木村九段とは4局目の対戦。棋譜は将棋連盟Live中継で見ることができます。
振り駒で後手番になり、相掛かりの将棋になりました。
序盤は「歩得」vs「手得」の構図で形勢判断が難しかったです。
中盤51手目の▲3四同歩が局後木村九段の悔やまれていた手で、△8五桂で銀が剥がせてから形勢が好転したようです。
とはいえ対局中は自陣の薄みもあるのでとても楽観できる心境ではありませんでした。
下図は終盤の局面。
ここで△4四歩と指して優勢になった気がしました。玉を広くしながら急所の桂馬を取りに行って一石二鳥です。
代えて△1九角成とするのは後手にとって最悪で▲6五桂で一気に旗色がおかしくなります。
実戦は△4四歩以下▲6二香△4五歩▲6一香成と進み、そこで△8九飛が狙いの一手で勝ち筋になりました。
『大阪王将杯王将戦』次戦は、永瀬拓矢七段との対局になります。
強敵が続きますが頑張りたいと思います。