こすらない美容法という視点から、「小顔マッサージ」、「造顔マッサージ」、
「かづきメイク」とレポートしてきたこのシリーズ、最終回は、大御所、
佐伯チズ さんのスキンケアについてです。
さて、累計46万部を売り上げた(2006年10月現在) 「美肌革命」 で知られる
佐伯チズ さん。彼女は、マッサージについてどんなアプローチをしてきた
のでしょうか?
佐伯さんのウリは、「お金をかけて高級化粧品を使わなくても、正しい化粧品の
使い方をして、スキンケアにちょっとした工夫をすれば、肌は美しくなる」というもの。
お肌の自然なメカニズムを大切にした、細やかさが身上のスキンケアは、
私にとって納得のいくものばかりでした。
そして、随所に摩擦を避けるための工夫がなされているのです。
具体例を以下に列挙します。赤字の部分が工夫のポイントです。]
【洗顔】
・基本はオイル・クレンジングNG.、ダブル洗顔NG。
・夜はクリーム・クレンジングのあと洗い流すか、または、水を含ませたて摩擦を少なくした
コットンで下から上へ、また耳下腺に向けてふき取る。
・朝はぬるま湯で洗うだけ。
・1~2週間に1回の割合でスクラブ洗顔を勧めるが、このとき、刺激を和らげるために
スクラブと洗顔料を混ぜ、少量の水で泡立ててから使う。
・洗顔料のみを使用する場合は、よく泡だてて、泡をそっと肌に押し当てる ようにつけて
から、 洗い流す。
⇒コットン、スクラブ、洗顔料といったどこにでもある素材でも、それを使う時に、肌を
摩擦しないための細心の注意が払われていることがわかります。
【マッサージ】
・鶴首スポイド を使ったウォーター・マッサージを推奨。
皮膚に刺激となる強い水流ではなく、穏やかな圧力の水を顔の筋肉の流れに沿って
流し、マッサージするというもの。皮膚を摩擦しないマッサージとして秀逸。
・ネック・クリームを使っての、首のリンパ・マッサージ。
⇒佐伯さんのメソッドでは、特に顔のハンド・マッサージというものは言及がなくて、
ウォーター・マッサージとリンパ・マッサージに終始しておられたのが印象的でした。
やはり顔のマッサージは必要ないのかと。
【基本のスキンケア】
・化粧水、美容液、乳液またはクリームの順番でひとつずつ浸透するのを(各3分)
待って、肌に栄養分を入れ込んでいくが、このとき、手のひらで乳液やクリームを
人肌の温度に温めてから、手のひらと指全体に広げ、その手で顔を覆うようにして
押さえ込むようにつけていく。細部は指で押しこむようにつける。
⇒化粧品を肌にすり込むのではなく、押さえ込むようなつけ方に納得!
私と同じです
【メイク方法】
・パウダー・ファンデーションNG、スポンジNG
パウダー・ファンデーションは皮膚の水分・油分を奪うし、雑菌だらけのスポンジを繰り返し
使うことは不潔で、ニキビや炎症のもとになるから反対。
・30歳過ぎたら、油分と水分のバランスがよいリキッド・ファンデーションを推奨。
・リキッド・ファンデーションをつける時も、すりこむのではなく、手のひら全体で押さえるように
つける。
⇒目元や口元の小じわの元になるからとパウダー・ファンデーションを禁じているのは、
まさに私と同じ考え方
⇒スポンジ使用は摩擦でしかないので、毎日これを続けると肌を傷めて、色素沈着(しみ・
くすみ)や乾燥によるしわの原因になるという考え方も私と同じ
⇒リキッド・ファンデーションの方が保湿の点からも、摩擦を少なくする意味でも優秀
というとらえ方も同じ(←しつこくてすみません!)
以上が、佐伯チズさんのメソッドの中に発見した「摩擦を避けるためのポイント」と
それに対する私の感想でした。
ゲランやクリスチャン・ディオールといった高級化粧品の会社を経てこられたプロが
化粧品そのものの質よりも、細やかなスキンケアのやり方のクオリティーを追求して
いらっしゃるところに、本物を感じました。
最後に、このシリーズで何回かご意見をご紹介している、エステティシャンKさんに
佐伯さんのメソッドについてどう思われるか聞いてみました。Kさんによれば、佐伯
さんは『大切にケアする』ということを伝道している方とのこと。 保湿の仕方とか、
肌のコンデイションをゆっくり治していく方法を伝えていらっしゃるところに共感されて
いました。
このシリーズの終わりに、 Kさんからのメッセージを添えます。「タオルの使い方に
気をつけること(ごしごしこすらない)。それからコットンは絶対に安いものを買わない
こと。」 一見つまらないことが、実は大切なんだそうです。
まさに、「美は細部に宿る」ですね
ここまで読んでくださってありがとうございました。
注:この記事はあくまでも個人の感想であり、お肌に与える各施術の影響も個人差
がありますので、あくまでもご参考程度にとどめ、自己責任でのスキンケアをなさって
くださいね。
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