ピアノの練習を終えてリビングルームに行くと、ラブがDVDを見ていた。
(私たちはメンバー＋aでシェアルームをしていて、
現在は8人暮らし。その話は長いのでまたいつか)
「何のDVD見てるの？」
「………」
全然聞こえていない様子のラブ。画面を凝視。
何をそんなに夢中に、と思って私も液晶に目を向けると
それはRed Hot Chilli PeppersのライブDVDであった。
ふーん、と思いながらお茶をマグカップに注ぐ。
それから私もリビングルームに敷いてあるラグの上に座った。
「いつ頃の？」
「2004年かな」
私が初めてレッチリを聞いたのは、
マキシマムザホルモンの「上ちゃん」さんの身体に入っているタトゥーが
レッチリのメンバーと同じものだというのを聞いた時だった。
丁度clubEARTHを立ち上げたばかりの頃で、
古い映写機で仲間たちは何度も
ホルモンさんのDVD作品(Debu Vs Debu)を見ていた。
「包丁・ハサミ・カッター・ナイフ・ドス・キリ」という曲が好きだった。
あ、この曲は知ってる、と思いながら画面に目を戻すと
画面にはジョン・フルシアンテがギターの弦を
どうにかなっちゃいそうなくらい引っ張って、
チョーキング奏法をしていた。
その瞬間に、私の心もどうにかなってしまいそうになった。
「……なんか…」
「ん？」
「……なんかね……」
「うん」
「……エロい……」
ギターの音にエクスタシーを感じてしまった。
そんなことは初めての経験だった。
心も身体も猛烈に興奮したし、
すぐにピアノを弾きたいと思った。
こんなの初めて、と困惑しながら
ラブにそう話すと、
「そうなんだよ、ジョンの音はエロいんだよねー！
エフェクターを全部並列にならべているのに、
どうしてあんな艶っぽい音が出るのか不思議だよ！」
と話してくれた。
人にはインプットを求めている時とアウトプットしたい時期があって、
私は武道館公演の前後から
自分でも驚くほどのインプットを求めている、と感じる。
ここ近日は、色んな作品に触れることの出来た数週間だった。
村上春樹さんの「スプートニクの恋人」「国境の南、太陽の西」を読んだ。
ページをめくる時に、手が震えるほど興奮したし、
全て読み終わった瞬間に頭からもう一度読みたいと思った。
小川洋子さんの「薬指の標本」を読んだ。
次に読むのは小川さんの「密やかな結晶」にしようと決めた。
今敏監督の映画「千年女優」「パプリカ」を見た。
この映画で音楽を担当している平沢進さんも素敵な音楽を作る人だ。
元々好きだった「白虎野」や「映像のための音楽」の他にも、
「点呼する惑星」や「突弦変異」「変弦自在」を聞いた。
スターライトパレードと同日発売日だった
the HIATUSの「A World Of Pandemonium 」も聞いた。
刺激的で素晴らしいこの日々はまさに
「A World Of Pandemonium =大混乱の世界」だ。
強烈な自由に混乱しながら、何て美しいアルバムなのだろうと思った。
ロジックなんて、必要なだけで良い。
「楽しい」や「嬉しい」や「気持ちいい」がそのまま存在出来るように、
今を生きて、明日死んでも後悔しないと思える人生を送りたい。
そんな風に思える場所に、来ることが出来ました。
だからね、本当に、ツアーが楽しいんです。私。
全国ツアー開幕しました！！
11.28札幌 PENNY LANE24
一発目、やってやるぜ！と意気込んで出た札幌公演。
あんな大合唱が起こるなんて思っていなくて、嬉しかった。
苦手だったウニを美味しいと思える日がくるなんて、人生何があるか分からないですね。
私たちが帰った後、大雪が降ったみたいだけど、大丈夫かな。
12.1 高知 X-pt.
