見えたのは暗闇。
「無」という空間。
悲しさも虚しさも痛みも辛さも
何も感じられない。
愛しさも幸福感も満たされない。
目を開けているのかもわからなくなって。
その場に立っているのか横たわっているのかもわからない。
何がしたいのかも何をしたらいいのかもわからない。
君が誰なのかも私は誰なのかも、
ここがどこかも行くべき場所もわからない。
音も聞こえない、においもわからない。
わからない。わからない。わからない。
今まで君とどう接してきたかも、
君のことをどんなふうに見てきたかも。
君にどう思われていたのかも、
君と居た時間も。
わからない。わからない。わからない。
僕が今ここに居る理由も…。