ナイスさとうです。
中野サンプラザまであと三日です。
あっという間ですね。
ドキドキ。。。
ブログが間に合うかどうかというドキドキ
違うか

前回はこれまでのブログの中でおそらく一番長かったのではないでしょうか?
エピソードというよりかは期待を込めたエールのような内容になってましたね。
もっといっぱい書きたいことあったのですが、またどこかでやりたいと思います。
さて、今回は慧一です。

慧一はエピソード満載です❗️
写真多め👍
ただ初披露のことが多すぎて困惑させてしまうかもしれません。
あらかじめ言っておきますね。
結成当初、実はオーディションも含めて慧一とコミュニケーションを取った記憶がほとんどないのです。。。

初撮影の時の慧一。めちゃくちゃぎこちないですね

話すようになったのはデビューしてレコ大に出た翌年からです。
まぁまぁ時間経ってますね。。。
だから僕は慧一が実はどんな人間か知らなかったんですね。。。
慧一の第一印象は
「ザ・体育会系」
先輩から言われたことは何でも「はい!」と言ってやる男
という本当にそのままの印象でした。
それ以上でも以下でもありません。
真面目ないい子
だからあまり心配せず現場のマネージャーに任せていました。
でも実はそうじゃなかったんですね。。。
その辺のところは後半に詳しく書かせてもらいます。
今回も和也の時と同様にChapterにしました。
はい!
Chapter1 持ってない男
Chapter2 レコード大賞秘話
Chapter3 ピーク?ピークじゃない?
Chapter4 不器用な男
◼︎Chapter1 持ってない男
佐脇慧一はよく怪我をします。
佐脇慧一は本当によく怪我をするんです。
しかも大事なところで。
最近も怪我をして大事なチャンスを逃してしまいました。
よくCollarsの皆さんからテレビの芸能人スポーツ特番みたいなのに出てください!と言われるんですね。
僕らも慧一の個性である筋肉ネタを出して行きたいと考えていたのでみんなで頑張って売り込んだりしてたんです。
そこで決まったこともあったんですが、何度か怪我で流れています。
捻挫・肉離れ等々。
そうです!脱腸もありましたね(笑)
正確には鼠径ヘルニアですが。
練習のしすぎが原因なのであまり本人も責められないのですが持ってないといえば持ってないです。
Happinessの振り入れの時も脱腸中で大変でした。。。
そんなこともあって定期ライブの一周年にAKB48の初日という曲をオリジナルの歌詞を織り交ぜてメンバー全員で歌ったのですが、「怪我をして休んだ時悔しくて泣いた日もある」のところを慧一に歌ってもらいました。
それくらい怪我の多い男なんです。。。
これは怪我ではないんですが、2015年の夏に俊英と木全と慧一と富士山に登ったのですが、この時は頂上付近で高山病にかかりました。。。
笑えないですけどね。。。
初富士山で張り切るのはいいんですが、僕らを置いてどんどん先に行っちゃうんですよ。
高度があがるからゆっくり行かないと頭が痛くなるぞというアドバイスを無視してだいぶ先に行ってしまって。夕方山小屋に僕らは着いたのですが慧一は3〜4時間前には着いてて。
そこからみんなで仮眠してから頂上を目指すんですが、、、
起きるなり慧一が言うんですよ
「頭が痛いです。。。」
だから言っただろうと。。。
高山病になるよと。。。
呆れ果てましたね。
僕は言いました。
「下山しろ!」
これはしばらくメンバーの間で流行語になってました。
楽屋で慧一が何か失敗するたびに
「慧一、下山しろ!」
と言われてました(笑)
ほんとエピソードに事欠かない男です。
こんなのもありました。
メンバーみんなスタバ好きなんでたまに僕が買って来てあげるんですね。
地方に行った時に「スタバ行くけど何が欲しい?」と聞いた時にみんな気を使って同じものを注文するじゃないですかー。
例えばみんなカフェオレで、とか。
その時慧一だけ、
「コーヒー、ベンティで!」
サイズ指定ですよ。
それもベンティ。
普通、人に頼む時はまぁトールかグランデまでですよね?
