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昨年からずっと線量が上昇し続けている福島原発の地下水ですが、この地下水について原子力規制委員会が、「1号機の地下に溜まった高濃度汚染水が地下水を汚染している可能性がある」と指摘をしました。東電は今まで「2号機と3号機のトレンチ(ケーブルなどの地下管路)に流れ込んだ高濃度汚染水が土壌にしみ出して地下水を汚した」と説明をしていたので、原子力規制委員会はこれを否定したということになります。

当ブログではかなり前から、「高濃度汚染水が地下水に直接流れ込んでいるかもしれない」と言っていましたが、今頃になって原子力規制委員会もその可能性を認め出したということです。京都大学の小出裕章氏に至っては、事故直後から建屋の高濃度汚染水が地下水に流れ込む可能性を指摘していたわけで、それと比べると原子力規制委員会や東電の連中はあまりにも動きが遅すぎるように私は感じます。

いい加減に抜本的な対策の見直しなどをしないと、福島原発事故の処理は汚染水で破綻してしまうかもしれません。東日本大震災の最大余震も何時発生しても不思議では無いですし、東電や原子力規制委員会にはもう少し危機感を持って動いて欲しいです。


1号機建屋も汚染源か=福島第1の放射能地下水―規制委作業部会で指摘
URL http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140124-00000155-jij-soci

引用:
時事通信 1月24日(金)19時12分配信
 東京電力福島第1原発で放射性物質に汚染された地下水が海に流出している問題で、汚染水対策を議論する原子力規制委員会の作業部会が24日開かれ、1号機タービン建屋地下にたまった高濃度汚染水が漏れ、地下水を汚している可能性を指摘する意見が相次いだ。
 東電はこれまで、事故直後に2、3号機のトレンチ(ケーブルなどの地下管路)に流れ込んだ高濃度汚染水が土壌にしみ出して地下水を汚した可能性があると説明。海への流出を防ぐため付近の地下水をくみ上げ、護岸近くの土壌を固めているが、建屋などからの漏えいは認めていない。1号機建屋から汚染水が漏れていれば、新たな対策が必要となる。
:引用終了

☆福島第一 タービン建屋地下階 溜まり水の核種分析結果
URL http://www.tepco.co.jp/nu/fukushima-np/f1/smp/2014/images/tb_water_140124-j.pdf

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☆福島第一港湾内、放水口付近、護岸の詳細分析結果(護岸地下水サンプリング箇所)
URL http://www.tepco.co.jp/nu/fukushima-np/f1/smp/2014/images/2tb-east_14012401-j.pdf

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☆地下水流入箇所を確認 福島第1原発1号機