ちょっと前に福岡県と北海道の数値について対比させて記事を書いたことがあります。それをちゃんと表とグラフで再度確認したいと思います。

 まず大枠、GDPについてです。

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 福岡と日本全体は大体同じ動きになっています。それが証拠に福岡県が全国に占めるGDPのシェアは3.6%で11年間ほぼ同じです。

 一方北海道は名目で△12.50%、実質でも△5.11%のマイナス成長をしており、全国シェアを急速に落としています。実質・名目とも福岡県に追い抜かれる寸前です。実態は福岡が追いついたのではなく北海道がずり下がった、という形です。


 この経済の弱さはこんなところにも出てきます。
 
 保証協会の付保総額の推移です。

 こちら、上が北海道。

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 下が福岡県。

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 北海道の付保額(12か月移動平均ベース)は平成22年5月にピークアウトしています。

 一方福岡県信用保証協会の付保額は拡大を続け、平成23年11月にピークアウトを迎えます。

 その間、北海道の代位弁済は増加を続け、その後高値安定、という感じになっています。

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 一方、福岡県の代位弁済は付保が増え続けたにもかかわらず、リーマンショック前からほぼ一定です。
 
 
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 北海道がなかなか付保できる先がない状況にもかかわらず付保を増やそうとして代位弁済も増やしてしまった一方、福岡県はそこまでのリスクは取っていないにもかかわらず、保証残が減ることはありませんでした。

 
 こんなところに経済的な地力の違いが表れているのではないでしょうか。

 ではどうすればいいのか?

 北海道経済が縮小傾向にあるのは間違いありませんのでおのずと、

 「マーケットを道外に」という流れになってくると思います。

 その前に中小企業なのですから、

 「道内で見逃しているマーケットはないか」

 「自分たちが道内でできるのにしていないサービスはないか」

 という問いかけをしっかり行うことだと思います。



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