それをベンティって。。。
これもしばらく楽屋で話題になりました。
何がサイズの話になった時はみんなで「ベンティ!」って言ってました(笑)
「持ってない男」はエピソードは「持っている男」だったのです。
◼︎Chapter2 レコード大賞秘話
SOLIDEMOはメンバーを決める前からある程度活動スケジュールを決めていました。
2014年6月のブラジルワールドカップ開催中にサンパウロでライブをしたのですが、これはデビュー前から計画していました。
この年の暮れに行われる一大イベントに出演するためには、絶対に必要なスケジュールでした。
そうです、
あれです。
輝け!日本レコード大賞
そして、アーティスト人生で一度しか獲ることの出来ない新人賞。
何としても獲りたかった。
レコード大賞は各賞あるのですが、目玉となる大きな賞が二つあります。
優秀作品賞
新人賞
優秀作品賞の中から「日本レコード大賞」が、新人賞の中から「最優秀新人賞」が選ばれます。
特に新人賞は原則デビューした年のみエントリーが認められているのでアーティスト人生の中で一回しか獲れないのです。
これまで日本レコード大賞では浜崎あゆみの3連覇「Dearest」「Voyage」「No way to say」、倖田來未のレコード大賞「Butterfly」、大塚 愛の最優秀新人賞、AAAの最優秀新人賞など数多くの場面に立ち会って来たのでいかにこの賞を獲るのが難しいかを分かっているつもりでした。
でも獲りたい、何としてもこの一度しかない新人賞の舞台に立たせたい。
これはまだメンバーが決まる前からの僕の中での決意でした。
そして新人賞を獲ったアーティストが何年後かに優秀作品賞でまた戻ってくる、そして日本レコード大賞を狙えるようなアーティストに成長する、これが日本の音楽界にとってもプラスになるし、票を入れてくれた審査員の皆さんに対しての恩返しにもなると思っています。
AAAがまさにそうです。デビューから10年以上が経ち、今ではレコード大賞が狙える位置に来ています。
AAAが最優秀新人賞をいただいたデビュー年には他にも売れていたグループがいました。
ただ審査員の皆様は「将来性」を評価していただいてAAAを選んでくれたんですね。
時は流れ、AAAと競っていたグループは現在解散し、AAAは東京ドーム公演まで行うアーティストに成長しました。あの時最優秀新人賞にAAAを投票した審査員の目は間違いではなかった、ということが証明されたわけですね。
これは当時この賞に関わっていた自分としてもすごく嬉しいことです。
先ほど「将来性」というワードを使いましたが、実はこれが新人賞という賞の特徴なんです。
優秀作品賞及び日本レコード大賞は「作品」に与えられる賞で、新人賞は「将来性のあるアーティスト」に与えられる賞なんです。
「作品」と「アーティスト」
この違い、知らない人が多いと思います。
だから優秀作品賞を受賞するのは歌っているアーティストだけでなく、作詞者、作曲者、編曲者も受賞します。
その作品に関わった全ての方が対象です。
GEMのSugar babyの作曲をしたカルロスK氏。
SOLIDEMOにも楽曲提供してくれてますね。
Sail awayがそうです。
昨年のレコード大賞に西野カナさんの「あなたの好きなところ」が選ばれたのでカルロスもレコード大賞を作曲者として受賞することになったのです。
一方、新人賞は「将来性」です。アーティストに与えられるのです。
将来優秀作品賞にノミネートされて日本レコード大賞を狙えるようなアーティストになる可能性があるかどうか?
ここが審査のポイントになります。
だからその年一年だけ売れてもダメなのです。
例えば企画ものとかでその年だけポーンとブームになるアーティストや曲ってありますよね?
そうゆう人たちは「企画賞」や「特別賞」になっても新人賞にはなりません。
また、新人賞に関しては当日番組会場に来れるというのも受賞の要件に入っています。まぁ新人なのに受賞して当日会場に来れないのもどうかと思いますからね。
優秀作品賞に関してはそういった取り決めはなく、過去にはミスチルが会場にはいないけど大賞を獲ったことがありました。
これがいわゆるレコ大というものの概要です。
レコ大も12月31日に放送していた時は紅白と時間が被ってて視聴率が落ち込みましたが12月30日に放送時間を変更してから毎年10%以上の高視聴率を獲得してます。
以前は賞レースには参加しないというアーティストが多かったのですが、最近は番組としても音楽特番の様相を強くして様々なアーティストが出れる機会があることで各プロダクションや各レコード会社の方々も参加意識を持っていただけるようになりました。
レコ大ラブな僕としては大変嬉しいことです。
かなり前置きが長くなりましたが、そんな自分自身思い入れのあるレコ大です。
自分がプロデュースするSOLIDEMOを新人賞にしたくないわけがありませんね。
そこで考えるわけです。
どうすれば新人賞を獲れるのか?
