「アメリカ遠征で感じたこと」

國學院大學 玄制流武徳会空手道部
石川 恵歩


人生で初めての海外がただの旅行ではなく空手の遠征という忘れることのできない経験になりました。

まず始めに、ホームステイの機会を与えていただき本当に良かったと思います。当初は吉田会長のお宅に宿泊させていただくと聞いており、アメリカについてから急遽ホームステイに決まり驚きました。そのためホストファミリーが迎えに来てくれるまで非常に不安で緊張しました。しかしホストファミリーが笑顔で迎えてくれて、とても安心したのを覚えています。「リラックス。快適に自由に過ごして」と気遣って頂き、自然と気負いすぎずにリラックスして過ごせました。食事の時には、アメリカらしいものを楽しんでほしいと毎食好みをききつつメニューを考えてくれたことがとても嬉しかったです。

2日目はショッピングモールと観光に連れて行って頂きました。ダウンタウンに行き、有名なドーナツをごちそうになったり、眺めの良い場所で撮影したりもりだくさんでした。何より楽しませようとプランを考えてくれたことが非常に嬉しかったです。ホームステイでは1つ心残りがあります。それはもっとホストファミリーと会話がしたかったということです。辞書などを使ってできるだけ自分の言葉で伝えようとしましたが、中々上手に伝えることが出来ないことがありました。もっと英語が出来たらと何度も思いました。日本に帰ってきて、もっともっと感謝の言葉を伝えるべきだったと後悔しています。最後の最後までホストファミリーは親切で温かくお別れをするのが本当に悲しいと感じました。私のホストファミリーになってくれたことを本当に感謝しています。

3日目は井垣先生と月井先生のセミナーに参加させて頂きました。このセミナーで教えて頂いたこと、学んだことを良い体験をしたというだけで終わらせないように、大学に持ち帰って練習メニューに入れています。

4日目の大会では、日本との雰囲気の差をいい意味で実感できたと思います。客席から歓声があがる感じはやはりアメリカだと思いました。他にも開会式での和太鼓や、剣道のデモンストレーションなどエンターテイメント性があり、大会でありますがそれ自体を楽しむことができました。方の試合で玄制流の「三才」を行ったのですが、それを見て三才を気に入り、その気持ちを私に直接伝えてくれた人がいました。玄制流の形を知ってもらうだけなく、気に入ってもらえたことはとても嬉しかったです。組手の試合では終わった後に、勝者も敗者もどちらも笑顔で相手を労っているところが非常に印象的でした。礼儀、スポーツマンシップを感じました。

セミナーと大会のあった2日間でたくさんの方と話す機会に恵まれたと思います。相手の方から離しかけて頂くことが多く、優しくおおらかな方ばかりでした。またウェルカムパーティーでの土佐先生のスピーチには心が動かされました。私の英語力が未熟なため、内容の全てを理解することは出来ませんでしたがプロジェクトに対する強い思いを感じました。

遠征中に感じたことの一つとして、タイムスケジュールがわかりにくいと思いました。やはり大勢の人数で行動するので、大まかな予定だけでは動きにくいと感じました。

最後に、指導してくださった先生方、快く迎えいれてくれたホストファミリー、そして吉田会長には感謝の気持ちでいっぱいです。他にも空港の方々、現地でサポートしてくれた多くの方々に感謝したいと思います。日本に全員で無事に帰ってくることができ、改めてたくさんの方々に助けられてできた海外遠征だと感じました。今回の遠征を通して、自分が空手を出来るのは沢山の方々のサポートがあるからだと実感しました。