「なんか別れた女に未練タラタラの男みてぇだな」
20年来の親友は笑いながら僕にそう言った。
僕は自分がプロデュースしていたアイドルグループを昨年の暮れに自らの手で解散させた。
このアイドルグループの事を誰かに話していると大概こんな感じの反応をされる。
それらの反応に対して
「別に未練は無ぇよ!・・ただちょっと無念ではあるけどね...」
と力無く自嘲気味にヘラッとするまでがワンセットのようになっている。
ファンで居てくれた方からするともしかしたら意外と思われるかも知れないが、
解散以降メンバーに会ったのはたった1度しかない。
連絡もほぼ業務連絡や近況報告といった必要最低限の連絡をたまにしている程度である。
だが、アイドル活動のみを常に念頭に置き、本気でやってきた間柄だったからこそ”活動”が無くなった今、このような関係性になるのも極々自然であり、健全で必然で当然であると思っている。
やはり生きていかないといけないワケで、
センチメンタルがどうしようもなく破綻していく最低な気分のまま正月を自堕落に過ごし、気付いたら桜の季節になって、、
「(さて・・これからどうしたモノか、、)」
と真っ白なスケジュール帳を見ながらさすがに多少の焦りを感じ始めた頃、
その瞬間を見計らっていたかのように色んな方からお仕事の打診をされたり、頓挫していた案件が数年振りに再始動したりと一気に色々動き出した。
こういう時こういう流れに四の五の言わずとりあえず乗ってしまうのは僕の人生においてのルールみたいなものなので片っ端から全てに着手した。
直ぐにコンプ出来た案件、僕の手には余りそうだったので他所に投げた案件、サポートに徹した案件、失敗に終わった案件、、、色々あった。
そして今、僕はイベント運営会社の社長と共同オフィスを立ち上げて、下町にあるカラオケボックスの委託経営と渋谷のカフェのマネージメントをやりつつ時々興行なんかも打っている。
そしてそれともう1つ、、、
(続きはまたで)
こうやって未だに「(嗚呼...”あれから” 1年経つのか・・)」なんて思いながらブログを書いてる時点で相当イタいなぁ、、
程度の自覚認知はあるプロデューサーらんたん