デビューは2014年4月なので、狙うはその年の12月30日の日本レコード大賞です。
約8ヶ月で結果を出さなければならない。審査期間を考えると11月には新人賞の4枠は決まってしまいますし、粗よりといわれる候補アーティストを絞っていく過程を考えると9月頃からやるわけで、となると6ヶ月しかないわけです。
インディーズでの実績がないSOLIDEMOにとっては非常に不利なんですね。
だから必ずデビューしたらすぐに話題になるようなことをしなければならない。
それをひたすら考えてました。
そもそもSOLIDEMOを作る時のコンセプトの中に「アジアで活躍するアーティストになる」という目標がありました。それは今も変わりませんが当時は漠然とそう思ってました。それをしっかりと伝える場はやはり海外での活動しかないと考えていました。
その中で2013年当時の自分としてはブラジルしかないと思ったのです。
笑笑
これ、何のことかと思いますよね?
レコ大と関係ないじゃん!って思いません?

直接は関係ないのですが、僕の思考の中では関係大ありなのです。
2014年は皆さんご存知かと思いますが、サッカーのワールドカップがブラジルで開催されました。
日本人が日本人のことを一番応援する時っていつだと思いますか?
それは国を背負って戦っている人を応援する時ですよね?
それって今の時代だとオリンピックが一番だと思いますが、後はサッカーワールドカップ、野球のWBC、最近では一世を風靡したラグビーですね。
この国民的大イベントで新人の歌手が歌うことが出来れば話題になるはずだし、スポーツ新聞も取り上げてくれる。
レコ大の審査員にはスポーツ新聞の記者の方も多くいるのでいいアピールになる
そうゆう考えからとにかくブラジルでライブができる方法を考えてました。
ワールドカップを取り仕切る電通にも聞いてみました。
ライブ前にサッカー場で国歌斉唱が出来ないか!?
まだメンバーが決まってないのにですよ、アホですね。。。
でも大真面目でした。
真面目に探してました。
当たって当たって当たりまくってました。
でもやっぱり無理ですよね、さすがに国歌斉唱は。。。
一年近くこの考えを持ち、色々な人と話してきましたがダメだったので最後は国内のパブリックビューイングでもいいかなと思ってました。
でもやはりブラジルで歌わせたい
この考えは諦めずに持っていました。
するとですね、願いは胸に秘めただけでなく、言い続けると叶うものなんですね。
ある時知り合いから「中田英寿さんがブラジルでカフェをやるのでそこで歌えるかもしれない」という情報が入りました。
nakata.net Cafe
ですね。
2002年に日本でワールドカップが開催された年から始まり、ワールドカップが開催される毎にテーマを持って行われていたnakata.net Cafe。
2014年はサンパウロの人気カフェとのコラボで、メニューに日本酒や日本食を取り入れるほか、日本の文化や技術、伝統の素晴らしさといった「ジャパンスタイル」を発信していく拠点としてオープンしました。
オクタビオカフェ。懐かしい。
テーマとしてはバッチリです👍
デビューの年のキャッチコピーが「メイドインジャパンのアーティストがアジアで活躍する」
場所はブラジルですが、日本人アーティストが世界各地から集まった人の前でライブをするというのはカフェのコンセプトにと合ってるしいいのではないか、と勝手に思ってしまいました。
中田さんの意思がどこまで入っていたかは分かりませんが無事この話はトントン拍子に進み無事ブラジルに行けることになったのです。
これはホント奇跡のような話です。
まだメンバーが決まる前からブラジルワールドカップで歌いたいと言っていて、それが見事実現するわけですから、20年仕事していてこの様な経験はほとんどなかったので感動しましたね。
この件は発表時も大々的に報道されましたし、ライブ当日のこともスポーツ新聞各紙で大変大きな扱いで記事にしていただきました。
本当にこのブラジルプロジェクトを実現してくれた関係者の皆さんには感謝してもしきれません。また、スポーツ新聞の記者の方にも遠くブラジルまで一緒に行っていただきあの生の熱狂を伝えていただいてありがたい限りです。
あの時の記者の皆さんのことはメンバーも忘れないと思います。


