ある医師の闘病日記 ~エイズと闘う日々~
皆さんも処女や童貞でない限り、結婚する前には必ず抗HIV抗体を測ってください。
パートナーや子どもに感染させてしまう悲劇だけは避けなければいけません。
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現在の症状

今日は比較的体調が良いので、感染に気付かずに放置するとどんなことになるかを説明したいと思います。

僕がおそらく10年前に感染してから、少しずつCD4+T cellが減っていき、10年掛けて殆ど無くなってしまいました。
入院時の検査ではわずかに6個。
健康な人ならCD4+T cellが1000個ぐらい(健常者は500~1500個)はありますから、かなり酷い状況です。
(健常者でもいつも300ぐらいしかない人もいますが、普通に生活しています。200以上あれば免疫能が問題なく機能するそうです。この200というのが、AIDS患者の内科的目標です。100以上あれば真菌性網膜炎やサイトメガロウイルス性の網膜炎が起きないので100は眼科的ゴール地点です。)
道理でここ2年ぐらい病気になりやすかったし、亀頭にカンジダが生えたりしたわけです。
RSVに感染して喘鳴が出たり、百日咳にもなったし、クラミジア肺炎にもなったしとすっかり病弱になってしまいました。
またやはり2年ぐらい前から毛嚢炎を繰り返しましたが、
AIDS患者はヘルパーT cellの機能が落ちてくることにより、好酸球が増殖するらしく、
よく好酸球浸潤性の毛嚢炎を起こすそうです。
僕も入院時は好酸球が40%もありました。
アトピーが治らないと思っていたのは、これだったのです。

リンパ球自体が明らかに減ることがよくあるらしいですが、リンパ球の総数は好酸球のおかげで意外と保たれていることもあるようです。
病院に勤務していると年に1回は採血される機会があり、
その時にリンパ球の総数が減っていないことから、自分はHIVの検査を受けていないが、
感染していないという確信を深めていくことになったのです。
リンパ球総数すらかなり減ったAIDSの症例を勉強したことがあり、中途半端な知識がより発見を遅らせたのです。
僕が感染した頃もすでにカクテル療法という治療法が確立されていました。
しかし楽観視のせいで、検査に足を運べませんでした。
万が一感染していたらと思う気持ちもあり、現実を直視することが怖かったのも事実です。

今、トキソプラズマ脳炎のため脳に障害を生じ、麻痺が出ています。
カリニ肺炎も起こしています。
これらの治療のため薬剤の副作用に苦しんでいます。
このような酷い目に遭わないためにも早期発見・早期治療が大切です。
皆さんも楽観視は禁物です。
常にSEXパートナーがHIVを持っているかも知れないと考えて、必ずコンドームを使用してください。
もしも付けずにしてしまった時は半年後に検査です。
僕のように10年も放置すると色々な障害が出てきます。
AIDSになってから治療するよりも、発症を抑える治療の方が、ずっと楽です。
これは間違いのない事実です。

不幸にもAIDSを発症しても諦めないように。
今は普通に生活できるような治療法が確立されています。
(現在はカクテル療法ではなく、HAARTと呼ぶそうです。)
寿命を全う出来るぐらいだし、ウイルスが測定感度以下になり、
結婚してパートナーにうつすことなく、子どもを作った人もいます。
20年前なら死んでいた病気が今は(根治ではありませんが)治るんです。

薬剤代が非常に高価だと聞き、払えるのか心配される方もいるかも知れませんがこれも大丈夫です。
現在は免疫不全者は身体障害者扱いになるそうで、昔は保険が利いても15万円ぐらいはかかり、治療薬の代金で家が買えると言われていたそうだけど、今は身体障害者としての認定を受けることにより、支払いはわずかになったようです。

これも川田龍平君達の活動のおかげかも知れません。

感染リスク

さて、第2回目のテーマは感染のリスクはどれぐらいなんでしょうか。
HIV患者の針刺し事故で0.3%だそうです。
この数字はHBVやHCVよりかなり低いです。
精液や膣分泌液中にはウイルスが濃縮されると言われていますが、
血液を直接介すことより、明らかに高いはずがありません。
よく言われるように1回の性交で感染する確率はせいぜい1%という数字は妥当だと思われます。
ですから、僕なら6回で感染のリスクは6%ぐらいしかありません。
しかもいずれも短時間で終えるように意識していたため、実際のリスクはもっと低かったと思います。
それでも僕は感染してしまったし、妻は僕と100回ぐらいはしているのになぜか感染しませんでした。

