「愛する命への追悼」

 

私には宝物のような存在のペットがいました。

 

今日はその子が天へ旅立ってからちょうど1年。

 

いまの私へ繋がる大きなきっかけをくれたので

 

少し書かせてください。

 

また、ペットを亡くして苦しんでいる人の心に

 

少しでも癒しとなりますように。

 

願いを込めて捧げます。

 


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私は、生まれてからずっと

 

『猫のいる生活』をしてきました。

 

幼い頃のアルバムを見ても、

 

必ず猫と一緒に写ってる。

 

いまの子で4代目。

(旅立った子は3代目)

 

 

 

私には姉が2人いますが、年が離れていて

 

幼い頃は一緒に遊んだ記憶がほぼありません。

 

両親は働いていたので、学校から帰っても

 

一人で過ごすことが多い子でした。

 

 

 

末っ子だからなのか

 

本当はすごく寂しがり屋。

 

でも、素直に「寂しい」と言える性格ではありませんでした。

 

それは今もそうかな。。

(1人が好きなこともあるけれど……)

 

 

 

そんな時、決まっていつも

 

猫たちは私と一緒にいてくれたのです。

 

名を呼べば鳴いて返事をしてくれる子もいたし

 

毎朝起きるまでひたすら起こし続けてくれた子

 

一人で泣いていると、必ず近くにいてくれた子

 

猫がいてくれたお陰で心から寂しいと思わずにいられた気がします。

 

 

 

でも、共に過ごした時間が多いから

 

別れは悲しくて辛くて、寂しくて……。

 

いつだって、もっとしてあげられることが

 

あったんじゃないか。と別れを経験するたび思います。

 

 

 

1年前に旅立った子は、

 

私が9歳、大好きだった猫との初めての別れを経験し

 

立ち直ることに苦悩していた時、

 

それを見かねた両親が迎えてくれました。

 

でも、初めは「猫をまた飼う」ということが怖かった。

 

大好きになるのはわかっているから、

 

また悲しい別れを経験するなんてもうイヤだ。と。

 

、、、だけど、

 

目の前で必死に生きている小さな命は

 

私に明るい光をくれた。

 

その時ね、心の中で願ったんです。

 

どうか私が大人になるまで死なないで。

大人になっていたらきっと、私はもっともっと強くなっていて、あなたの死をきちんと受け止められるから。だから15年以上は生きてね。

 

って。

 

 

それが通じていたかのように

 

18年・・・長生きをしてくれました。

 

 

 

そして、お願い通り、

 

私はもう大人ですが、、

 

やっぱり別れは悲しいです!

 

捉え方が変わった分、前向きに向き合うことができるようにはなりましたが。

 

 

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最期の最期、


ちょうど1年前、母から連絡が来ました。

 

「もうそろそろかな……」

 

たまたま仕事がお休みの日だったので急いで

 

実家に向かいました。

 

新幹線に乗って、いろんなことが思い出されました。

 

悲しみから救ってくれ、愛だけをくれた。

 

多感な時期を共に過ごしてくれた。

 

横を見れば、そこに必ず居てくれた。

 

 

 

そして「きっと私が帰ったら本当に死んでしまう。あの子は私を待っている」

 

と感じていました。

 

だから、涙が止まらなかった。

 

同時に覚悟もした。

 

 

 

家に帰り目にしたのは、変わり果てた弱った姿。

 

もう自力で立ち上がることもできなくて

 

焦点も合わないような状態。

 

 

 

「帰ってきたよ。〇〇ちゃん」

 

そう声をかけたら、、

 

必死に体を起こそうとしてくれて、

 

私の方をじっと見てくれた。

 

そして、、、

 

鳴いてくれた。


しっかりした声で。

 

 

 

「待ってたよ。

 

 あなたはもう大丈夫。

 

 ありがとう。」

 

 

そんな風に聞こえた気がしました。

 

 

他の誰が声をかけてももう動く事も出来ず、

 

鳴くこともできなかった。

 

私のために最後の力を残しておいてくれたのかな。

 

母も私も涙が止まりませんでした。


 

 

「ありがとう。大好きよ」

 

と言って撫でてあげることしかできなかった。

 

、、それができた。

 

暖かくて優しいぬくもり。

 

私をずっと包んでくれていた大きなぬくもり。

 

 

 

その夜、大切な大切な命は空へと旅立ちました。

 

 

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私はこの死を受けて、多くのことを学びました。

 

 

 

“思いを伝える”ことの大切さ

 

“必死に生きる”ことの尊さ

 

“出会うこと”

 

“思い合えること”の奇跡

 

 

 

いつか必ず終わりはやってくるのに、

 

やりたいこと我慢して、

 

伝えたい思いを封印して、

 

そうやって生きていくのはもう終わりにしよう。

 

そう思いました。

 

東京に戻り、その日のうちに職場に「辞めさせてください」と伝えました。

 

 

 

心はとっくに限界だって言っていたのに

 

『いつかいつかいつか』

 

そんな風に自分に言い訳して

 

後回しにして動かなかった。

 

それをもう辞めようと思いました。

 

 

 

もし、1年前に大切な大切な命が

 

旅立っていなかったら・・・

 

きっと“いまの私”は存在しなかったと思います。

 

 

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別れを経験して辛かった時に、

 

ある本に助けられました。

 

最後に少し紹介させてください。

(少しスピリチュアルなお話です)

 

***

 

ペットは「神の使い」だと聞いたことがありますか?

 

…ペットが与えてくれる癒しは

とてつもなく大きいです。

しかもそれは、見返りを求めない、

与えっぱなしの無償の愛です。

 

無償の愛を無尽蔵に与えることが出来る、

ということは、その部分は神の領域ですので、

ペットは神の仕事の一端を担っている、ということになります。

ここでいう神は、唯一無二の愛そのものの絶対神です。

 

…ペットに高級霊が宿っていることもまれにあります。

これはなぜかというと飼い主を導くためです。

 

ペットを介して、誰かと絆ができる、

何かの行動を起こすきっかけになったなど、

そういうことがあれば全てがお導きだと思います。

 

そのペットが来たことで霊的に向上した、

物事がいい方向に向かった、

社会に貢献することが出来たなど、

いい変化があるのであれば、高級霊が宿っている可能性があります。

 


■なぜペットは人より先に往く

 

ペットの死は

“ご苦労さま、もう戻ってきていいよ”

と動物たちを神の手元に戻す行為。

 

ペットが病気で苦しんでいるのは

飼い主のためである場合もある。

 

自分の病気から何かを学んでもらうために

わざわざ病気になってくれたり、

もしくは、自分が去ることに対して

心の準備をしてもらうためでもある。

 

ペットたちは、自分たちが逝くことが、

飼い主にとってどれほどつらいのかということを十分知っていますので、

少しでも心穏やかに受け止めてもらえるようにしているのです。

 

 

『ひっそりとスピリチュアルしています』より

(ブログ掲載のため省略等編集しています)

***

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二度と会えない別れは悲しいけれど、

 

意味を持って出会えた命。

 

事実、この出会いと別れを経験して

 

いまの私は成り立っている。

 

導かれるように自分の中で“答え”を出し続けて歩いている。

 

最期の鳴き声を私は生涯忘れない。

 

未だに思い出すと涙がこぼれるけれど、

 

その瞬間の心はすごく穏やかで暖かい。

 

大好き。ずっと、宝物。

 

ありがとう出会ってくれて。

 

 

 

ありがとう生まれてきてくれて。

 

ありがとう。

 

 

宮尾さとみ