さて、慧一の話からだいぶズレてしまいました。
ただここでこういった思いを書くことが後々の話につながっていくのでもう少しお付き合いいただければと思います。
このブラジルが2014年6月の事です。
まだデビューして2ヶ月ですね。
そしてこの年話題になったドラマの主題歌を立て続けに2曲担当します。
沢尻エリカ主演の「ファーストクラス」
私以外、全員悪女。このキャッチフレーズが好きでした。

2014年4月期「Heroine」
2014年10月期「Rafflesia」
デビューの2014年度に出したシングルの6曲中5曲にドラマのタイアップがつくというものすごいことが起こったのです。
the one・・・BSフジ『ファースト・クラス・ガールズ』主題歌
Next to you・・・東海テレビ放送・フジテレビ系列『花嫁のれん』エンディングテーマ
Heroine・・・フジテレビ『ファースト・クラス』テーマソング
ギミギミLOVE・・・テレビ朝日『私のホストちゃんS』テーマソング
Rafflesia・・・フジテレビ『ファースト・クラス』オープニングテーマ
新人アーティストとしては異例の出来事です。
色々な社内的事情や社会的事情が重なってSOLIDEMOにいい話が舞い込んでくる状況がありました。
それを最大限活用させていただきました。
こんな環境は作りたくても作れません。
本当に関係者の方々、スタッフの皆さんが奔走してくれたからこそ出来た事なんです。
この夏a-nationにも出るんですが、これもSOLIDEMOに関しては期間中毎日Resort stageに出させていただきました。これも特別なことでした。他にも出たいアーティストはいっぱいいるわけですから。
おそらくこの一連の活動でSOLIDEMOのことを知ってくれてファンになっていただいた方も多かったと思いますし、この時ならなくても何となくSOLIDEMOのことを知るきっかけになってくれたのではないかと思います。
この年デビューした新人歌手としては西内まりやさん、大原櫻子さん、他にも多彩なアーティストの方がたくさんいました。
CDのセールスやライブ動員などですでに結果を出しているアーティストもいました。
それに比べSOLIDEMOはまだまだでした。
でもこういった活動の中で将来性を感じてもらえればチャンスはある、そう思って諦めずに最後まで頑張ってきました。
その甲斐あってなんとか第56回輝く!日本レコード大賞新人賞を受賞しました!


選ばれたアーティストは4組
西内まりや
大原櫻子
徳永ゆうき
SOLIDEMO
パチパチパチパチ👏👏👏👏👏
めっちゃ嬉しかったですね〜。
本当に。
レコ大の会場である新国立劇場はタケがソリ冠の「あの場所で待ってます」企画で最後に選んだように彼らにとって思い出深い場所になりました。
いつか絶対にあの場所に戻りたいと思います。
レコ大新人賞をファンの皆さんに報告
◼︎Chapter3 ピーク?ピークじゃない?
さてさて、ここから本題です。
すいません、前置き長くて。。。
そんなこんなで怒涛の一年を終え、SOLIDEMOとしては一周年の記念ライブを恵比寿ガーデンホールで行うことになっていました。
30人のお客さんからスタートしたSOLIDEMOが恵比寿ガーデンホール750人の前でライブをする
本当に大丈夫なのかな?
みんな来てくれるのか?
不安はありました。
でもメンバーとしてテンション高いわけですよ。
ブラジル行ったりドラマの主題歌やってa-nationで目の前のお客さんが増えている実感もしていたし、レコ大で全国ネットのテレビにも出て、たぶん親戚や友達からも注目されるようになったと思います。
僕自身も2015年のプランも立ててたし、これで一周年を最高のものにして突っ走っていこう!という矢先でした。
メンバーもみんなそう思っていました。
一人を除いては。。。
ある何気ないミーティングの最中に事件は起こりました。
レコ大が終わり、年が明け、今後のスケジュールやプランを話し終わってメンバーから何かあるか聞いた時のことです。
いつもはミーティングでもほとんど話すことのない慧一がいきなり話し始めたんです。
SOLIDEMOはもうダメなんじゃないですか?
レコ大がピークだと思います。
はっ?
何言ってんの?
