妊娠15週に入り、徐々に体調が落ち着いてきました。
唯一、腰痛だけがひどくなってきたのですが、約14キロのミコたんをがんばって抱っこしています。

第一子の時は、赤ちゃんの抱っこについてそれほどの知識もなく、先輩ママである妹からお下がりにもらったベビービョルンの抱っこひもを小さいうちにちょっと使い、その後自分で買ったエルゴベビーをメインにダクーノという抱っこひもも一時併用していました。

その頃に重視していたのは、自分が使いやすいかどうかということだったのですが、その後にガスケアプローチを学び、呼吸・姿勢・骨盤底筋・腹筋がつながっていて大事だと言うのは母体だけじゃなく赤ちゃんも同じだということを知ってからは、抱っこ・おんぶされている赤ちゃんやベビーカーに乗っている赤ちゃんの姿勢や「気持ちよく腹式呼吸が出来ているかどうか」というのが気になって仕方なくなってしまいました。

抱っこひもやスリングで大事なことは、

赤ちゃんに落下などの危険がないこと(抱く人の胸の位置より低い位置にぶら下げるようなスリング使いはNG)
窒息の心配がないよう、呼吸を妨げない姿勢であること(極端に丸まるような姿勢はNG)
股関節脱臼が起こらないように赤ちゃんの脚がM字に開くこと

で、抱っこひもについてよく意見交換をさせていただいている「北極しろくま堂」の園田正世さんによれば、

・抱っこした時に赤ちゃんの様子が必ず見え、赤ちゃんの頭の上にキスができるように
・高い位置でスリングを着用する事

が重要で、首がすわる前のスリングでの横抱きは窒息の危険があるため2007年より(日本では)縦抱きに変更されているそうです。

時々「ママの子宮の中にいたときと同じ姿勢にしてあげると、赤ちゃんは落ち着いて良く寝ます。」というようなことが(商品説明などで)書かれてあるのを見ますが、

これって素人だましだな~

と思います。

子宮の中では赤ちゃんの肺は水浸して、呼吸はしなくともへその緒から酸素をもらえます。
でも、外に出た瞬間、自分の肺と横隔膜で呼吸をしなければいけません。

子宮の中にいるのと同じような丸まった姿勢では、生理的な腹式呼吸はできません。

背筋が伸びて、骨盤と横隔膜が最大限に離れる姿勢にしてあげてください。
(スリングの場合、縦抱きがいいです)

また、B社の抱っこひものように、赤ちゃんの脚がM字にならずすとんと下に落ちるような姿勢になると、腰が反って骨盤が前かがみになり、腹筋に力が入ってしまってよくありません。抱っこひもを使わず抱っこする時もM字になるように脚をささえてあげてください。

私は今度はこちらのようなベビーラップを使おうと思っています。→こちら
いろんな会社から出ています。

ワンタッチで装着♪のような便利さはありませんが(使ってる友達によるとすぐ慣れるらしい)、赤ちゃんの姿勢がベストだし、自分の胸郭にぴったりくっつけるので、自分の姿勢にもいいです。

赤ちゃんが生理的な腹式呼吸ができる姿勢、というのは赤ちゃんの骨盤底筋を守ることにもつながります。
「よく寝てくれる」「使い勝手がいい」というような視点以外で抱っこを考えるきっかけにしてください。

これを読んだ後は「子宮の中と同じ姿勢で赤ちゃんが落ち着く♪」のようなものにだまされないでくださいね!!