おかげさまで、このブログは更新頻度が低い割に、多くの方に来ていただいています。感謝。
アクセスの履歴を見ると、一番多いのは、3年前に、レーザー距離計の記事を書いたページであることがわかる。
いまだに3年前の記事にアクセスが多いとは!
レーザー距離計のニーズが高まる中、詳しい情報が不足しているのだろう。
そこで、日頃の更新頻度の低さをお詫びの気持ちから、再度、最新のゴルフ用レーザー距離計について詳細な情報を提供したい。
自分が持っているレーザー距離計に加え、たまたま、2週連続同じコースでの競技があるため、このコースのレーザー距離計ユーザーのゴルフ仲間数人に、ほぼ市場に出るほとんどのゴルフレーザー距離計をまとめて借りられる機会があったので、皆さんの協力のもと、さまざまな比較をしてみたい。その結果をこのブログに順次アップしたい。
この写真の他にも、ゴルフ仲間から借りる予定あり。
レーザー距離計の最近の傾向だが、今年になって、ブッシュネル、ニコン、レーザーアキュラシーの3大ブランドに加え、
いくつかの新規ブランドが参入していよいよ日本でも普及が進みそうだ。
ネットで検索したニュースを見ると、2013年時点で、アメリカでは、レーザー距離計とGPSナビのシェアがほとんど並んだということなので、遅れている日本でも今後、レーザー距離計ユーザーが増えそうだ。
ユーザー層で言うと、GPSナビは、初心者、初級者向け、
レーザー距離計は、中級者以上向けだ。
詳しくは、過去の記事
アメリカをはじめ海外では、コースの起伏が少なく平坦なコースが多いので、高低差を計測する機能が重視されていないのに対し、日本のユーザー(少なくとも私の周りのゴルファー達)は、主に高低差機能付きを使っている。
■主要メーカーの動向
【ブッシュネル】
ブッシュネルは、高性能化を進めている。
携帯型のZ6が1300ヤード、Z3が1000ヤード、水平距離オンリーのEGが850ヤードと
以前のモデルより計測可能距離を伸ばしている。
そんなに飛ばないから、1000ヤード以上も要らないよ、という声が聞こえてきそうだが、
最高速250キロでるベンツと最高速150キロの小型車とで、100キロ走ったらどちらが
快適かというのと同じで、計測可能距離が長いほど、計測しやすく、反応も早い。
以前は、本国アメリカと日本とでは、価格差が大きかった(日本では割高)だったが、
最近は、Z6JOLTのアメリカ実売が399ドル(約50,000円)で、日本でも同程度なので
価格差がほとんどなくなった。(ただ、価格帯はあいかわらず5万円以上と高め)
また、ブッシュネルは、JOLTというバイブレーション機能を売りにしている。
ただ、これは自分が測りたい対象物でかならず振動が起こるわけでもなく、
いまいち実用的とは感じない。
また、ブッシュネルというかアメリカ製品の特長であるが、ボディが大きく重く、
携行性は低い。また、デザインも写真で見るよりおもちゃっぽい。
【レーザーアキュラシー】
現在は、PINPOINTシリーズが主流。
以前のモデルより、計測システムが進化し、計測精度、スピードがあがり、
ピンシーク機能(ピンフラッグを計測する機能)の計測可能距離が大幅に伸びた。
計測可能距離900ヤードのPINPOINT900は、ピンシーク400ヤード以上、
おなじく660ヤードのPINPOINT660は、ピンシーク330ヤード以上と
より実用的になった。
また、外観もPINPOINTシリーズは黒のデザインでよりスポーティになり、
小型化された。
携帯タイプとしては、最大の8倍レンズをもつ8X-PROもある。
ブッシュネルやニコンが高価格だったときに比べると、インパクトは弱くなったが、
相変わらず、他の2メーカーに比べると、高機能ながら、PINPOINTシリーズは
ともに2万円台と割安でリーズナブルだ。
以前は、ネット限定販売だったが、いまは大型デパート等でも購入できる。
【ニコン】
最近はモデルチェンジのペースが鈍化し、やはり、本業のカメラ事業の低迷の
影響か。
現在は、COOLSHOTシリーズが主流。
COOLSHOTシリーズの最上位モデルのCOOLSHOT 40iは、最大計測距離650ヤードと
他の2メーカーに比べるとスペック的に劣る。
エントリーモデルの高低差機能無し、最大計測距離550ヤードのCOOLSHOT 20は、
古いレーザー距離計によく見られる3眼タイプだが、20,000円弱の強気の価格設定。
全体的に以前より10,000円近く値下がりしているが、他メーカーがスペックをあげているので
割安感がない。
以前からの特徴として、モード切替などの操作が複雑で説明書がないと
操作が困難なところもいまだ残る。
外観デザインはもっともすぐれている。
日本の大手メーカーのリストラが続く中、ニコンの本業不振は深刻で、このレーザー距離計
事業もいつ撤退するか不安が残る。
次回から、より詳しく、ここの機種の比較や実際のコースでの使用感などをレポートしたい。