Catch Me If You Can:イ・ゴンミョンさん インタビュー② | SJペンピクは過去の話…現在、育児中

Catch Me If You Can:イ・ゴンミョンさん インタビュー②


SuperJunior FanFiction-2

6.「ミス・サイゴン」が終わりましたが、残念だった点と良かった点をあげるとしたら?

サイゴンは僕の夢だったんですよね。大学の時にこれの歌で練習してたんです。勉強会があったんですけど、その時僕たち全員はアンサンブルで勉強していた歌がサイゴンの歌でした。全員で10人で、公演が終わると12時くらいになって、歌の練習をすると2時とか3時とかになって最後に一人ずつ歌うんです。そうすると9人分の評価を聞くわけですよね。するとまた修正して練習して集まるんです。そうやって練習してた歌が「ミス・サイゴン」の歌でした。

だから「ミス・サイゴン」のクリスで初舞台が終わってから勉強会の仲間に会って「ついに舞台の上で歌ったよ!」って伝えました。そんな夢のような作品だったので、そんな作品に出られたことに感謝して、抱き続けてきた夢がなくなってしまったことの寂しさもとても大きいですね。

7年間やっていましたので…それが終わってしまう寂しさをポジティブにとらえようとしていた時に「キャチミー」に出演が決まってよかったです。次の作品が決まらないで旅行に行っていたら酒ばかり飲んでいたと思います。運よくこの作品に出会えてよかったです。それで少し気がまぎれたと思います。




7.夢だった「ミス・サイゴン」が終わりましたが、次の新しい夢があるとしたら?

夢はたくさんあります。アメリカに留学すること、そして帰国してミュージカル俳優を夢見る若い人たちのお手伝いをすること、海が見える場所に別荘を持つことも夢ですね。



8.「ミス・サイゴン」の釜山公演と日程が重なっていますが、キャラ作りが難しかったり疲れたりしませんか?

体力的なところが一番大変です。特にミュージカルではいつも演技が上手い役者よりも健康管理がちゃんとできる役者のほうが上だと思っています。

例えば手を怪我して首を痛めたら集中できなくてニセの演技をするしかありません。体調が悪いと49%はそこに気をとられてしまうので、健康管理がきちんとできる役者がいい役者だと思っているのでそれだけは自信があります。16年間コンディション管理をしていますから…(笑)それでソウルと釜山の往復は大変だろうと思いました。自信はありましたが、実際やってみると簡単なことではありませんでした。Mミュージカルのキム・ソンミ代表のご配慮でメインの役にキャスティンしていただいたんです。それで契約してすぐ体にいい食品を注文して食べるようにしていました。それとクリスとハンラティは全く違うキャラなので演技やキャラ作りが難しいということはなかったです。むしろ正反対なので演技しやすかったです。

それと練習量が足りないんじゃないかと…精神的ストレスが少しありました。




9.ミュージカル俳優が映画などの他の分野で活躍をしていますがイ・ゴンミョンさんも興味はお持ちですか?

興味あります。他のジャンルはとてもおもしろそうです。また別の媒体で自分を表現できるので…しかし最初の一歩がとても重要です。私は比較的運命を信じているほうなので今はタイミングではないと思っています。だから冷静に状況を見守っています。今は毎日舞台に立てるだけで幸せなんです。サラリーマンの友人に大変じゃないかと言われますがそんなに違いはないって答えています。それに今がすごくいいんだ、とも。

ダブルキャスティングなのがとても残念です。二人で分けるなんて。

今もとても幸せで他のジャンルに進出するいい橋ができてそこで小さな幸せを感じることができたらもっと広げればいいですよね。待機中です。



10.次期作は決まっていますか。

決まりました。「ジャック・ザ・リッパ-」にサインしました。もう一つは昨年の大邱(テグ)ミュージカルフェスティバルで上演した「トゥーランドット」という作品のアンコールがあって6月に一週間ほどテグに行ってくると思います。今はそんな感じです(笑)



11.ミュージカル俳優を夢見る人たちに伝えたいことは?

よく考えて、本当に深くふかーく考えて10年苦労しても、やる気が萎えてもこの仕事をずっとやっていくつもりか。愛せる仕事なのか考えてそれでもこの仕事が自分の人生の幸せだというのなら何も考えずに突っ走ってください。本当に幸せです。この仕事の幸福指数はめちゃくちゃ高いです。幸せなのは舞台の上だけではありません。役者というのは日々感性を育てるものなので本当にスポンジのような人間でないとなりません。ツン、と突いたら場所によってそれぞれ違う反応をしなきゃならないのが役者ですから本当にふにゃふにゃでぐにょぐにょじゃないといけないので、そうやってトレーニングしようと思えば世の中には学ぶべきものがたくさんあります。それはとても幸せなことで、それ以上の幸せはありませんよね。自分が何をしたいのか、好きになったらまっしぐらにダッシュしないとね。不透明な未来に対する心配をしてはいけません(笑)。




12.役に没頭して実生活に影響があったことは?

明朗活発なキャラなら問題ないのですが、胸に傷のある役は役にハマります。かなり役にのめりこんで落ち込んで暗くなったことがあります。以前「ブラッド・ブラザーズ」という舞台をやったんですが、その時は双子の兄弟を銃殺するという抗うつ剤中毒の貧乏なイギリス青年の役だったんです。その時は毎日大変でした。

それで中毒というのはどんなものか知りたくてわざと一ヶ月くらい毎日酒浸りになりました。それから禁断症状というのを知りたくて禁煙しました。でも暴力的になって、この時が一番疲れました。この役をやってから似たような役のオファーがあってもやらないようにしています。

病気をすると免疫ができるように、二度目はそれまでのことが思い浮かんで別の方向に進むようになるんです。