湊かなえ 「告白」

HELLO ENDING-a

私は滅多にハードカバーを購入しない・・出来ない。大抵金銭所持不足である。
しかし今年のお正月、大阪(父母の実家)に帰省した時に祖母が

「えらい頑張ってるんやろ、これで好きなもの何か買うたらええよ」と

お小遣いを下さったのだ。
私は年末から「何とか立ち読みで読破しよう」と思っていた
湊かなえデビュー作 告白 を駅前へ早足で買いに行った。

帰宅してからすぐに読み始めた。
そして、一度も手を止めずに最後まで読んでしまった。
ダヴィンチ・コード以来の読破スピードであった。

何て緊張感。

冷静な憎悪。音を立てない愛。優しい狂気。
私はどれも持ち得ないものばかりで
畏怖と同時に、驚くべき事に、登場人物たちに憧れていた。

ストイックなまでの憎悪を見せる殺人鬼たちに。

---
「凄い面白かった。是非一読」

団長に勧めて本を貸してあげた夜、
私は地下室で眠っていた。
寝酒を飲んだからか、お手洗いに立ちたくなって起きてみると
真っ青な顔で本を読んでいる団長がいるではないか。

「まだ起きてたの」

「ね ねむれない。何これ」

読むのが遅い団長も、朝までかかって一度に読破したそうである。
読書家の人も、活字が苦手な人も、きっと夢中になる。

本屋大賞1位を受賞した傑作。是非、一読。





ちなみにラブに貸した時は・・・

「わー何これ、○○どうなっちゃうの?」
「○○何て事するんだ!あーダメなのにー!」

とても五月蝿かった。