『祝婚歌』 | -しあわせのたね-

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自分で見つけたり、育てたり。

そんなふうになれるように日常を綴っていきたいと思います♪

大好きな先輩から、ステキなハガキが届きました葉書w。






わたしたちの結婚式当日の写真を添えて、

吉野 弘さんの『祝婚歌』の詩を送ってくれたのですうるうる



実は、この詩、

このハガキを送ってくれた先輩のおうちで飾ってあったのを見て知ったのですが、いい詩だな~と思って見てたのね。

そしたら、まさかまさかで送ってくれたので、ビックリと同時にすっごい嬉しかった笑



だんだん慣れていく夫婦二人の関係。

だけど、上を望まず。

「二人でいることの幸せ」を忘れず。
いつまでも初心を持ち続けていたいものですえ



早速、額に入れておトイレに飾りましたcrml

毎日ながめて、胸に刻みたいと思いますキラキラ





吉野 弘さんは、

この『祝婚歌』については著作権を問わない、

ということらしいので、

今回皆さんにも知ってもらいたくて

載せることにしました。

著作権についてのお考え 、それもまたステキですよねキラキラ




『祝婚歌』 吉野 弘



二人が睦まじくいるためには

愚かでいるほうがいい

立派過ぎないほうがいい

立派過ぎることは

長持ちしないことだと

気づいているほうがいい

完璧をめざさないほうがいい

完璧なんて不自然なことだと

うそぶいているほうがいい

二人のうち どちらかが

ふざけているほうがいい

ずっこけているほうがいい

互いに非難することがあっても

非難できる資格が自分にあったかどうか

あとで疑わしくなるほうがいい

正しいことを言うときは

少しひかえめにするほうがいい

正しいことを言うときは

相手を傷つけやすいものだと

気づいているほうがいい

立派でありたいとか

正しくありたいとかいう

無理な緊張には色目を使わず

ゆったりゆたかに

光を浴びているほうがいい

健康で風に吹かれながら

生きていることのなつかしさに

ふと胸が熱くなる

そんな日があってもいい

そしてなぜ 胸が熱くなるのか

黙っていてもふたりには

わかるのであってほしい



        ・第六詩集(詩画集)「風に吹かれて」
        ・おしゃべりポエム 風の記憶 著書吉野弘
        ・続・吉野弘詩集 収録作品