二十四節季・寒露。


今日は、愛媛までなかなか遠くて行けないという方へ、
出来るだけ歯を削らない
歯医者さん選びのポイントについて
いくつか書いてみたいと思います。


まずは、《ホームページやブログ、口コミを参考にする》です。
HPやブログで、その歯科医院の雰囲気がなんとなく分かります。方針が分かりやすく書いてある医院もあり、口コミサイトも参考にするといいかもしれません。それ以外にも、検索すると受診の感想を綴ったブログ、または反対の御意見等、色々な方の口コミがみられるので、ネットはとても便利です。どういう立場で、誰が、何のために書いているかを想像しながら、参考にされるといいですね。
                                           (参考;自然歯科の治療方針)


一方、全ての歯科医院がホームページを作成している訳ではありません。
《歯科の
経済的背景を知ること》も、一つの判断材料になります。
歯科医院はコンビニより数が多く、2011年でコンビニ件数の約1.6倍、全国には6万8千件以上もの歯科医院があります。選択肢が沢山あることは患者さんにとって良いことかもしれませんが、経営する側にとっては悩ましい所。通常、歯科の機材・設備は何百万円とかかるものばかりで、開業のためには何千万円という費用がかかります。
http://president.jp/articles/-/13739


改めて確認ですが、自分がどんな治療を受けたいのか、ご自分の判断軸をちゃんと知っておくことが大事だと思います。設備機材が最新であることを宣伝していたり、HP等広告費に高額な費用がかかっていたり、スタッフ数の多い歯科医院よりも、どちらかというと、おじいさん先生が一人で細々経営している目立たない歯科医院の方が、経営重視せずに済むという点では、最小限の治療をしてもらえる可能性が高いのではないか?と思います。


痛みという体のメッセージをしっかり聞けるように、「麻酔はしないで欲しいです。最小限ここ一本だけ治療をお願いします。」と伝えられたらいいと思います。
今は歯科も選択できる時代、
全国まで視野を広げれば、色々な特徴を出して信念を持たれて治療をされている歯医者さんが沢山おられます。近所の歯医者さんも、それぞれ大事にしている方針が違うはず。自分の要望を、方向性の異なる歯医者さんに無理にお願いするよりも、お互い風通しのいい関係を築ける歯医者さんを、自分で選ぶことが大切です。


「治癒には歯医者と患者さんの2人3脚が必要」だからです。というのも、患者さんの血液が病気を治すため、お互いに信頼関係が成り立たなければ、患者さんの生命力は低下し、術者はサポートが難しくなると考えられます。信頼関係が築かれなければ、いい結果を出すことは難しいです。



また、先生の《ブリッジに対する考え方がポイントになる》と思います。
「歯とからだ」の著者、技工士・市波治人先生によれば、ブリッジをした後、体調が悪くて困っているという人が最も多く、次に矯正、インプラントをした後に悪くて困っているという人が多いそうです。
このことは、臨床において毎回、納得のいくことで、個人的にはとても大切にしたい所ではありますが、一般的な意見ではないと思います。ブリッジ等のデメリットを知っている歯医者さんを見つけられた方は、かなりキラッとした歯医者さんを見つけられたかも!?と、個人的には思えます。ご自身でも《ブリッジにはしたくないと、ちゃんと意向を伝える》ことが大事です。


ブリッジを避けた方が良い理由は、臨床経験からというのもありますが、
ご自分の口の中にもヒントがあります。
自然の歯には繋がっている歯はないです。
ただ、癒合歯といって、極稀に繋がった歯が生えてくることもあります。

地球は400m/秒という物凄い速さで自転しながら太陽の周りを公転しています。昼と夜の変化や四季の変化を感じられるのは、地球が傾いたまま、くるくる銀河系を動いているからです。私達もその地球に乗っている自然の一部ということを、誰もが忘れてしまっています。地球が動いてバランスをとっているように、人の体も歯も、日々揺らぎ変化してバランスをとらない訳がないのではないでしょうか。頭では何も変わらないと考えていても、実は、昨日と今日とは、体も心も本当は全然っ違っていて、異なる感覚を味わえているのかもしれません。


例えば、
○被せ物が外れて2~3日後なのに、もう合わなくなっていた経験はありませんか?
○歯が捻れてきたり、出っ歯になったりした経験はないですか?
○被せものがとれて上下で隙間のあった歯が、
 また噛むようになったりしたことは?
○上下の歯をみると、歯が少し磨耗し磨り減っていことが確認出来ます。
 よく観察すると、通常ならば、上下のすり減り方が一致しているはずです。
○噛み合わせの調整として歯を削り、再度、来院していただいたときに、
 同じ部分に当たりが出ていることもあります。


左右の前歯奥歯と計4箇所ブリッジをされている患者さんが、おみえになりました。ある部位は痛くて噛めず、別の部分は歯茎が腫れているが、原因が分からないので、ずっと不安だったそうです。唯一噛めるが違和感のあるブリッジの支台歯は、負荷がかかって根が割れてしまっていました。


動きがとれなかったからです。




【ブリッジについて書いた過去記事】
http://ameblo.jp/sizensika/theme-10039718658.html


まとめ

①ホームページやブログや口コミを参考にする
②病院の経営事情を考慮にいれて選ぶ
③ブリッジを薦める歯医者さん
<ブリッジのデメリットを知っている歯医者さん
  薦めない歯医者さん
  (或いはブリッジにはしたくないと伝える) 
  (※その他、歯を動けなくする治療は出来るだけ控える)


あくまで私の一つの意見として、御紹介させていただきました。
歯科医院選びの《ものさし》の一つとして、何方かの参考になれば幸いです。





~今日のいいな。宮沢賢治名言集~
http://grapefruitmoon.info/%E5%AE%AE%E6%B2%A2%E8%B3%A2%E6%B2%BB.html



poi

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自分の軸がしっかりしている患者さんが増えて、最小限にして欲しいというニーズが歯科に届くようになれば、それに答えてくれる歯科医院が、もっともっと増えていくのではないかと思います