3.11 Project R『レ・ミゼラブル』 | 思織のCanvas Brog☆ミ

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役者★尾ヶ井思織の

キャンバスに描くが如く

思うがままに綴るblogです
(o^-^o)

3.11
決して忘れてはならない日


2011.3.11
14:46に起こった大震災
テレビで流れる衝撃の映像
何度も続く余震
計画停電や自粛ムード


絶望的な日でした
何の為に舞台やるんだろう
何で自分は表現しているんだろう
人々の心を癒す芸術を
どうして自粛しないといけないんだろう
当たり前だと思っていたことが
出来なくなった時
価値観が大きく変わってしまった…


その6年後
2017.3.11
去年のこの日は
東久留米市で活動拠点している
Project R『レ・ミゼラブル』
本番当日でした
私は昼組のみの出演
激動のパリで革命を起こす為
学生達に紛れて活躍する
浮浪児:ガブローシュを演じました


今だから書きますが
表現することを
諦めかけていた時期でした
もう本当に向いてないかもしれない
辞めたほうがいいかもしれない
これが最後になるかもしれない


正直 本当に怖かったです
等身大の子役がやるはずの
ガブローシュへの挑戦
受け入れてもらえなかったらどうしよう
何やってもダメだったんだと
また決め付けられたらどうしよう


ジレンマやトラウマが起こり
開演するまで
心臓のバクバクが鳴りやまなかった
身体が冷える感覚もした
お腹も痛くなった


舞台が出来ることの奇跡
会場・大道具・小道具・照明・音響
観にいらしていたお客様
『レミゼ』の世界観
造り上げてきた仲間達に
「宜しくお願いします」って
一人一人 手を握り
感謝の気持ちを持って
絶対大丈夫だと信じて
祈るように立った昼組本番
【ABC Cafe~民衆の歌】
革命を決起するパリの学生達


世界を変える為
何より仲間達の為にと
アーミーオフィサー達の銃撃に
傷つきながら立ち向かったシーン
撃たれて死んだ時 残した仲間達に
「ごめんね」
「あとは任せたよ」って
心の中で言った


「ガブローーシュ!!」って
親友:グランティエールの泣き叫んだ声
辛い別れだった
【バリケードにて】
ガブローシュの最期
【Cafe Song】
ただ一人生き残ったマリウス
亡霊として登場した学生達


終演後に聞いたお話ですが
カーテンコールの挨拶時
会場の時計がちょうど14:46を
差していたんだそうです
何とも言えなかったけど
不思議な力を感じたなぁ


カーテンコールの最後で
合唱したエピローグの歌
お客様からの暖かい手拍子
鳴り止まない拍手に
涙腺が崩壊して
ボロボロに泣きながら歌った
独りじゃないって本当に凄いんだ
本当に朝日が見えたみたいだった


たくさんの衝撃と愛を感じた
『レ・ミゼラブル』
これが切っ掛けであるかのように
たくさんの舞台を踏む機会を
いただきました


震災から7年
『レミゼ』から1年
苦しみの炎はまだ消えないけど
どんな闇夜もやがて朝がやってくる
【昼組 キャスト】
【ABCの学生達】
【終演後 記念撮影】


7年前は絶望的だった
1年前は希望が見えた
たくさんの思いを感じた3.11
これから先も
決して忘れない日です