頭をハンマーで叩かれたような気分でした。
ここまでかなりの分量を割いて書いてきましたが、こんな恵まれた環境でデビューから活動出来るアーティストなんてほとんどいないし、これを実現するにあたってどれだけ周りのスタッフが動いてくれたのか?SOLIDEMOのためにやってくれたのか?それをメンバーにことあるごとに伝えていたつもりですし、俊英やタケは下積みが長く、一人で全てやっていた時期もあるわけですから、この環境がいかに恵まれてるか分かっているんです。
だからそれだけはみんな理解していると思ってましたが、慧一がここまで分かっていないということが本当にショックだったんですね。
あとで聞いたら2014年の時点から慧一はSOLIDEMOの限界を感じていたらしく、いつもお世話になっている美容師さんに「SOLIDEMOはレコ大で終わります」と言っていたそうです。だからレコ大が終わったら辞めようと思っていたそうです。。。
僕は悔しかったです。
メンバー選びからデビュー後の展開、色々な人にSOLIDEMOの事を説明し、自分でも動き、順調に物事が決まって行き、まだまだ実力は追いついてないですが、皆さんの協力のおかげでようやくここまで来た。
そして色々な方に恩返ししていかないといけない時にこいつは何言ってんだと。。。
でも同時に反省もしました。
SOLIDEMOを結成してから俊英や和也とはよくSOLIDEMOの未来についてや自分の考えをいつもいつも語っていたし、業界の方と
一緒にお食事をする時にも常にSOLIDEMOのことを熱く語っていたのでメンバー全員に伝わっているものだと思ってました。
それが全然違ったんですね。
慧一とは確かにほとんど話をしてませんでした。
マネージャーに任せていたし、それで済むと思っていた。
それが間違いでした。
体育会系で先輩の言うことには「はい!」と口答えしない、そんな風に思っていた僕が間違っていたのです。
メンバーが8人いたら8人の考えがあるのです。
特に結成したては学生でいうと新入生みたいなものなのでしっかりとオリエンテーションしてあげないと分からない。
もちろんメンバー全員に対しては常にミーティングを開き活動の意味などは説明して来たんですが個別にやってたかというと出来ていたメンバーと出来ていないメンバーがいた。
特に章斗と慧一に関してはオーディションでいきなりSOLIDEMOに選ばれたので他のメンバーのように長い審査期間を経験していない。
そんなところも盲点だったと思います。
だからそんな自分を反省し今からでも遅くないと思って慧一とはそこから徹底的に向き合うことにしました。
慧一がなぜ歌が上手くならないか?を探る為に一緒にボイトレを受けました。
慧一はダンスが下手だから自分なりにアドバイス出来ることはないか?
ダンスレッスンに通いました。
対話は常にしていきました。
そこで分かったことなんですが、慧一には良くも悪くも独自理論というものがあるんですね。
よく言うと自分を持っているということです。
悪く言うと独りよがり。
これは陸上をやってきて、また大学でスポーツを理論立てて勉強した自信から来るものなのか、慧一は人のアドバイスを聞かない人間なんだと分かりました。
全て自分なりの理論、メソッドなんですね。
歌もダンスも。
トレーニングや食事方法などは分かるんです。大学で体系的に学んでたわけですから。
だけどその習慣が身に付いてるから歌の練習方法やダンスも他のメンバーに聞かない、自分のやり方が正しいと思ってる。
だから上手くならなかったんです。
とにかくそれを徹底的に分かるまで話し続けました。
何度も何度も。
今も分かってるかどうかは分かりません。
ただ僕の本気は伝わったと思います。
最近ではよく和也に歌い方を教わってたりしてます。
今もことあるごとにギャグっぽくですが慧一に聞くようにしています。
「慧一、SOLIDEMOはピーク過ぎたか?笑」
そもそもピークってなんでしょうか?
