冒険するカジュマル
固まった思いにとらわれないでください。
私たちは旅する樹。
樹でありながなんとも自由です。
ありとあらゆる形に枝を伸ばし、根を伸ばし、私たちは歩きます。
自由と安定は同じ場所に、共に存在することができるのです。
安心して自由を獲得しなさい。
【生命のカード】
動物や植物、昆虫など生命を持った存在に宿るスピリットのエネルギー
【テーマ】
好奇心 多様性 自由と安定 冒険の旅
【場所】
九州の屋久島と種子島以南､なかでも沖縄県南城市のガンガラーの谷
沖縄本島北部の安須杜(あしむい)、名護市のヒンプンカジュマルは天然記念物
また小笠原諸島など。
【カードからのメッセージ】
南の太陽のもとで方強く葉を広げるガジュマルは、神様の宿る樹と言われています。
ガジュマルは沖縄や南西諸島に育つ気根を持った樹です。
気根は枝から地面に到達すると、そのまま根を生やし、その根は幹のように変化していきます。
元の幹はその場所からの栄養が十分でなくなると、だんだん枯れていきます。
そのようにしてガジュマルは実際に歩くのです！
柔軟でのびやかで、変化に対応できるのは力強い生命の証し。
ガジュマルの精霊は次々に数えきれない根っこを降ろし、頑丈でどっしりと地面と
繋がっているように見えます。
でも実は好奇心にあふれていて、次は、どの方向に行こうかとワクワクしているのです。
私たちは、こうでなくてはならないと思っていると、その思いにとらわれて、どこにも行けなくなってしまいます。
心が硬くなると身体も硬くなります。
身体がガチガチになっているときは、ちょっと押されただけでも、すぐによろめいてしまうのです。
柔軟な心こそ、安定のカギです。
ガジュマルは「陽の気」を力強く放つので、道教の寺院によく植えられています。
今ガジュマルのスピリットは、陽気に行動しなさいと伝えています。
自由に、枝を伸ばして。
ガジュマルほど、それぞれの樹形がユニークな樹はありません。
葉っぱが太陽にむかうように、光に向かって進みましょう。
まずは決めつけないことが大事。
やってみなくては何事もわかりません。
ガジュマルは無邪気な精霊のキジムナーたちのすみかです。
もし、今どこへ行っていいかわからなくて固まってしまっているなら、ガジュマルのスピリットから陽のエネルギーをもらって、まずは深呼吸です。
停滞エネルギーを祓い、2時間ほど散歩に出掛けましょう。
新しい人生に旅立とうとしている人は、その方向で大丈夫。
冒険は自分を拡大してくれます。
そして近々、ぜひ旅行の計画を立てください。
きっと道しるべとなるヒントがもらえるでしょう。
（出典『日本の神託カード』大野百合子・著）