地蔵尊
私にむかってのばされた手のすべてを、私の両手であたたかく包みましょう。
小さな手も、打ちひしがれた手も。
あなたの気持ちがわかります。
ただそばにいましょう。
あなたが安らぐまで。
あなたは決して一人ではありません。
【神々のカード】
生活に関わりの深いパワフルな神霊のエネルギー
【テーマ】
慈悲 共感 ただよりそう 利他
【場所】
法隆寺(奈良県斑鳩町)の地蔵菩薩をはじめ
お地蔵様を祀る各地の寺院や地蔵堂など。
【カードからのメッセージ】
お地蔵様はもともとインドの大地の神様で、その名前は「大地の母胎」という意味を持っています。
お釈迦様が亡くなり、弥勒菩薩が現れるまで、五十六億七千万年の仏が不在となる間、地上にあるすべてのものを救い育むという役目を担っている菩薩なのです。
地蔵菩薩はさまざまな次元で姿を変え、幼い子供や苦しんでいる人々を始め、弱い立場の人たちに手をさしのべます。
身代わり地蔵様は災難にあった人の苦しみを代わりに引き受けようとします。
共に悲しみを分かち合おうとしてくださるのです。
今、あなたの「慈悲の心」が、溢れだそうとしています。
誰かの役にたちたいと思っていらっしゃるからかもしれません。
周りでつらい思いをしている人がいるなら、ただそばにいてあげてください。
手をじっとにぎっているだけでも気持ちは伝わります。
知恵や助言はかえっていらないこともあるのです。
お地蔵様は、純真無垢を守る存在でもあります。
あなたの内側の子供のような純粋なエネルギーに、どんな人も温かい気持ちになるでしょう。
あなた自身がつらい思いをしているなら、お地蔵様の手をかりましょう。
「おん かかか びさんまえい そわか」というお地蔵様のご真言を唱えてください。
あなたの中の傷つき、苦しんでいる自分自身の手を暖かく包んであげましょう。
悲しみをお地蔵様に手渡してください。
またお地蔵様は愚痴や不満や執着が創る出口のない場所から救いあげてくれます。
その時にも真言は強い味方です。
チャンスがあれば小さな赤ちゃんの顔を見てください。
電車の中でも、散歩の時でも。
安心した寝顔や屈託のない笑顔は、あなたの慈悲の波動を力強く手助けしてくれるでしょう。
（出典『日本の神託カード』大野百合子・著）