歌広場淳を皆様ご存知だろうか。ゴールデンボンバーのメンバーである。Google検索で「ゴールデンボンバー」と入れると







このように1人だけ名前がないのが歌広場淳である。

(なんか漢字表記が違う人がいる気もするが、本人的には「喜矢武」だろうが「喜屋武」だろうが公式として扱うようなので無問題)



今日はそんな歌広場淳の話をしようと思うのだが、ご想像の通り多少長くなるので、とりあえずコメントをしたいというかたは読まずにスクロールしてもらって「ハピバ〜!」的なコメントを書き込んでもらって結構だ。その場合は更新後にまたここまで戻ってきてもらい、再び読み進めてもらえたらと思う。そしてそこで感じたことがあれば再びコメントにしてもらいたい。



さて、話を戻して、歌広場淳。

彼は生まれてからというもの基本的に誰とも話が合わずに、当たり前のように学校に行かないようになっていった。



といっても引きこもりというわけではなく、朝、通学するフリをして家を出て、自転車を駅前に止め、ゲームセンターに行って過ごしていた。しかし、平日の昼間にしょっちゅう「キミ、学校は?」と腕章をしたご年配に声をかけられるようになったので、ゲームセンターには夕方以降に行くようになった。



そのうち彼は、学校には行くだけ行くが、ほとんどの時間を読書をして過ごすようになった。基本的に誰とも話が合わなかったので、周囲からは良い具合に放っておかれた。図書室で目についた順に小説を借りて片っ端から読んだが、本というのは不思議なもので、読めば読むほど自分は何も知らないという気持ちになって、辛かった。図書室に来ないほうが楽しく過ごせる気がして、なんとなく、やめた。



しばらくすると、学校にも行かずに、部屋から一歩も出ない時期がやってきた。SHOXX(V系専門誌)Vicious(同じくV系専門誌)FOOL'S MATE(専門誌ではないがV系が多く掲載されていた)を読んで過ごしていた。V系的なものは元々好きであったが、ここに来てなぜ急激にハマったのかというと、現実逃避がしたかったからである。彼が人生で夢中になったものは、ゲームにしろ読書にしろ舞台にしろ、過程がどんなに楽しくとも必ずエンディングがあり、感動と同時に大きな喪失感があった。そのことに疲れていたのだった。



どうせ周囲に理解されないものを好きになってしまうのならば、最初から合わせなければいいのである。V系の世界は小説でよく見かけた “秘密結社” のようなものだった。秘密結社の中では、全てのことが秘密の暗号に隠されている。通じる人にだけ通じればいいのだと思うと、彼はどんどんのめり込んでいった。



V系の世界はすごかった。終盤に向けて段々と予測ができてしまうゲームや小説や演劇といった「物語」に対して、V系はとことん予測不能であった。



最初、それぞれのバンドはコンセプトこそ違えど、どれも予想のできる活動の展開があり、どんなに突飛な歌詞でも「なるほどね?」くらいの態度で接することができると思っていた。が、急に血を吹いたり、ステージが炎上したり、自分の身体を傷つけ出したり、倒れ込んだり、踊ったり、メイクが薄くなったり、大事なライブの直前でメンバーが脱退したり、解散したり、コンセプトを変えて復活したのにすぐに活休したり、歌番組に出たり、歌番組に出たのに喋らなかったり、言葉は悪いけど、意味不明で面白かった。



PVが流れると聞いてCMの度にテレビの前で待ち続けたり、ふと気がついたら「録画しておけば良かった」とびっくりするくらい後悔したり。理屈っぽく考えるのが好きな性分の彼だったが、難しいことを考えても考えなくてもV系は楽しかった。



彼のことを理解する人はいなかったが、どこかに同じような人がいるということは雑誌の投稿欄や『BEAT SHUFFLE』を通して知っていた。



そんな彼はある日、ゴールデンボンバーと出会い、僕となる。



鬼龍院翔は「自由に楽しんでください」としょっちゅう言うのだが、僕は彼と出会うまで身近な人が「自由に楽しんでください」と言っているのを聞いたことがなかった。



喜矢武豊は所謂イケメンツンデレキャラなのだが、言葉選びが雑過ぎるために、たまにツンを通り越してただの失礼な人みたいになっているのが特徴である。



しかし女子は世に溢れるイケメンに対して味覚障害を起こしているので、喜矢武豊くらいの乱暴さがないと「やったぜ!!!!!!」とならない。鬼龍院翔もよく笑っている。世の女子や鬼龍院翔がドMなのか、心が壊れてしまっているのかはわからない。(あともうギターソロで体を張っているからすごいってのは当たり前すぎるので省かせてもらう)


樽美酒研二は白塗りのアホの中にエモが混ざるという一部のプロ向け、いわば業務用として仕上がっている。と思っていたのだが、彼のアホもエモも一番星の如くキラキラと光り輝いているので、それを見ることが現代人にとって上を向いて歩くきっかけとなり、いつの間にか誰もが惹きつけられている。



さて、そこで僕こと歌広場淳なのだが、まあ何の取り柄もない自意識過剰の中二病なので、どっからどう見ても負けている36歳になるというのに、相変わらずこの体たらくである。



いやこんなことは数年言い続けているし「ってか負けてちゃダメだろ」という考えもあるが、それでも一周回ってやっぱり良いと思っている。(えー!)



それは、僕を普段から見てくれていたり、これを読んでいるあなたに「こんな人でも “好きなもの” さえあれば生きていけるんだ」と思ってもらえるからだ。



「好きなものだけじゃ生きていけないよ」と人は言うが、実は微妙に違う。正確には「好きなものがどのタイミングで自分を生かしてくれるのか分からないから不安だよ」なのだ。確かにいつになるか分からないけど、それは突然現れて、日々に確かな変化をもたらします。ソースは僕。



ただ、僕は偶然それが早かった。理由は明確で「とにかく飛び込んだ」から。冷静に考えると、現実逃避から始まったものが自分の現実の中心になっていることに驚きを隠せない。好きなもの” にはそれくらいすごいパワーがあるのです。



……あれ? なんか前半と後半で話が変わってないか!? とお思いのあなたはい!もうお分かりですね!!!



好きなものは今年も僕を……僕たちを生かしました!!!







松本さん今年もお誕生日おめでとうございます!!!!!!!99.9の映画も超超超楽しみにしています!!!!!!!本当に!!!!!!!!おめでとうございます!!!!!!いっぱい観ます!!!!!最前列のドセンターの席で何回も観ます!!!!!!!!だって俺と松本さんの間に何も存在させない方法それしかないんだもん!!!!!!!ありがとうございます!!!!!ありがとうございます!!!!!!!!!



そして、いつもどんな時でも僕のことを見守って励まして時には叱ったり怒ったり一緒に笑ったり泣いたりしてくださるファンの皆様。



本当にありがとう。36歳になりました。相変わらず偉大な兄さんたちのお陰で元気にやっています。恩返ししたいけれどなかなかできてる気がしません。



それでも、メンバーもファンの皆様も「この4人が好き」と言ってくれていて、本当に本当に嬉しいです。



これからもどうかよろしくお願いします。

全ての8月30日生まれと、8月30日生まれの推しを持つ皆様が、これからますます幸せに過ごせますように。








また会おうね!!!



うぱー!!!