こんにちは、まるです
私は保健センターで乳幼児健診時の心理相談も担当しています。
一歳半健診を迎えるにあたって、
ママ達が気にしていることのダントツ一位は、「言葉」です。
「言葉がまだ出ていない・・・」
「言葉が増えない・・・」
とても不安で相談に来るママも、
そのうち出てくるかな~とゆったり待っているママも、
本当は心配だけど怖くて相談できないママも。
全ての方に、私が伝えたいのは、次のことです。
「大事なのは、『ことばが出る』 ことではないのですよ 」
私は一歳半健診で相談に乗るとき、
言葉が出ているかどうかはあまり気にしていません。
では、何を見ているかというと、
言葉の土台となる部分がどれぐらい育っているかな?
ということです
言葉が出てくるための土台として大事なことは、
「人に何かを伝えたいという気持ち」です。
そして、その伝えたい気持ちの土台になるのは、
「人と関わりたいという気持ち」です
それを、おうちに例えてイメージするとこのようになります。
言葉は、人と関わりたい・伝えたいという気持ちでできたおうちの上に、
ちょこんと乗っかった屋根のようなものなのです
大切なのは、屋根があるかどうかではなく、
これから屋根を乗せるためのおうちの部分が
しっかりと建てられているかどうかです。
屋根はまだないけど、2階部分を建てている途中のおうち。
屋根まで完成したけど、1階も2階もまだちょっと弱くて補強が必要なおうち。
1階部分をじっくりと堅実に建てようとしているおうち。
みんなそれぞれ違ったペースで違ったおうちを建てていきます。
お子さんが一生懸命おうちを建てようとしているところを、
「見守る」 というさりげない応援ももちろんありです
でも、できることなら一緒に手伝ってあげませんか?
工事が手間取っているところがあれば手伝い、
弱い部分は補強してあげて、
一緒に立派なおうちを作り上げましょう
これから数日間にわたって、
どうやって「ことばのおうち」を建てていくか、シリーズで書いていきたいと思います。
このテーマはとても壮大なので長くなりそうですが、
ご興味のある方はどうぞお付き合いいただければと思います