出演時間の変更があっていつもより遅めの浅草演芸ホール。一つ手前の稲荷町で降りて「一番太鼓」でランチをしてから楽屋入り。地獄のような忙しさ。店主の福ちゃんに声をかけるのも憚られる。そっとお会計して出ようと思ったら気づかれて「ごめんなさい!気づかなくて」と挨拶してくれた。いえいえ、美味しい坦々麺を食べさせてもらっただけで満足です。


 徒歩で浅草演芸ホールへ。たかだか1時間出番が深いだけで客席の空気がだいぶ違う。寄席ってホント面白い。出囃子に乗って出るやいなや「きゅうだいめ!」と掛け声がかかる。嬉しい!ありがたい!でもできることなら「くだいめ!」と言って欲しいというのは贅沢でしょうね(笑)


 その後近所の理髪店へ。スタンプカードがいっぱいになってたので頭エステというのがサービスらしい。蒸しタオルで巻かれてビニールの帽子を被せられて暫くサウナ状態にさせられた。多分冬なら気持ち良い。このシーズンは暑い。貼り紙に「冷やしシャンプーあります」と書いてあった。今日みたいな日はそっちをサービスしてもらいたいなと、これまた贅沢でしょうね(笑)


 夕方新宿へ。3年ぶりの「たかし会」。コロナ禍は開催してなかった。歌手の市川たかしを囲んで飲んだりカラオケしたりする懇親会。噺家は私の他に小燕枝、昇也、花ごめ。函館ラッキーピエロのTシャツがユニフォームなのに着て行くのを小燕枝さん以外みんな忘れてた。まずは新宿駅すぐ近くの「瀧乃都飲食街」という新しくできた屋台街風のお店で軽く飲んでからカラオケへ。


 なにしろこの市川たかし君はめちゃくちゃ歌がうまいのです。カラオケで歌ってもらうとあまりにうまくて聴き惚れちゃう。プロってこういうことかと痛感させられます。彼の歌、我々のテーマソング「金曜日の人」を熱唱してラーメンみんなで食べて解散。


柳枝