銀魂夢小説 リレー・ラジオ企画 第14話 | 田中。

田中。

田中の田中による田中のためのブログ

どうも、田中です(*・ω・)ノ

大変大変大変長らくお待たせ致しました!
ぐるっぽ内ラジオ「Dear.ひらり様」の企画であるリレー小説、ひらりさんの13話から回ってきて貯めに貯めて5周目、第14話です!
春とひぃが複雑な想いでいる、一方その頃、あかりはクレープ食って何してんでしょうね?w
それでは、どうぞ。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

退と来月の剣道部の大会のことを話しているうちに家に着き、あたしは一目散に自室へ向かう。
このかたっ苦しい制服から楽々楽チンなジャージに着替えるためである。
はーぁ、と溜息をつきながら制服を脱ぐと、ふわりと甘い香り。
あたしは脱いだ制服をじっと見た。
………ん? 何ニヤけてんだ自分。気持ち悪っ。


第14話  好きって


「うっ…調子こいた…」

お腹と口を押さえるあたし。
クレープを3つも食べた時はまだ大丈夫だった。
夕ご飯が大好きなカレーで、テンション上がって大盛りにしてもらった時もまだ大丈夫だった。
調子こいておかわりしたのは間違いだった。
明日までに消化されてるといいんだけど…。
う~と唸りながらソファに横になるとテレビをつける。
ドラマの始まる時間だ。
ひぃ達3人も毎週見ているドラマで、明日の朝の話題はきっとこれで持ちきりだ。
何人かの恋愛が絡み合いながら進んでいく学園もので、今日はその中の一人、学校の先生に恋をしている女の子の話がメインのようだ。
先生と生徒という立場上なかなか言い出すことができない2人。
それでも先生の方はアプローチをしているのだが女の子はそれに気付かず、見ている側としてはもどかしくも面白い。らしい。
あたしは、早くどっちか告ってくっつけよ、と思いながら見ているのでそこら辺は今ひとつ共感し難い。
どちらかというと、女の子の、立場を気にして強くいけないところや、それでも好きで好きで苦しいところに、共感というかキュンキュンできるのでそっちばかり見ている。
一つ一つの行動から先生のことが好きなんだってことが伝わってきてーー。

「あれ?」

あたしはポツリと呟く。
あたしは、あたしも、先生に恋している。
でも、苦しい想いはしてないし努力もしてないし、顔を合わせればしかめっ面で口を開けば喧嘩腰。
今日もニヤニヤして気持ち悪かったし。
あれ? あれあれあれ?
あたしって、銀八のこと、好きじゃないのかな?
この感情は実は好きって気持ちじゃなかったのかな?
あれー?
あたしはもうドラマそっちのけで考え出す。
自分の銀八に対する行動を振り返る。
………うん。どの行動をとってみても好きなんだってことは伝わってこない。
あれ? じゃあやっぱり好きじゃないのかな?
え? じゃあこの2年数ヶ月のこの気持ちはなんだったの? え?
えええええ?





目覚ましが鳴り、母が声をかけ、妹がドタバタと支度をし始めても起きないあたしは、今日も今日とてひとつの着信音で目を覚ます。

『おはよう』

聞き慣れた声。

「……………」
『あれ? 寝ちゃった? おーい』
「起きてる。起きてるから」
『おお、今日は一段と機嫌悪いね。昨日寝れなかったの?』
「まあね」

外で待ってるから、という退とのいつものやり取りをして電話は切れ、あたしは重たい体を起こす。
今日は一段と重たい。
昨夜色々考えていたら寝れなくなったのだ。
これは授業中も爆睡決定だな。
まあ普段も爆睡だけど。
支度をして玄関を開けると、見慣れた姿。
退は今日も今日とて待っててくれて、2人歩いて学校へと向かう。
ローテンションながらも話しながら、しかし頭の片隅ではずっと昨夜から考えていることがグルグルと回っている。
あたしは銀八のことが本当に好きなのか。
考えても考えても出てこない答え。
それでも考えてしまう自分にイライラしてしまう。
あーもう!

「あかり? 聞いてる?」

退の声ではっと我に帰る。

「ごめんごめん、聞いてた。ど根性ガエルの話でしょ?」
「ごめん、全然違うからね」

呆れながらももう一度話してくれる退。
退は何でもう一度話してくれるんだろう。
なんであたしなんかと仲良くしてくれてるんだろう。
朝は機嫌悪いし、基本がローテンションだし、可愛げないし面白くもないし、どこがいいんだろう。
………あたしも、なんでだろう。
お節介焼きで心配性でまるでお母さんみたいでうるさいなーって思いながら、でも退と一緒にいる。
うるさいなーと思いながらも退の言うことは聞けるし、わりとなんでも話せる。
なんでなんだろう。
あたしはなんで退と一緒にいるんだろう。
退はなんであたしと一緒にいるんだろう。
あたしは、銀八と退のことを、どう思ってるんだろう。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

はい、終了ー。
自分でも思ってない方向へと動きましたw
まさかあかりがそう悩み出すとはwww
これだから物書きはやめられないんですよねー。
え? 期間すげえ空いた癖に何言ってんだって?
すんませんでしたm(_ _)m

はぁい! 銀魂リレー小説のチャラい仕事をしてる方、田中です。
何? 次は定春の番だって?
これはドキドキなストーリーになるんだろうな、ブログをチェックしなきゃ。
次回、銀魂リレー小説、part.15 : The story of HARU
See ya!←