き記した。
以下に抜粋する。
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3日目。 ワンツーの新しい打ち方の感覚を覚えた。 石井館長が私の右ストレートが好きだ、と言ってくれていたけど、これなら、なんだかいけそうな気がするー。
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10日目。 疲れが溜まってきているが、
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12日目。 覚醒している。 絶対に勝てる。 #地獄巡り
14日、15日目。 昨日は精密検査前日のため練習は軽めに。 今日は精密検査の結果、ステロイド治療は一刻も早く止めるように指導された。 今までの副作用に耐えた日々は一体何だったんだ…。 と同時にこれで思い切って試合できるぜ。 良い経験した。 ぶっ倒す。 #地獄巡り
18日目。 かなり疲れも溜まってきたがまだまだイケる。 体に芯が入った状態。 このまま試合に臨めるか、一旦落ちるのか。 意外に72kgってベスト体重なんじゃないかと思った。 城戸ビッチや日菜太くんとの決戦を避けて階級上げたろかいな。 #地獄巡り
21日。 ここで我慢して力を出せないヤツが勝てるかアホタレー、という気持ちで自分と戦い、勝った。 俺は17歳からずっと自分に勝ってきた。 結果が出て当たり前、チャンピオンになって当たり前、なのである。 あとは体の調整のみ。
本当の地獄は試合だ。
その先に何がある?
#地獄巡り
23日目。 ジムでの最終練習日。 今回は一度も精神的にヘコたれなかった。 ところどころ結婚式が続いて休んだり、ハイテンションのまま練習に行けたのが良かったのかもしれない。 3月の敗戦後、憑き物が取れたかのように清々しい朝を迎えられたのも事実。 さあ超アウェイにあえて飛び込め。 #地獄巡り
そして5月15日、私は再度、中国・深センに飛んだ。
2014年深セン遠征『英雄伝説』①
2014年深セン遠征『英雄伝説』④
2014年深セン遠征『英雄伝説』⑤
2014年深セン遠征『英雄伝説』⑥
2014年深セン遠征『英雄伝説』⑦
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