「不毛地帯」

ロイヤル劇場で映画「不毛地帯」を観ました。



1976年、山崎豊子原作・山本薩夫監督作品。

第二次世界大戦で参謀本部で働き、終戦後十年間のシベリア抑留から日本に戻ってきた男が一流商社に勤める。
戦争の体験から二度と軍部に関わらないと誓うが、戦闘機の取り引きでさまざまな策謀に巻き込まれていく。

高度経済成長を遂げたが、まだ戦争の痛みも強く残っていた時代。寡黙だが行動力のある主人公を仲代達矢が演じる。陰鬱な表情が多いがとき見せる凄みのある演技が良かった。
見応えがある骨太な社会派ドラマでした。