なせばなるなさねばならぬ

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 2023年1月15日に開催される、文学フリマ京都。

 そちらで販売される愉怪屋さんのアンソロジー本『余命』に、私の書いた『八百年の孤独』という短編が収められています。

 企画の発案者であるベストセラー作家、望月麻衣先生にお誘いいただいた時、すでに決まっていたメンバーの方々が豪華で、本当にご一緒させていただいて大丈夫だろうかと躊躇いましたが、勇気を出してお受けしました。


 11月15日、文学フリマ京都からちょうど二ヶ月前のこの日、主催者の藤白圭先生にて発表されました。


愉快痛快奇々怪々 

いよいよ……情報解禁!! - 愉快痛快奇々怪々
本日は 「いいイチゴの日」 ということで 「いい一期一会」 がありますようにという願いを込め いちご大福でも食べようかなと思っている藤白です←え? そんなこんなで本日重大発表!! 以前から 本日から二ヶ月後となる 2023年1月15日開催 文学フリマ京都7 こちらに出店することは ちょいちょい呟いてはおりました きっと皆様 「愉怪屋杯アンソロジー本」の販売目的 なんだろうなーと思っていたことでしょう で す が 京都文学フリマ7には「新刊」出します! そ れ も 京都を代表するといっても過言ではない! 望月麻衣先生 から、お声がけを頂きまして…… 発案:望月麻衣先生 編集:藤白圭 制作:愉怪屋…


 望月麻衣先生の発案で、編集:藤白圭先生  制作:愉怪屋さんで、エブリスタに縁のあるクリエイターが集まり、テーマ『余命』で短編を書きました。

一作一作に、実力派絵師さんの書き下ろしイラストの扉絵もついています。


 小説(五十音順)

 桜瀬 ひな様 神谷 信二様 きたみまゆ様 紫倉 紫 白石 さよ様 千冬 様  鳥谷 綾斗様 野々山 りお様 藤白 圭 様 望月 麻衣様 


 扉絵(五十音順)

 ありす様 うめ丸様 お粥様 かな様 graffage様 com 様 セン様 IKAO様 mimori様 ヤマヂ様 

 表紙:まかろんK様 


 望月麻衣先生にインタビューいただいた記事はこちらです。

 文学フリマのみの販売なので、会場に来られる方はお手に取っていただけたら嬉しいです。


 https://bunfree.net/event/kyoto07/


 私の大好きな小説家、平野啓一郎先生の小説『ある男』が映画化されたので観に行った。

 平野啓一郎先生の作品の中で一番好きなのは『空白を満たしなさい』という小説なのだが、人に、先生の作品を勧めるときにはいつも『ある男』と言う。

 理由は、適度な長さで、エンタテインメント小説に近い引きもあって、そして、純文学的な読み応えを兼ね備えた小説だからだ。

 

 この小説の主人公は、城戸という弁護士だ。

 城戸は宮崎に住む谷口里枝からある依頼を受ける。それは、亡くなった彼女の夫が、本当は誰だったかを調査するというものだった。

 谷口大祐は宮崎に移り住み木こりなった。そして、息子を連れて出戻りをしていた里枝と出会い、結婚をする。その数年後に、仕事中の事故で突然亡くなったのだ。

 結婚した頃にはすでに疎遠になっていた大祐の実家に里枝が連絡をとったことで、亡くなった男が、谷口大祐とは別人だったことがわかる。

 里枝と結婚していた男は、誰なのか?

