サードオピニオン会・講演会のお知らせ
減断薬読本購入希望の方

 

救済者幻想に囚われた人。
自己承認要求の強い人。

どちらも、手強い。

個別の関わりにおいて、個人が出来ることは限られている。
オルタナティブの関係性においては、主体は当人であって、こちらから手を差し伸べる関係性ではない。~してあげる的な支援は、医学モデルで十分。
オルタナティブにおいては、相互援助が基本であって、私、助ける人、私助けられる人という上下の関係性(医学モデル)ではない。

 



 

だから、いつも、

何をしてほしいか

ではなくて、
何が出来るか、何がしたいか


を問うている。

その人が、何かしたいと願った時、初めて道は開かれるのだと思う。
自ら動かない人を動かすのは大変な労力がかかるが、自ら動く力があればその手伝いは比較的容易である。

 

行き詰ったこの国の福祉の立て直しは、相互援助を基本とするオルタナティブモデルしかないと思う。


-助けたい人たち-

 

溢れる愛情を与えたいと願っているが、実は上から目線の支援である。

人に同情し、憐み、支援しているという実感で、自分自身の自己満足を得る。

自分自身を救うことが目的だから、その支援は押し付けになりがちだ。

貴方の為と言いながら、その実、自分の為なのである。
そもそも、可哀そうなどと思うこと自体失礼だと思う。


メサイヤコンプレックス(救済者願望)は私にもある。
それがこの活動を始めたきっかけであったと言ってもよい。

亡き家族への贖罪の気持ちが隠れていた。

多剤大量処方やベゲタミンをこの社会から消し去ることで、自分が救われると思っていたのだ。
私がそうであったように、メサイヤコンプレックスの背後には、どうにもならない自分自身の葛藤が隠れている。救いたいのは自分自身なのである。

どうにもならない自身の現実から逃れるために、他者への博愛を語るのだ。

 

それでも、助けたい人の多くは、そのうち自分の無力さに気が付く。

そこに気が付かずにいると、そのうち、可哀そうな人を探して回るようになる。

支援の押し売りである。

 

-助けられたい人-

 

”神は自らを助くるものを助く”

減薬もそうだが、病との闘いでも同じこと。突き詰めていけば、すべてそこに行きつく。

いや、そうでなければ、解決などしない。

減薬してくれる医者も居なければ、病気を治してくれる医者も居ない。

そこに気が付くことが減薬のスタート地点である。

 

助けられたい人の要求も一方的。助けを求める相手のことなど全くお構いなしである。

その要求にきりはないから、それに答えることなど出来る訳もない。

答えれば一緒に溺れるだけ。

 

その人が手を出さずに沈黙しているのは、それを知っているからである。

本当の味方は、助けてあげると近寄ってくる人ではなく、ただ傍で沈黙している人の方だろう。

 

もっとも恐ろしいのは、助けたい人と助けられたい人が繋がったケース。
限りない要求と限りない慈愛(と思ってる)の共鳴である。
助けられたい人の要求は限りないが、助けたい人の慈愛はただの願望なので、この関係性がそのうち破たんするのに対して時間は掛からない。

 

FacebookなどのSNSでは、この助けたい人と助けられたい人はすぐに繋がる。

実際に会ったこともない同志が、無責任に要求と慈愛をぶつけ合う。

少ない情報の中で、お互いを勝手に解釈し、期待し、絶望する。

出来ないことを出来ないというだけで激高する。

 

この十数年の活動の間、随分とこうした助けたい人、助けられたい人に出会ってきた。

沢山の活動家が現れたが、こうした活動が長続きしないのは、自分大好き、助けたい、助けられたい人がこじらせたデストロイヤーたちのおかげである。

争いごとの嫌いな人は、一度炎上するだけで嫌気がさして活動から去っていく。

その度に一からやり直すその繰り返し。

 

勝手に繋がって、勝手にもめて、勝手に怒る。

まるで、小学生や中学生の言い争いである。

その度に沈黙せざるを得ない。そもそも、どちらの味方も出来やしないのだから。

 

最近、気がついたのは、

薬の影響であれ、統合失調症であれ、強迫神経症であれ、認知症であれ、アルコール中毒であれ、皆、こども時代に退行してるように思える。

知識面の退行はあまりないが、情緒面が退行しているように思う。

 

統合失調症の快復は、陽性症状→陰性症状→快復のプロセスを経るというのも納得できる。

それはまるで育ち直すようなプロセスなのではないだろうか?

周囲の人間に出来ることは、子育てと同じように、その人が再び育つことを支えることかもしれない。

 

ブログの更新が滞っていたのは、ここ数週間こんなことをずっと考えていたから。

心配して頂いた皆さん、ありがとうございます。

 

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