SOLIDEMOは一発屋ってほど曲が当たったわけではないし、ピークって言われるほど売れてない。
逆にいうとまだまだ発展途上だと思います。
慧一もかなり理解してくれました。
今ではあの時のことを心の底から反省し、あの時しこたま怒られたからこそ今があるのだと感謝してくれています。
僕もあの時のことがあったからメンバーとの対話をこれまで以上に心がけて来ました。
でも慧一がここまで来れたのはCollarsの皆さんの力が大きいです。
僕はあまり誰々のファンという言い方に違和感があってあまり緑CollarsとかピンクCollarsって言い方はしない様にしています。CollarsはCollarsですから。
ただあえて使わせていただくと、緑Collarsの方々のおかげで慧一は思いとどまって活動を続けてるんだと思います。
この不器用な男をずっと応援してくれてありがとうございます。
今ではSOLIDEMOのために自分にできることは何かを考えることが出来るようになりました。
そんな息子を地元の大分からお母さんも心配してるんでしょうね。
毎年慧一のお母さんから贈り物が届きます。
大分県名産の酒粕
毎年贈ってきてくれます。
特にお手紙とかは入ってないんですが勝手に僕の中では「息子をよろしくお願いします」と言われてるような気がしてます。
お母さんも東京で離れて暮らす息子のことが心配なんでしょうね。
先日2nd Tour福岡公演の時には家族みんなで見にきてくれました。
お父さん、お母さん、妹さんも。
そんな愛情あふれる家族のためにも大分県でのワンマンライブ、実現したいですね。
大分Collarsの方にも言われるんです。
先日大分のテレビ局の方にも会ってきたんですが、やはり大分出身のメンバーがいると応援してくれるんですよね。
ぜひ実現したいと思います。
◼︎Chapter4 不器用な男
SOLIDEMOに入りたての頃の慧一はプライドも高く、いじられることにも慣れてないような人でした。
本当に怒っちゃったりもしてました。
でも最近はいじられることがオイシイと分かってますね、完全に自分で笑い取れてると思っています。
前回は俊英と和也が対照的という話をしましたが、和也と慧一も別の意味で対照的です。
これは彼らがやってきた競技に影響するのか分かりませんが、個人競技と団体競技の違いってあると思います。
常に自分のタイムと戦う個人競技と、団体の中で人との相対評価の中で戦っている団体競技との違い。
団体競技の中で求められるのはチームワークです。
一方、個人競技は自分との戦いです。
でもこれも僕の主観なので陸上やってきた人からしたら違うかもしれないし、僕も和也も団体競技をやってきた人間なので慧一のことを理解できないのかもしれません。
ということで和也と慧一は同じ年ではありましたが最初の頃は仲が悪かったそうです。
理由は単純で、慧一がメンバーとの練習よりも自分の筋トレの時間を優先したりボイトレの態度が不真面目だったりということで和也が我慢ならなかったそうです。。。
慧一は慧一で和也のことを団体競技やってたわりには自分勝手だなと思ってたようです。
どっちもどっちですね。。。
彼らや他のメンバーにもよく話すんですが、人と人が上手く付き合っていく秘訣は「お互いの違いを認めること」だと思ってます。
みんな自分と同じような考えとか行動を求めるんですがそれは無理です。
人それぞれ考えが違うと認めることが出来たらその人と上手く付き合っていくことが出来ます。
逆にお互いが違うことで欠点を補うことも出来るんです。
違いは個性なんですね。
だから今の慧一と和也はお互いの違いを補い合ってステージ上でも個性を発揮してますね。
そんな慧一ですが、最近僕と一緒にトレーニングするようになりました。
専属トレーナーですね。
慧一は俊英と週に5日はジムに行ってるんですがその中の2日は僕と行くと決めました。
これまで散々ダイエットを行ってきましたがこれが最後のチャンス、痩せるというより鍛える、をテーマに頑張りたいと思います。
そんな時間もまた慧一とのコミュニケーションの時間なんです。
歌手になりたい、という夢は叶いましたが今度は違う目標ができました。
日本武道館に行く
日本レコード大賞に戻ってくる
この二つの目標はもう自分たちだけの目標ではなくなってます。
家族や応援してくれる関係者の皆様、そして何よりもCollarsのみんな。
私たちの共通の目標に向かって歩き続けます、横一列で。
今後も慧一には一番口うるさく言っていくと思います。
最近も「パワーパワー」言い過ぎなので一日3回までにしたんですが、関係なく使ってます。
でもいいんです。
あの時慧一の発言に危機感を覚えて徹底的に向き合って話した結果理解し合えて、そこで慧一の良さも分かったので今こうして和也たちのフォローもあって笑いの取れるところまできました。
最近ではトークに困ると慧一に振るというなんともあり得ない事態にまでなってるのでおそらく慧一は調子に乗ってると思います(笑)
でもいいんです。
たぶん慧一はそうゆうキャラなんです。
不器用なんですね。。。
和也と逆パターンです。
その不器用さが慧一の個性なのかもしれません。
不器用だからこその体を張る芸だったり、不器用だからこそ誤解されてしまう。。。
直さなくていいのかも知れないなと最近は思います。
ただね〜、正直歌はもっと上手くなってもらいたいし、ダンスももっと上手くなってほしい。
緑Collarsの皆さんも慧一を甘やかさないでくださいね。
厳しくお願いします(笑)
以上です。
またまた長文にお付き合いいただきありがとうございました。
いよいよ最後は章斗です。
なんとか中野までに間に合いそうです。
次回お楽しみに!
あと二日!
713