お元気でいらっしゃいますか?
ゆかいで元気な仲間たちも無事に春を迎えましたか?
寒い冬を元気で過ごしましたか?
音沙汰のない私のことを「あいつ、裏切ったか?!」
と、君たち、怒っていますか?
でも、君たちのことは決して忘れてないからね。
本当。
私はいつもと同じ。
君たちのことを考え、心が弾む日もあれば、
心を痛める日もあったり・・・そう、そうして毎日を過ごしてました。
それでも君たちの存在が毎日の勇気をくれます。
そして、春を迎えることができた君たちの幸せを祈ると同時に、
天国に旅立ったゆかいで元気な仲間たちのことを思います。
ゆかいで元気な仲間たち、ありがとう。
さて、人間のみなさま、
ブログ更新もまったくせず、「いったいあの人たちどうしてるの?」状態のここ数ヶ月、ご心配をおかけして申し訳ありませんでした。
諸事情がありまして、なかなかブログ更新は今後もできないと思いますが、
活動自体は粛々と続けていく所存です。
それでも活動報告はしていませんでしたが、いろんなところに出向く日々は続けていました。
また、時々、活動報告はしていきますね。
さて今回の記事は、いつも犬猫のためにがんばっていらっしゃる、わんぱーくのみなさまへの報告の意味もあって、掲載させていただきます。
***** リンちゃんリポート *****
今日はNPO法人わんぱーくさんのHELPで、久しぶりにタグファーツの長尾トレーナーとタッグを組み、わんぱーく出身のリンちゃんに会いに行ってきました。
リンちゃんは約7ヶ月の女の子。
野犬生まれのため、なかなか人になつきません。
ものすごい怖がりです。
約2ヶ月前に里親さんの元にやってきました。
ご相談の内容は、だいぶ家族にも慣れたと判断した里親さんが、先週の日曜日にリンちゃんの首輪の穴を縮め、噛みちぎってしまう布リードをチェーンに付け替えたところ起こってしまったことについてです。
リンちゃんはチェーンに付け替えた途端、ひどいパニック状態に陥ってしまったそうです。それ以後、リンちゃんは殻に閉じこもってしまい、ご家族もリンちゃんを触ることすらできなくなりました。
ゲージの中でじっと固まっているリンちゃんがかわいそうでならないという、ご家族のSOS。
リンちゃんママは最初のお電話でお話を伺ったときに泣いておられました。
すぐに長尾トレーナーとともに出動を決め、今日の段取りとなったわけです。
まずは現場に入り、環境を見、ご家族のお話を聞くことから始まります。
そして何よりもリンちゃんの様子を見なければなりません。
首輪の穴を縮める際にも、りんちゃんパパ、ママの孫である中学1年生の男子が約1時間かけて、ゲージの中でリンちゃんに話しかけたり、なぜたりしながら、リンちゃんにストレスをかけないように努力されたことを聞きました。
それまでは、このお孫さんに、リンちゃんは心を開いていました。
しかし、チェーンで繋いだことがリンちゃんの心に負担をかけてしまったようです。
きっとチェーンの音も原因のひとつと思われます。
ご家族のお話を30分ほど伺ったあと、いよいよ長尾トレーナーがリンちゃんと向き合います。
(リンちゃん、緊張のために脱糞。)
首輪などの装着後、ゲージから自分から出てくることもなく、出てくるとパニック状態になっていたリンちゃん。
決して無理強いすることのない長尾トレーナーに興味を持っている様子。
体の震えもありません。
まずはリンちゃんの精神状態をよくするために、今回の原因である首輪とチェーンを外すことにしました。
(ここまでの過程で20分以上は経っています。)
首輪とリードを外すために、おやつでリンちゃんをゲージの外に誘いだしました。
チェーンが引っ張られると、ひどいパニック状態になるリンちゃん。
チェーンが椅子などに絡まり、さらにパニックはひどくなります。
ここで原因が決定的になりました。
繋がれたチェーンが怖いリンちゃん。
↑の写真を見ていただくと様子がわかっていただけると思います。
そのため、長尾トレーナーが首輪とチェーンを外しています。
その後、落ち着きを取り戻したリンちゃんの様子↓
リンちゃんに構いすぎず、リンちゃんのストレスを和らげてあげること。
これが大切です。
当分はリンちゃんの自由にさせてあげることに決め、ご家族にご説明させていただきました。
脱走の心配もお家の構造を考えるとあまりないようです。
それでも脱走だけはくれぐれも注意してくださるように確認をとりました。
日頃からご家族の手で食事も与えているようですし、あとはリンちゃんの様子を見ながら、先に進んでいきます。
来週の水曜日から長尾トレーナーと一緒に、ご家族がリンちゃんと真の家族になるためのレッスンが開始されます。
長尾トレーナーはこれまでリンちゃんよりもひどい状況の犬の更生に尽力していただきましたので、私も安心してリンちゃんとご家族を長尾トレーナーにお願いできました。
目標は「リンちゃんが散歩を楽しめるようになること」
これからひとつ、ひとつ、前にゆっくりと進んでいきます。
わんぱーくのみなさん、どうか安心してくださいね。
近い将来、リンちゃんとご家族は真の家族になられます。
信頼関係を築くことができるはずです。
なぜならご家族のリンちゃんへの愛情は深いものだと感じられたから。
リンちゃんがこんな素晴らしい家族と出会えたのもわんぱーくのみなさんのおかげです。
譲渡後もリンちゃんのご家族と連絡を取り合い、アドバイスをしてくださっていたと聞きました。お忙しい中、本当にありがとうございます。
野犬の子の譲渡に批判的な意見もあるのは重々承知しています。
でも希望はあります。
その良い例のひとつがリンちゃんです。
野犬の子は確かに難しい。でも焦らず、諦めず。
決して無理強いしないこと。
そうすると素晴らしい信頼関係を結ぶことができます。
みなさん、期待していてください。
また、これからのリンちゃんの様子をご報告しますね。