2024年1月15日はキング牧師誕生日のナショナル・ホリデイ | 吉岡正晴のソウル・サーチン

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2024年1月15日はキング牧師誕生日のナショナル・ホリデイ

 

【This Year’s King Holiday Is 15th Of January】

 

 

どんぴしゃ。

 

昨日(2024年1月15日)朝、松尾潔さんのラジオ(九州・福岡RKB放送、午前8時10分~9時)を聴いていたら、松尾さんが「今日(1月15日)はマーディン・ルーサー・キング牧師の誕生日ではアメリカで、毎年1月の第3月曜が国民の祝日になっている」という話をされていた。あ、そうだった。しかも、今年は、リアルな誕生日(1月15日)と祝日の誕生日(第3月曜)が15日でどんぴしゃに重なっていると紹介されていた。そうか、確かに7年に一度くらいは15日が第3月曜になるんだなあ、と思いつつ、2010年に書いたブログ「キング牧師誕生日~国民の祝日になるまでの紆余曲折」のリンクを張ってリツイートした。ちなみに、前回15日が月曜だったのは、2007年。そして、今年(2024年)に続いて次に第3月曜が15日になるのは、2029年、2035年、2046年だ。

 

もうひとつ気づいたのが、キング牧師は1929年生まれ。あのベリー・ゴーディーと同じ年生まれだ。ベリーは11月28日生まれだが。

 

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これを久々に読んだら、すっかり忘れていたこともあったので、こちらでも再掲載してみたい。

 

キング牧師誕生日~国民の祝日になるまでの紆余曲折

2010年01月19日(火)

https://ameblo.jp/soulsearchin/entry-10437746772.html

 

こちらは、有名な『アイ・ハヴ・ア・ドリーム』の演説についてのブログ。2003年に書いたブログを再掲。

 

1963年8月28日キング牧師の「アイ・ハヴ・ア・ドリーム」の演説から60周年

2023年8月29日

https://note.com/ebs/n/n3666e21f5618

 

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2010年01月19日(火)

 

⊿キング牧師誕生日~国民の祝日になるまでの紆余曲折

 

【King Holiday ~ It Took 15 Years To Observe Holiday】

 

キング・ホリデイ。

 

アメリカは1日時差があるので、どうしてもタイミングを逸してしまうが、1月18日(月)(毎年、1月3週目の月曜)は、マーティン・ルーサー・キング牧師誕生日の祝日(フェデラル・ホリデイ=連邦祝日=合衆国政府が決めた休日。それを実施するかは、州が決める)だった。キング牧師の誕生日は、正確には1929年(昭和4年)1月15日だが、毎年1月3週目の月曜が祝日になっている。スティーヴィー・ワンダーらの力で、1986年1月から祝日になった。そこで、キング・ホリデイができるまでを簡単にご紹介。

 

今回いろいろ調べてみると、キング牧師の誕生日を国民の祝日にしようという動きは、実は彼が暗殺された1968年以降、ずっとあったらしい。それが、1970年代後半から、それこそスティーヴィーらの著名人が積極的に動いて、1983年、レーガン大統領がその法案に署名した。そして、その3年後、1986年1月第3週から祝日になった。ところが、州によってはこの法律、祝日に賛同しない州もあり、アメリカ全50州の足並みが揃ったのが、2000年になってからだという。これは知らなかった。

 

1968年から1983年11月2日の大統領署名まで15年の歳月がかかったが、ひとつには一民間人の誕生日を国民の祝日にすることへの抵抗があった。確かに日本にも同等の祝日はない。誕生日が国民の祝日は天皇陛下だけだ。もうひとつは、国民の祝日を1日作ると、その1日分の国家公務員への給与の支払いが莫大なものになることへの懸念があった。レーガン大統領は当初、その経済面の負担が大きいために署名に反対だったが、議会が大方賛成したので、折れた。

 

議会に法案が初めて提出されたのは、1979年のこと。だが、最初は通過までわずか5票足りず、却下。これを受け、熱心な支持者だったスティーヴィーは、強力にキャンペーンを開始。スティーヴィーはキング牧師の誕生日を祝う「ハッピー・バースデイ」(1980年作品『ホッター・ザン・ジュライ』に収録)をレコーディングし、ヒットさせた。そのおかげで、結局、600万人の嘆願署名を集めることに成功、これが奏を効した。この600万の嘆願署名は、アメリカの同史上最大のものだという。これにより世論を味方につけた。

 

スティーヴィー・ワンダー『ホッター・ザン・ジュライ』(1980年、「ハッピー・バースデイ」収録)

 

 

 

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1986年1月の実施を記念して、カーティス・ブロウ、グランド・マスター・メリー・メルらが集まって、「キング・ホリデイ」という曲を発表。この作品には、エル・デバージ、ホイットニー・ヒューストン、ステイシー・ラティソウ、ティーナ・マリーなども参加している。

 

King Dream Chorus & Holiday Crew - King Holiday (Original)  (Video)

 

 

 

King Holiday (Video) Link

 

 

http://www.youtube.com/watch?v=kGKW3O6EpMo

 

しかし、法案成立後も、ニューハンプシャー州とアリゾナ州、サウス・キャロライナ州は同法を実施せず、全米から非難されることになる。1990年、アリゾナ州で同法が州知事によって却下されると、1991年には、ラップ・グループ、パブリック・エナミーがアルバム『アポカリプス91…エナミー・ストライクス・バラック』で、「バイ・ザ・タイム・アイ・ゲット・トゥ・アリゾナ」を録音。これはもちろん、バカラックの名曲「バイ・ザ・タイム・アイ・ゲット・トゥ・フェニックス」のもじり。フェニックスもアリゾナ州にある街。この中で、祝日化に反対しているアリゾナ州知事の暗殺を示唆する内容をラップし、ビデオ・クリップでもそうした映像を作っている。(この楽曲は、マンドリルの「Two Sisters of Mystery」をサンプリング)

 

Public Enemy: "Apocalypse 91...The Enemy Strikes Black"(1991)

 

 

 

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Public Enemy: By The Time I Get To Arizona (Youtube)

 

 

 

Public Enemy: By The Time I Get To Arizona (Youtube)↓

 

 

http://www.youtube.com/watch?v=ir6D-amz1UE

 

しかし、さまざまな世論に押され、その後、ニューハンプシャー、アリゾナともに祝日にし、サウス・キャロライナが最後の州として2000年5月に祝日化を決めた。(2001年1月から実施)

 

したがって来年2011年は、このフェデラル・ホリデイ(連邦休日)を全州が実施して、実質的なナショナル・ホリデイ(全米の休日)となって10年になる。

 

■過去関連記事

 

キング牧師で有名な「アイ・ハヴ・ア・ドリーム」について

2003/08/30 (Sat)

"I Have A Dream" Speech Celebrated 40th Year

http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200308/diary20030830.html

(原文英語は、若干抜けているところがあります)

 

その映像↓ 16分余フル・ヴァージョンです。

 

 

映像への直接リンク↓

 

 

http://www.youtube.com/watch?v=PbUtL_0vAJk

 

「アイ・ハヴ・ア・ドリーム」の全訳を掲載しているブログ↓

http://longtailworld.blogspot.com/2006/02/i-have-dream-speech.html

 

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