皆様こんばんは。

志道塾生の細川明里です。

最近のプロクラスの稽古では、私たち中級者も殺陣の振り付けをさせてもらえるようになってきました。

もちろんお芝居もあります。

先月の稽古の様子です。

男性1対1の台本の時の立ち回りです。

残念ながら、私が撮影しているため、私の写真ではないですが(笑)

兄やんたち、良い表情をしておられる。。。

こちらは、今週の稽古の時の一幕です。

今月は台本ではなく、個々の好きな設定やストーリーで殺陣の振り付けをするという稽古をさせていただいています。

写真は、手前にいる先輩の肇さん（宮﨑肇）が手付けをしている最中です。

真剣に考えてらっしゃいますね(´∀｀)♪

さて、当の私はといいますと、先週手付けをしました。

しかも今回は「1対1」という指示以外は自由！！なので、私は女性の彩ちゃん（藤島彩野）とアクションマンのキム兄（木村勇太）を指名して、手付けをさせていただきました。

しかも、自由だったので、ずっと付けてみたかった女形！そしてずっとやってみたかった心に闇を感じるような内容(笑)

ただ…、難しいですね。。

私の中ではストーリーが出来ていて、芝居の嘘で折り合いがつけられていたりすることも、人に伝えるってとても難しい。。

ただやりたかったものが形になっていくのはとても心が動かされました。わくわくどきどきしました。

そして、手付けをさせてもらって気づいたことがあります。

私はきっと刀が好きなわけではないという事。

えっ！！えぇぇ！だったら何故殺陣を習っている(°Д°；≡°Д°；)？！

と思われるかもしれませんね(笑)

私は刀に魅了されているのではなく、刀を振る人間に魅了されているのだと思います。

刀に興奮するのかと言われると、「おー。すげー。こえー。」とは思います。でも、それよりも刀を振ることになった人物の想いや人となりが垣間見えた瞬間…それが何よりも興奮するのだと気づきました。

例えば、新選組局長、近藤勇の愛刀「長曽祢虎徹」。

その刀をずっと眺めているだけでいいとか、持ってみたい、振ってみたいとは思わず。それよりも、その刀を作った長曽弥興里という人物はどんな人だったのか、どういう想いでどれだけの時間を費やしてその刀を作ったのかとか、それを愛刀として扱っていた近藤勇とはどういう人だったのかの方がはるかに気持ちを持っていかれるのです。

人によって考え方はそれぞれだと思います。

「殺陣」＝「刀」と考える人や、「殺陣」＝「命のやり取り」と考える人もいるでしょう。きっと他にも「殺陣」＝○○があるのだと思います。

私の中では「殺陣」＝「想いやり」なのだと思います。

刀を交える者同士が想いをぶつけ合う。はたまた想いをくみ取ったりする。

時代劇を見ているとよくわかりますが、人は刀を交えたときこそ相手を想いやっているんだと思います。

相手と本気で向き合ってる。

殺陣もそうだと思います。

相手を想いやって空気を合わせたり感じたりすることで素敵な物が生まれるんだろうなと…。。

そういうのが殺陣の美学だなと思います。

でも重ねて言いますが、私は刀は別に好きじゃない！(笑)

そして、そんな美学を伝える方法が私にはまだ備わっていないことも事実←

元々、何もないようなとこで転ぶ、躓く、ぶつかる、すりむく…。そんな運動音痴なもんだから、想いだけ先走って体がついてこない(笑)

私が思う殺陣の美学を伝えられるようになるにはあと何年かかる事やら（;´▽｀A``

そして、殺陣の役の人物の想いをくみ取ってあげて、表現してあげるということも役者としてはもちろん大事。

だけど、それ以前に、殺陣をやる相手の方の想いも感じ取ったり想いやれる役者に私はなりたい。

私はまだまだこれからです！

これから先、殺陣の手付けをするときはその殺陣のかっこよさよりも「なぜその人はそうしたのか。」「その人はどういう想いなのか。」を忘れないように。。そして、一緒にお芝居をしてくれる相手の方への想いやりも忘れないように。

大切にしたいものを大事に抱えて、それを伝えられるように目指していかなきゃなぁと気づかされたここ最近のお稽古でした(￣▽￣)

そして同時に、今のこの「便利で何でも簡単にできちゃう時代」だからこそ、殺陣を使って人と触れ合ったり本気で向き合うことで本当の「ありがとう」が言えるんじゃないかなとも気づかされたお稽古でした。

うむ。。危険ではあるが、子供からお年寄りまでオススメな武道だな、こりゃ(笑)

細川　明里

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「刀が好きか？」と問われると、答えは「NO！」だ！！