 城戸は、『ある男』の正体探しにのめり込んでいく。

 

 原作のあらすじをざっくり紹介するとこんな感じだ。

 

 

 

 

『ある男』の映画化が発表されたときはとにかく歓喜した。

 それも、私の推しで弁護士の『城戸さん』を、妻夫木聡さんが演じるのだ。つい、はしゃいでしまったほどだ。他のメイン、里枝を安藤サクラさん、里枝の夫を窪田正孝さんと、演技派で固められている。原作が好きすぎると映像化に不満を抱くこともあるが、『ある男』に関しては、絶対すごい映画になると、期待感しかなかった。

 

 映画『ある男』本予告篇

 結論から言うと、とても良い映画だった。

 とにかく、丁寧に作られていた。

 

 ストーリー自体は、原作を先に読んでいるので、面白いとわかっていた。

 

 ただ、原作と映画には構成に大きな違いがあった。

 原作は額縁構造になっていて、冒頭、作者がバーで出会った『城戸さん』のことを、小説にするに至った経緯が語られる。

 そして、城戸さんがのめり込んだ『ある男』の身元調査がどういったものだったか明かされていくのだ。

 映画は、チラ見せ程度にバーが出てきて、すぐに宮崎での里枝の日常になり、谷口大祐との出会いと交流が丁寧に描かれる。里枝が抱えている悲しみや、大祐の優しさなどが、じっくり描かれていたので、大祐が亡くなるシーンは、ほんと悲しくなった。

 原作では説明で済まされた部分が丁寧に描写されたため、原作で書き込んであった部分は多少省かれていたけれど、それは二時間に収めるために仕方のないことだと思った。

 原作と映画では、ずいぶん配分が違っていた。原作は、谷口大祐を名乗っていた男『X』にのめり込んでいく城戸に感情移入して読むものだった。原作で『X』の過去は、城戸が会いにいった相手から聞かされるだけだったが、映画ではその話の内容が、シーンとして挿入されていた。だから、『X』に感情移入しやすい作りになっていた。

 

 この映画で、とにかく良かったのが、柄本明さんだった。

 あまりに良すぎたので、映画を見終わって一番に検索したのが、「柄本明 ある男」というワードだった。するとすぐに、「ある男」妻夫木聡、柄本明との共演に感慨「喰われるってこういうことなんだ」という記事が出てきた。

 そしてもう一人良かったのが、里枝の前夫との間の息子悠人を演じた坂元愛登くん。オーディションで選ばれ、この作品で映画デビューだったらしい。複雑な立場にある少年を、見事に演じきっていた。

 原作内にかなり書き込まれていた差別問題も、きっちり映画内で提起されていた。少し、原作のミステリー要素だけを抽出して映画化されるんじゃないかと心配していたが、コンパクトにまとめられながらも、大切なところはきっちり織り込まれた本当に良い映画だった。

 

 原作を読んでいる人は、ラストシーンで「ほう、こうくるか」と、思うはずだ。

 

 私は、Twitterのプロフィールに「Spitz文学目指してます!」と書いていますが、ジャンルとして、Spitz文学が存在しているわけではありません。

 ずいぶん前、どのくらい前かというと、綿矢りさ先生が『蹴りたい背中』で芥川賞をとった数年後くらいのこと、三田誠広先生の『深くておいしい小説の書き方』を読み終わった途端に小説が書ける気になって、その勢いのまま、初めて長編小説を書き上げました。

 だいたい、原稿用紙で180枚くらいだったと思います。

 その時、スピッツの『三日月ロック』に入っている『夜を駆ける』という曲を、1曲リピートで流し続けながら書いたのです。

 書いている間、没頭しすぎて他人とまともに会話できなくなりました。多分、表情が乏しくなって目も死んでいたと思います。

 私は、集中すると音が聞こえなくなるので、実は、曲を流していても聴いていません。

 それでも、本文や、小説の雰囲気など、かなり、流していた曲の影響を受けています。

 最初に上手くいったので、それからも、作品ごとにSpitzの曲からテーマソングを選んで、書く間は一曲リピートで流し続けることにしたのです。

 

