【今回の記事】
中学教諭が生徒を平手打ち、10日間のけが 愛知・瀬戸

【記事の概要】
   愛知県瀬戸市の市立中学校で、2年生の男子生徒が40代の男性教諭から平手打ちなどの体罰を受け、10日間のけがをしていたことが4日、瀬戸市教育委員会への取材でわかった。学校側は体罰を認め、生徒と保護者に謝罪したという。
 市教委によると、この教諭は9月28日、体育の授業の出席を渋った生徒に靴を履かせようとして拒まれたことに腹を立て、平手でほおを殴るなどした。生徒は口の中が切れるなどのけがをした。教諭は「カッとなって申し訳ないことをした」と話しているという。


【感想】
   この40代の男性教諭は、「カッとなって申し訳ないことをした」と話している。「カッと」なった時点で、指導の道から外れている。なぜなら、教師による注意は、感情的になって行うものでは無く、理性的に行われなくてはいけないものだからである。
   すぐ感情的になる人は、現代の学校現場では、児童指導の仕事は勤まらない。なぜならば、通常学級にいる見た目は健常者と変わらない、感覚過敏の自閉症スペクトラムの子どもを不登校にしてしまう危険があるからだ。
   未だに、「厳しい叱責を浴びせれば、子どもは深く反省し成長につながる」と思っている教師は多い。特に、自分が若かった頃は体罰が黙認されていたベテランの教師ほどその傾向は強い。
   ある事例で、やはり、子どもに厳しく叱責するタイプの教師が、別の学校に転勤し、前任校と同じように厳しく叱責したら、途端に子どもを登校拒否にしてしまったという事例も聞いている。たとえ物理的体罰ではなくとも、精神的体罰を加えれば、子どもの心は破壊されるのだ
   そんな教師の精神的体罰による指導によって、場面緘黙になった方の事例を、以前以下の投稿で紹介した。ぜひ参照して頂きたい。
時に、人の人生さえ狂わせる教師による"言葉の暴力"