はらはらさくらの季節に閉じ込めて散る花びらにすべてを託しましょうあざやかなる朱と蒼が純なるものを染めきってしまう前に急いで散らすのですいいのです汚れてもはらはらはらはら散った桜の花びらに覆われた地面に靴跡を残すのは私ですから新緑に追われて泣くのも私ですから汚れてもいいのですはらはらはらはら さくらの花びらが濡れて頬に貼り付いてもとどまって染みだらけの花を晒すよりはいさぎよくていいのです