劇団5454 第7回公演 トランスイマー千秋楽観戦記!(ネタバレなし編 | 任務連絡

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エピキュリアンの観戦記。役者・関幸治さんを応援しつつ日々の彼是をとりとめなく。

トランスイマー千秋楽から数日。
観劇週間中全力で休暇取ったんで、地味に仕事に追われているんだけど、納まるところを知らないテンションのまま観戦記もろもろを書き綴りますw

まずは、第7回公演トランスイマー、お疲れ様でした。
良いお話だったと思います。
今までちょっと封印されてた感じのある部分を、みんなの必殺技で開放してきたような今の「劇団5454」を目いっぱい楽しませてくれたお芝居だったと思います。

毎公演終る度に思いますが、いい方向へ登って行っているというか育っているというか、PU4484とは違うユニットに育っているなぁと実感してます。
そして、ある意味プロデュース公演的だった「スイマー」を劇団5454でやろうという判断もすごいなと思うのです。
春陽漁介さんファンとしてはものすごく残念なことに「スイマー」は私は観れなかったのですが、スイマーが良いお芝居だっただろうことは想像するにたやすいですし、また、「トランスイマー」がそれを上回っていても不思議ではないです。
そのくらい今回のトランスイマーは、春陽さんと劇団員のみなさまが積み重ねてきた過去6回の公演が確実にすべてを押し上げているのが良くわかる公演でした。

元々の持ち味である細かいギミックによる話の構成と、多少小難しい話もライトに納得させてくれるテンポのいい会話劇といういいところの総集編でもありました。
それは、すごく良い効果だったと思います。

すごくアレな言い方ですが、ここ数回の公演を観ていて客層が随分変わった気がします。

小劇場大好きで観劇していろいろ考えてこねくり回したい昔ながらの観客と、最近小劇場に通い始めてその魅力に気づきはじめた観客といて、前者がディープユーザーだとしたら、後者はライトユーザー、その両方を満足させることはすごく難しくて、どちらかに偏ってしまうのは良く見かけられる構図なんだと思ってました。

ところが、5454さんはその辺今回物凄く上手くやったと思うのです。
今回、結構難しいお話だったと思うのですが、ユングの集団的無意識を理解できなくても、楽しく引き込まれる会話でお話に完全に取り残された人はいなかったと思います。
きっと、このお芝居を見た人が機会あってユングの集団的無意識を学ぶことがあったら、この芝居で観たものを思い出して、アレはこういう意味だったのね!と新しい発見ができると思います。
集団的無意識を知ってる人たちは、あれをこうやって解釈してギミックとして取り込んだんだなーと楽しく考えることができます。

例えば、里子は香りを元に梶くんにアクセスしてましたが、フリスクを食べることで同時に哲太にもアクセスしてた。
そして、片側の意識濃度が上がることで他者へのアクセスが可能というところを瀬戸にアクセスすることで私たちの中に沁み込ませてくれる。

このギミックをギミックと意識しなくても、私たちの中にはしっかりとストーリーとしてしみ込んでいて、きっと誰かに解説されたら、なるほど!って思うでしょうし、ユングの集団的無意識を春陽さん解釈で作りこんだこのお話により深みが出ると思うのです。

そんな風に初めてみる人にも観なれた人にもどちらも満足できて、観終った後にもさらに楽しい。
こういうお芝居観て、もっと「演劇」を楽しんでほしいなぁと常々思うのです。

次は大阪公演もありますしね!
大阪、すでに宿取りましたしね!
大阪のお友達誘わせてもらおうと思ってますw

みんな、面白いお芝居観ましょうよ!
お時間合いましたら是非ご一緒しましょう(^-^)


興味持たれましたら是非劇団公式へ!
動画やラジオなんかもやっていて情報サービス盛りだくさんですよ!

プロデュースユニット四方八方
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劇団5454
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次回もまた客席で皆様とお会いできるのを楽しみにしております!