ライブハウスを作ると同時にバンドを始めた頃。
私は自分が「女の子」になることが、恥ずかしいと思っていた。

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化粧なんてあんなベタベタするもん顔につけてダセェ!
と本気で思っていた。

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だからデビューした時に、「可愛い」と言われたことも、
「可愛くない」と言われたことも、とても新鮮な気持ちがした。

どちらの言葉も、自分に使われる言葉なのだということを
あまり認識していなかった。

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「サオリさんは可愛いですよ」

先日、でんぱ組の最上もがちゃんと遊んでいた。
彼女はたまにひょいっと現れて、
100回くらい私を褒めちぎって帰っていく。

「うーん。嬉しいけど、まだ何か変な感じなんだよね、、」

「何がですか?」

「可愛いって言われるの。」

「えー!僕はいつも言ってるじゃないですか!」

確かにもがちゃんはいつも言ってくれていた。(しつこいほどに)
そこで私は思い切って、もがちゃんに一つのお願いをしてみた。

「あのね、私もうすぐ誕生日なんだけどね。」

「知ってますよ!」

「ブログで写真をあげたい訳。」

「ほう。」

「それで、いつもの自分じゃない感じで撮りたいんだけど、、
何かちょっと女の子っぽいやつとか、、」

「僕、協力します!!」

彼女は一つ返事で引き受けてくれた。

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本当は「可愛い」と言って貰えたことは、
とても嬉しかった。

自分がまるで生まれたての生き物のようにわくわくしているのがとても恥ずかしくて、

何だかずっと、嬉しい気持ちを誤魔化して生きてきたように思う。

もう少し「女性」に近づいていくのも、悪くない。
最近はそんな風に思えるようになってきた。

という訳で!!

私の誕生日を記念して、
最上先生にはこの流れからして当然のように「男性」に扮して頂きました。

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最上先生が格好良くて、途中ちょっと惚れかけました。

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昨日は雨でしたね。昼間に干した布団がビショビショだよ。

ペルセウス座流星群、見えなかったな。

でも本当に素敵な夜からの幕開けになりました。27歳になりました。

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Thank you for!!!!

服を貸してくれたりさちゃん(でんぱ組.inc)、もがちゃんの妹ちゃん、
ウィッグを貸してくれたピンキーちゃん(でんぱ組.inc)