私は、特に、子育てに関するポリシーは持っていません。
(↑って、堂々と宣言することではない(笑))
ただ、次男坊が生まれる前は一人っ子だった長男(※うちは兄弟の年齢差が8歳です)に対しては、挫折しても立ち直れる子に育って欲しいと思って育てて来ました。
なので、失敗してもいいから、「一人で決断をすること」を、出来るだけたくさんさせてきたつもりです。
と同時に、「色んなコミュニティに一人で飛び込むこと」も推奨してきました。
狭い一つのコミュニティ(学校や職場など)で何かトラブルがあった時に、避難できる場所が他にもあれば心強いであろう、という思いと、
両親がいなくなった時に、色んな場所に、長男の力になってくれる友達や大人がたくさんいた方が良いだろうという思いがあったからです。
そんな思いがあったもんですから、私の口癖は、
「新しい場所をどんどん開拓すればいい」「たくさん失敗して挫折すればいい」でした。
・・・・・
そんな彼が、就職活動にあたって、「面接の練習をしたい。何でもいいから聞いて!」と言うので、ふと思って、私は、聞いてみました。
「何かにおいて、挫折したことはありますか?
あるとすれば、それをどう乗り越えましたか?」
……
………………
長ーーーーーい沈黙のあと、長男の発した言葉は、以下でした。
「…挫折って、何?」
まさかの、その返しっっっ⁉️(笑)
「野球のレギュラーになれなかったとか?行きたい学校を諦めたとか?○○とか?●●とか?…そんなエピソードなら、そりゃいっぱいあるよ!
でも、そんなん、挫折って言うの?
人から見たら失敗に見えるようなことでも、本人がそれを失敗だと感じて挫折だと感じてなければ、それは、挫折じゃないやろ?
俺、能天気なんかもしれんけど、挫折を知らんからなんかもしれんけど。
失敗して、思っていた通りの結果が得られなかったとしても、『ああ、なるほどね?』としか思わんもん。
そりゃ落ち込むし叫んだりもするけど、俺のせいじゃないことで失敗したときは悲しんだり怒ったりもするけど。
でも、それ以上に、やってみたことで分かったことの方が大きいもん。
やってみたからこそ反省して次に生かせるし、やってみたからこそ違う方法を考えられるし。
回り道になるかもしれんけど、経験したことに無駄はないと、俺は思う。
だから、挫折って言葉が、俺は、まだよくわからん。」
…すげーな。
ついこの間、他の企業のプレ面接で、人格を全面否定されて落ち込んでたヤツの発言とは思えん(笑)(笑)(笑)
・・・・・・・
完璧主義で。
思い通りにいかないとすぐに落ち込んで泣く子だった、長男。
だからこそ、「たくさん失敗して挫折すればいい!」と思って育ててきたつもりだったけれど…
もしかしたら、私の想像以上に、強い子に育ったのかもしれません(笑)
そんな長男は、明日、二十歳の誕生日を迎えます。
失敗も回り道も糧にして、さらにどんどん大きく成長していって欲しいな。
そして、ちなみに、無事、就職の内定は決まりましたよ❤️