口腔ケア実習 | ほっこり 知恵袋

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先日、6/23に実施しました「口腔ケア実習」についてお伝えします。
今回の実習で私が最も伝えたかったことは、口腔ケアによって予防できる病気があることと、実際に体験することで、口腔ケアを受ける側の気持ちも理解して頂きたいということでした。
丁寧な触れ方はどうでしたか?
心地よいと思いませんでしたか?
まず、口腔ケアを行う前に、唾液腺マッサージとお口周りの筋肉の運動をしましょう。なぜ、先にマッサージをするのかと言うと、2つの効果があるからです。
①お口が開きやすくなる。
②これからお口のケアをするという合図になる。
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唾液腺マッサージは、ゆっくりと大きく動かすのがポイントです。
耳下腺は副交感神経支配ですから、リラックスして、ゆっくりと行うと良いです。漿液性(サラサラした)唾液が出ますので、お食事前に行うと消化もよくなります。お口の乾燥、緊張も取れますよ。
では口腔ケアを始めます。
ポイントは2つです。
① 保清: 物理的に汚れを落とす
② 保湿: 乾燥を防ぐ
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具体的な実施方法は、こちらのPDFをご参照ください。https://files.acrobat.com/preview/caee727b-b0fc-41fd-9ba6-587219f55f57
実習では、T&k バイオティーンさんの製品を使用させて頂きました。
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保湿は、保湿用のジェルを小豆くらいの大きさ分を薄くお口全体に塗ります。マウスウオッシュを唾液腺開口部にスプレーしても良いです。
耳下腺の開口部、耳下腺乳頭部(上顎の奥歯の頬側)に2プッシュ、スプレーすると、開口部から唾液がまわり全体に潤います。左右のうちどちらか一方だけで充分です。誤嚥の心配がある方の場合、健全側の方にスプレーします。就寝前、唾液が少なくなる時にもオススメです。口腔乾燥症(ドライマウス)、更年期障害でお口が乾く時も効果的です。
お口は、軟口蓋によって鼻腔と交通し、喉頭蓋によって気道、食道と交通しています。歯肉の血管から、糖尿病、動脈硬化、心筋梗塞などの心疾患へと波及します。お口は唇を通して外気と触れるという特徴があります。
外気と触れることで、直接細菌が入ってくる、感染しやすいところです。
そう考えると、お口のケアの大切さも理解しやすくなりませんか?
皆様のお口に対する認識を高めて頂くことで、健康寿命が延びてくることでしょう。音譜





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