ストレスは、
一人で乗り越えようとするよりも、
他者と力を合わせて
乗り越えるのが効果的です。

これには、
人が持つある特性が
関係しています。

その特性とは、
“共感性”と
呼ばれるものです。

“共感性”は、
人間関係を保つ上で
重要な働きをしています。

例えば、
人と人とが
理解し合ったり、
惹かれあったり、

助け合ったりできるのは、
“共感性”の働きによるものです。

UnsplashのPriscilla Du Preez

喜びや楽しみなど
ポジティブな感情を
他者と分かち合うと
より強いものになります。

一方、
不安や恐れなどの
ネガティブな感情は、
軽減することができます。

このように“共感性”は、
私たちが社会生活を送り、
より良く生きるための
重要な役割を担うものです。

こうした
“共感性”の恩恵は、
支援を受ける側だけでなく、
与える側にもあることが

ある研究によって
明らかになりました。

その研究では、
ストレスのある環境下で、
他者に対して思いやりを示すと、

脳内物質が変化して
意欲ややりがいに
関係する部分に働きかけ、

支援する人の心の内に
勇気や希望が生じることが
確認されています。

これは、
「思いやり-絆反応」
と呼ばれている
ストレス反応の一種で、

ストレスから身を守り、
回復する力(レジリエンス)を
高める作用を持つものです。

UnsplashのPriscilla Du Preez

ストレスを
感じる時には、

他者とつながり
思いやりを示し合い、

力を合わせることが
肝要です。

そうすることで、
より効果的に困難を
乗り越えることが
できるでしょう。

〈参考文献〉
Tristen K Inagaki , Naomi I Eisenberger.(2011).Neural correlates of giving support to a loved one.Psychosomatic Medicine 74(1):p 3-7,

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