こんにちは、えこぴよです。


昨日は、悲しい車水没の報道をお伝えしましたが、関連して水没した車から脱出する方法を簡単に紹介いたします。


ただ、私は幸いにして、川でおぼれたことはおろか、車で海にダイブをしたこともありませんので、あくまでも知識の上でのご紹介です。


なお詳しくは、下記のリンク先が参考になりますので参考にして下さい。当記事を書く際にも参考にしております。水没車からの脱出実験



★車はすぐに沈まない

車が水没をした瞬間、おそらくほとんどの場合でパニックに陥り、「もう助からない!」と思ってしまうと思います。が、車はすぐに沈みません、大丈夫、助かります。


では、沈むまでにどのくらいの時間がかかるのでしょうか?例えば参考記事で行われた実験では、7~8分くらいは沈まないので大丈夫、と書かれておりました。



★車の容積は、浴槽の10~20倍

例えば家庭の浴槽、蛇口を全開にしてドドドドドー!っと水を注いでも、一杯になるのに5~10分くらいはかかります。一般的な家庭の場合、浴槽一杯に水を張った場合、その量は200~300リットル程になります。


一方車の容量は、軽自動車でも風呂の10倍以上あります。例えばスズキのワゴンRの場合、室内の寸法が、長さ1,870mm×幅1,295mm×高さ1,305ですのでその容積は3160リットルとなります。またトヨタのエスティマであれば、同じ計算で容積は5968リットルです。


仮に水没した車に、全開の蛇口10個分の勢いで水が流れ込んできたとしても、水没するまでには5~10分かかります。蛇口100個分の勢いであっても、1分くらいは大丈夫です。十分脱出は可能です。



★車は前から沈む

バックで水に突っ込まない限り、車は前から水に落ちます。またエンジンが重たいので、沈む際には前から沈みます。



★窓が開いていたら、シートベルトを外して落ち着いて脱出

水没時、基本的にドアは開きません。車内に空気が残っている状態では、外の水圧が大きすぎるため、開けることができないからです。そのため、窓が開いた状態で水没した場合には、窓から脱出します。


この場合にはシートベルトを外し、靴やびらびらしている上着を脱いで、脱出します。シートベルトを切断する工具があったとしても、おそらく普通に解除をした方が早いです。


また泳ぐ際に靴は邪魔ですし、上着が車のどこかに引っかかる恐れがあるので、身軽な状態になると良いでしょう。(氷の海に投げ出された場合には、できるだけ服を着た状態で脱出する方が、体温低下を防げるので良いのですが、氷の海に投げ出されるケースはおそらく希でしょう…)



★窓が閉じていたら、落ち着いて服装を整え、窓ガラスを割って脱出

窓ガラスが閉じていた場合、窓ガラスを破壊します。専用のハンマーがあればベストですが、無ければ、堅くとがったモノで窓ガラスを叩きます。


座席のヘッドレストを外して、金属の棒をたたきつけるとか、大きな腕時計があれば、それをたたきつけることになります。


この際、車のフロントガラス(全面の窓)は割れません。リアガラス(後ろの窓)か、サイドの窓を割ります。フロントガラスは、簡単に割れては困る部分なので、ペアガラスという種類のガラスを使い、基本的に割れない構造になっています。


しかし、リアガラスとサイドガラスは強化ガラスという種類ののガラスで、堅くとがったモノで一点をつつけば、簡単に粉々になるようにできています。元々救助などを行う際に、簡単に室内に侵入できるようにそうしてあるのだとか。


ですので、窓ガラスを割った際に大量の水と一緒にガラスが車内に降り注ぎますが、余り危険はありません。刺さることは無いでしょう。



★窓ガラスが割れなければ、車内が水で一杯になるのを待ちドアを開ける

ガラスを割ることができない場合には、ドアを開けるしかありません。しかし、車内に空気が残っている時には、車外の水圧の方が圧倒的に大きいため、重量挙げの選手でもない限り(でもムリかも)ドアは開きません。


ドアが開くのは、車内が水で満たされて、車内の圧力と車外の圧力が等しくなったときです。落ち着いて…といっても難しいですが、水が首辺りまでたまるのを待ち、大きく息を吸ってドアを開け、脱出します。



★絶対にあきらめない

水没しても、きちんと行動をすれば助かります、パニックを起こさないことが何より大切です。


なお、車が前から沈むからと言って、脱出用のハンマー&シートベルト切断機(2,000円くらいです)を後部座席に用意しておくのは止めましょう。一人で乗っているときに、手が届きません。



以上