私は電子書籍で作品を作って販売している「作家」です。
こういう人間のことを「作家」というのかどうかは曖昧なところではあり、私のことを「作家ではない」と思う人もいるでしょう。
私自身は自分が作家かどうかなんてどうでもいいと思っています。
作品が書ければいいし、それによって読者の明日がちょっとだけ豊かなものになればいいし、そういう経験をした人が増えて社会全体が豊かになればいい。
作品を読んでもらうために便宜上「作家」と言っているだけで、実際のところはどうでもいいんです。
それでも「あなたは作家ではない」というセリフには腹が立ってくることがあります。
「あなたは作家ではない」って言ってくる人って、別に「作家とは何か」がはっきりと思い描けている訳ではないんです。言ってる本人自身も「作家」の定義がよく分かっていないなんてことは珍しくない。
「あなたは作家ではない」というセリフに隠された意味。
それは、
「出しゃばったことをするな!引っ込んでろ!」
です。
相手が優れていることを認めたくない。自分のやっていることが一番正しいと思いたい。そのために相手を引き摺り下ろしたい、否定したい。
だから「あなたは作家ではない」と言いたいだけなんです。
つまり嫉妬です。
つくづく「作家志望の敵は作家志望」だと思います。
kindleストアにて私のエッセイをまとめた雑誌
『Chocolate』
を毎月刊行しています。
コーヒータイムのお供に、