北海道出た時は2度だったのに、高知着いたら21度！！
永住したいほど気持ちの良い場所。高知城の周りをマラソンしてしまった。
ありがとう、本当に楽しかったです。
深瀬は焼き鳥屋さんにまた来年行くんだ、と言っていました。
12.2 高松 オリーブホール
ずーっとうどんばっかり食べていて、でも本当に美味しかった。
ギターソロの前になかじんが「たーかーまーつー！」って
オフマイクで言ったんだけれど、私はそれが滅茶苦茶格好良いと思って
思わずキュンとしてしまいました(笑)
12.7 仙台 Rensa
ライブ中、あまりに興奮してしまって
終演後は大好きな牛タンも喉を通らないほどでした。
今年は東北は本当に色んなことがあったけれど、
楽しい時間を一緒に過ごせたことを嬉しく思っています。
それから、震災のことで
また私たちがお手伝い出来ることがあれば教えて下さい。
---
新潟公演以降は次回に。
新潟公演に来てくれた皆さま、
途中一曲抜けてしまい、心配をかけてしまって申し訳ないです。
ちょっと興奮しすぎたのか、貧血を起こしてしまいましたが、
もう元気にピアノを練習しているので、大丈夫です。
メッセージくれた方、心配して差し入れをくれた方、本当にありがとう。
来週からの折り返しツアー、楽しんできます！！
追伸:札幌と高松の写真が逆になっていました。ゴメンー
修正しました。それからコメント、全部読ませて貰っています。
「ありがとう！」って声に出ちゃうくらい、嬉しいことも書いてあって、
本当に皆様に支えられていると感謝する日々です。いつもありがとう。
(私たちはメンバー＋aでシェアルームをしていて、
現在は8人暮らし。その話は長いのでまたいつか)
「何のDVD見てるの？」
「………」
全然聞こえていない様子のラブ。画面を凝視。
何をそんなに夢中に、と思って私も液晶に目を向けると
それはRed Hot Chilli PeppersのライブDVDであった。
ふーん、と思いながらお茶をマグカップに注ぐ。
それから私もリビングルームに敷いてあるラグの上に座った。
「いつ頃の？」
「2004年かな」
私が初めてレッチリを聞いたのは、
マキシマムザホルモンの「上ちゃん」さんの身体に入っているタトゥーが
レッチリのメンバーと同じものだというのを聞いた時だった。
丁度clubEARTHを立ち上げたばかりの頃で、
古い映写機で仲間たちは何度も
ホルモンさんのDVD作品(Debu Vs Debu)を見ていた。
「包丁・ハサミ・カッター・ナイフ・ドス・キリ」という曲が好きだった。
あ、この曲は知ってる、と思いながら画面に目を戻すと
画面にはジョン・フルシアンテがギターの弦を
どうにかなっちゃいそうなくらい引っ張って、
チョーキング奏法をしていた。
その瞬間に、私の心もどうにかなってしまいそうになった。
「……なんか…」
「ん？」
「……なんかね……」
「うん」
「……エロい……」
ギターの音にエクスタシーを感じてしまった。
そんなことは初めての経験だった。
心も身体も猛烈に興奮したし、
すぐにピアノを弾きたいと思った。
こんなの初めて、と困惑しながら
ラブにそう話すと、
「そうなんだよ、ジョンの音はエロいんだよねー！
エフェクターを全部並列にならべているのに、
どうしてあんな艶っぽい音が出るのか不思議だよ！」
と話してくれた。
人にはインプットを求めている時とアウトプットしたい時期があって、
私は武道館公演の前後から
自分でも驚くほどのインプットを求めている、と感じる。
ここ近日は、色んな作品に触れることの出来た数週間だった。
村上春樹さんの「スプートニクの恋人」「国境の南、太陽の西」を読んだ。
ページをめくる時に、手が震えるほど興奮したし、
全て読み終わった瞬間に頭からもう一度読みたいと思った。
小川洋子さんの「薬指の標本」を読んだ。
次に読むのは小川さんの「密やかな結晶」にしようと決めた。
今敏監督の映画「千年女優」「パプリカ」を見た。
この映画で音楽を担当している平沢進さんも素敵な音楽を作る人だ。
元々好きだった「白虎野」や「映像のための音楽」の他にも、
「点呼する惑星」や「突弦変異」「変弦自在」を聞いた。
スターライトパレードと同日発売日だった
the HIATUSの「A World Of Pandemonium 」も聞いた。
刺激的で素晴らしいこの日々はまさに
「A World Of Pandemonium =大混乱の世界」だ。
強烈な自由に混乱しながら、何て美しいアルバムなのだろうと思った。
ロジックなんて、必要なだけで良い。
「楽しい」や「嬉しい」や「気持ちいい」がそのまま存在出来るように、
今を生きて、明日死んでも後悔しないと思える人生を送りたい。
そんな風に思える場所に、来ることが出来ました。
だからね、本当に、ツアーが楽しいんです。私。
全国ツアー開幕しました！！
11.28札幌 PENNY LANE24
一発目、やってやるぜ！と意気込んで出た札幌公演。
あんな大合唱が起こるなんて思っていなくて、嬉しかった。
苦手だったウニを美味しいと思える日がくるなんて、人生何があるか分からないですね。
私たちが帰った後、大雪が降ったみたいだけど、大丈夫かな。
12.1 高知 X-pt.
北海道出た時は2度だったのに、高知着いたら21度！！
永住したいほど気持ちの良い場所。高知城の周りをマラソンしてしまった。
ありがとう、本当に楽しかったです。
深瀬は焼き鳥屋さんにまた来年行くんだ、と言っていました。
12.2 高松 オリーブホール
ずーっとうどんばっかり食べていて、でも本当に美味しかった。
ギターソロの前になかじんが「たーかーまーつー！」って
オフマイクで言ったんだけれど、私はそれが滅茶苦茶格好良いと思って
思わずキュンとしてしまいました(笑)
12.7 仙台 Rensa
ライブ中、あまりに興奮してしまって
終演後は大好きな牛タンも喉を通らないほどでした。
今年は東北は本当に色んなことがあったけれど、
楽しい時間を一緒に過ごせたことを嬉しく思っています。
それから、震災のことで
また私たちがお手伝い出来ることがあれば教えて下さい。
---
新潟公演以降は次回に。
新潟公演に来てくれた皆さま、
途中一曲抜けてしまい、心配をかけてしまって申し訳ないです。
ちょっと興奮しすぎたのか、貧血を起こしてしまいましたが、
もう元気にピアノを練習しているので、大丈夫です。
メッセージくれた方、心配して差し入れをくれた方、本当にありがとう。
来週からの折り返しツアー、楽しんできます！！
追伸:札幌と高松の写真が逆になっていました。ゴメンー
修正しました。それからコメント、全部読ませて貰っています。
「ありがとう！」って声に出ちゃうくらい、嬉しいことも書いてあって、
本当に皆様に支えられていると感謝する日々です。いつもありがとう。