デング熱に国内で感染するという例が見つかってから今日までに報道が過熱し、不安を感じてらっしゃる方が多いと思います。代々木公園で散歩していたのにという人も多いでしょう。

「デング熱」という病気の名前が初耳な上になんだかおどろおどろしい名前なので余計に恐怖に感じる、という方も多いと思います。

デング熱は蚊が媒介するウイルス感染症で、

発熱、頭痛、筋肉痛、発疹などが起こり、デング熱に特別な症状はない

半数以上の人は感染しても症状が出ない(不顕性感染)

ほとんどが軽症で終わる(健康な人なら1週間で治る)

人から人には感染しない

ワクチンはない

デング熱だと分かっても特効薬はない

重症になることはまれで、その際も特効薬はないので身体の状態に合わせて治療をする


なので、医療現場の医師たちの中には「デング熱だと診断することにどこまで意味があるのか?」と「今までも診断されなかっただけで国内でデング熱感染が起こっていた可能性もある」と考える人も少なくありません。

感染症の専門家である今村顕史先生のページ(→クリック)はとてもおすすめなので読んでください。

麻疹や風疹の方がだいぶ前から流行していている上に、人から人に感染し、危険な病気です。蚊が媒介する病気では、日本脳炎の方が危険。(これらにはワクチンがありますので予防しましょう)
なじみ深い名前なので恐れる気持ちが麻痺しているかもしれませんが、それらの病気に対する反応とデング熱報道の過熱ぶりの温度差には疑問を感じます。

蚊よけについても書こうと思ったのですが、長くなったので記事を分けます。
次の記事「蚊にさされないためには」を読んでください。