 その後も、何本か小説を書きました。どれも、誰にも読まれないまま、何年もPCのHDDに眠っていました。

 2014年。その頃、資産運用アドバイザーをしていたため、四六時中、マーケットの動きを追っていて、小説を書くどころか読む時間もとれない生活をしていました。

 何かのきっかけで、小説投稿サイトの存在を知って検索をかけました。

 そこで、エブリスタを見つけてなんとなく登録したのです。

 まず、最初に書いた小説を投稿してみることにしました。書いてから年月が経って変わったしまった部分(携帯からスマホになったり、薬学部が六年制になったり)を修正しながら、連載しました。

 最初の連載終了時のしおりは、11くらいでした。それでも誰かに読まれているというのがとにかく嬉しかったのです。

 私がは初めて書いた長編小説は『藍 深紅 ……(現在は、さらに手を加えた改訂版が公開されています)』です。

 今だったら絶対にしない比喩表現など、あえて残してあります。 

 

 こんな感じで、各作品のテーマソングがどの曲かなど、少しずつ紹介していこうと思います。

 今回はどうして『Spitz文学』なのかの説明だったので、次回は、『夜を駆ける』の魅力を語ります。

 



最近の日課は、ステキチャンネルの動画をみることです。

ステキブンゲイチャンネルは、ほぼ毎日生配信を行っています。


少し前に、脚本家の作道 雄さんが、私の短編を番組内で取り上げてくださいました。

その日、私は、ものすごいクレーマーに捕まって、三時間ばかり残業をし、0時過ぎまで働いていました。いつもなら、作道さんの生配信だけは、ライブ参加できるのに……。

精神的にも疲弊した状態で、ステキブンゲイチャンネルのアーカイブを見始めました。


いつもどおり、楽しくみていたら、なんと、自分の名前が!!!

それも、褒めていただいている!!!!


仕事で嫌な想いしたのが全部吹き飛びましたね。


ご紹介いただいたのは、『彼女の待ち人』という、短編。

13000文字弱ですが、結構、時間をかけました。実在のお店をできるだけちゃんと描写したくて、

調べ物に時間をかけました。

それだけでなく、自分で考える面白さを折り込むのに、少し、慎重に書き進んだのもあるかなと。



そして別の日、編集者の高橋奨吾さんの番組で、別の短編にアドバイスをいただけました。

こちらは、番組概要欄から、応募できます。

この番組は、小説を真剣に書いている方にはほんとにオススメです。

別の方がもらっているアドバイスも全部勉強になります。

短編集・妄想の迷走
短編コンテスト(文字制限(旧1万文字)8000文字。)への応募のために書いた小説。『今日一日と一週間分のこと。』『記憶消失~記憶消去薬 リムーブ』『僕に残された時間の半分』『青』『君の声を聞きたい』など、優秀作品となった5編と、『「またね」は、また会いたいという意味ではない』『恋のはじまり』など、読者に評判の良かった2編。   『今日一日と一週間分のこと。』  高校三年生の成美の元へ、初恋の相手、早瀬孝太の母親から手紙が届いた。  その内容は、孝太に会えるのが、今年で最後になりそうだというものだった。  夏休みに入り、成美は高知の祖母の元へ行った。再会した孝太は、驚くほど変わっていた。

私がアドバイスをいただいたのは、短編集の中の『今日一日と一週間分のこと。』です。

まあ、だいぶ前に書いたものというのもあるし、初めて書いた三人称だったのもあって、なかなか厳しい指摘もありましたが、どれも、納得のいくものでした。

この短編は、書き直す気がないので、別の作品に、いただいたアドバイスを活かせたらなあと思っています。


ひとまず、書いて書いて上達していくしかないですね♪







9/6 日曜日は、第一期 ステキ編集部 の、9月分があった。


今回のお題は、少し早めに読んであった。

相変わらず、感想が苦手で。


読んだときにメモをとっておいたけれど、自分の番には、メモっていたことは全部出尽くしていて、大変困った。


人の話をきいておいて、勉強になった~~というくらいが、ちょうど良いなあ。


後、10月11月で終わりだけど、そのうちどちらかで、赤いホタルがお題にしてもらえる。


10月でお題にしてもらえたら良いのになあ。まあ、贅沢は言わないけど。


読書会も楽しかったのだけど、その後、ちょっとだけ二次会みたいなのに参加して。(どちらもZOOMです)雑談も楽しかった。


私は18時から、ボーカロイドのGUMIの十周年コンサートがあったから途中で抜けましたが、お話盛り上がってたなあ。



第二期の募集があったら、参加されたら良いと思います。

とても、勉強になります。



9/5 平野啓一郎先生『本心』発売前読書会。

新聞連載をされていた『本心』の初校ゲラを読んだ100人が集まって意見交換をする、なんとも言えない素晴らしいイベントがあり、参加した。


『本心』は、来年春発売予定。


とにかく、貴重な体験でした。


5月末にこんな呟きをしたのだけど、叶っちゃった感じです。

100人も参加している読書会なので、ZOOMの、グループ分け機能(正式名称忘れた)をつかって、4人ずつにわかれました。


私のグループには、初期からのファンの方がいて、平野啓一郎先生企画のコンサートに行った時の話なども聞けました。

もちろん『本心』中心のお話ではありますが、四人共通で読んでいた『決壊』についてもちらっと話せて……まあ、『決壊』は、かなり、読むのがしんどいお話ではありますが……強烈に印象が残るのでね。


そして、何よりも嬉しかったのは、平野啓一郎先生の小説の中で『空白を満たしなさい』が一番好きという方が、グループにいました~~~内容については話せなかったですが、ほんと、嬉しかったです。


それから、グループの方に『葬送』をすすめられたので、早速、Kindleで買いました!

長いので少しずつ読み進みます。


とにかく、充実した幸せな時間でした。また、何かこういうイベントがありましたら、参加したいです。






9月は、web活動とは別の執筆を優先する予定でいる。

8月は、その前段階でのインプット月間だったけれど、うまくいかず。

大失敗というわけではない。予定していた作家とは違う方のをなぜか読んでしまった。


それと、急に思い立って、短編を書いてしまったことも反省。

無駄ではなかったが、今でなくてもという気もしないでも……。


彼女の待ち人は、短いなかに、ちょっとした遊び心や、作者による主人公イジメなども盛り込んであるので、まあまあといった感じ。奇をてらったりもないので、つまらないと言えばつまらない。


個人的に、オチで読ますタイプの話は好きじゃない。と言いながら、短編はオチをつけちゃいがち。

彼女の待ち人は、オチというほどのオチもない。


一番良かったのは、実在の店舗(行ったことがない)を舞台にしているので、結構時間をかけて調べたこと。口コミサイトの一般人の口コミを、嫌になるほど読んだ。



料理が美味しそうで、行ってみたいなあと心から思ったので、良い感じにお店を紹介したくって、いつもと違い、嫌な展開も控えめな仕上がりなので、読みやすいとは思う。


とにかく、短編の時に思い出した調べ物スキルを、今、活用できているので、書いて良かった。


本が届いたので、実際のサイズで仮印刷。

微調整していくつもりだったのに、まさかの一発でぴったりサイズという……

今は、コピー用紙に印刷していますが、実際は写真用紙に印刷します。
それでもまだ、色々しようと思っていることがあるので、試行錯誤は続きます。

印刷屋さんも、クロネコヤマトさんも、仕事が速い!
ページの関係で、いきなり本文。
今から、読んで、うどしようもない間違いを見つけたらどうしよう……
誤字脱字以上にひどいミスがありそうで怖い。

結構、見返したつもりでいるけど……
表紙を作る前に、売り物にできるかのチェックが先かな。


場合によっては、手作り本のみになる。

しかし、驚いたのは、50冊って、めっちゃ重いのね。
私一人では会場まで50冊持っていけない。