主治医に聞いたら、毎回コンドームを付けていたのに感染した人が存在するそうです。
自己申告なのでどこまで本当のことを言っているかは判らないけど、
病気のことを知っている主治医に隠す必要はないわけだし、嘘を付いているようには見えなかったと言っていました。
僕の勝手な想像ですが、感染のリスクには個人差があるのかも知れないと思っています。

本当にコンドームを付けていても感染したのなら、殆ど誰でもリスクはあることになります。
僕も誰からうつされたのか判らなくなるし、連絡を取らないといけない人が多くなってしまいます。

本当のことをなかなか言ってくれない可能性があり、正確な調査は難しいのでしょう。
将来、もっと感染のリスクや感染経路の評価が進むことを期待します。

発症した経緯

初めまして、バカ男と申します。同性愛者ではありません。麻薬中毒でもありません。
若かりし頃、海外で6人とのべ6回(各人と1回ずつ)中出ししただけでHIVに感染しました。
つまり6人の誰かとのfirst contactで感染したのです。しかも感染のリスクは意識していたので、
6人の全員とも短時間で終わるように意識して早く中出ししたので、どのcontactも短時間でした。
今でもこの内の誰かとたった1回のcontactで感染したという事実に、
また自分の運の悪さに驚くばかりです。

感染から10年以上が経ち、AIDSまで至り、現在闘病中で辛い日々をおくっています。苦しい闘病生活を紹介し、僕と同じ目に遭う人が少しでも減る様に警鐘をならしたいと思います。

まず、僕の女性遍歴から語っていこうと思います。
中高生の頃は全くモテませんでした。子どもの頃からとても内向的で体が小さく、スポーツも全くダメでルックスもイマイチだったからです。真面目というだけで機転も利かないし、ジョークも出ないとなるとモテる要素は全くありません。
勉強だけはできたのですが、中学生頃は勉強ができることは、あまり意味を成さず、
モテるのはスポーツが出来る奴か、イケメンの奴ばかり。
高校に入ったら男子クラスばかり。
勉強ができても男女混合クラスまではそのことは伝わりません。

大学では女性と話しても緊張しなくなってきたことと、話術が少しずつ巧くなったことから、
女性からお声が掛かるようになりました。
しかしあと一歩が踏み込めず、20代前半はずっと童貞でした。
20代半ばから話術が更に上手くなって、
人から「話しが面白い」「話すのが上手い」と評価されるようになりました。
やっとこの頃からやっと追い風が吹いてきました。
このようにし初めての女性経験は確か20代後半だったかと思います。
20代後半から本格的に追い風が吹き始め、多少モテだします。

この頃、海外旅行を始めました。東南アジアと南米では日本人男性がモテるという噂を聞き、
行ってみると、それは本当でした。
世界中どこに行っても日本人女性は非常にモテているのに、日本人男性は欧米人に比べて全くモテません。
その数少ない例外がアジアと南米でした。
特に南米では欧米人と遜色ないぐらいに日本人男性がモテていました。

こうして僕はタイで1人、ベトナムで1人、カンボジアで1人、チリで1人、ペルーで2人の女性と関係を持ちました。
合計6人とのべ6回コンドーム無しで中出ししたのです。
それまで日本人女性で中出しさせてくれた子はいなかったので、
とても貴重で気持ちの良い経験をしました。
因みにこの6人の中で大半が一般人で、風俗関係の子はカンボジア人だけです。
タイ人は屋台でものを売っているおねえちゃんで、
南米の子達は街で知り合った子や職探しに来ていた子等です。
僕の人生を振り返ってみてもこれら計6回のSEX以外で危険を伴うものは見当たりません。
短時間のSEXわずか6回で感染したのです。
この6回も医学生だったからリスクは承知していたのだけど、1回のSEXで感染する確率は1%程度と聞いていたし、
しかも僕は本来早漏傾向があって、特にエロいことを想像しながらやるとあっという間に射精してしまうので、
これら6回もできるだけ短時間で終えるように注意はしていたので、感染している確率はま極めて低いだろうと思っていました。
わずかでも感染している可能性はあるわけだし、検査すれば良かったのだけど、
現実から目をそらしてしまい、そして比較的長めのの期間を経て、30代後半でAIDSを発症したのです。

振り返ってみて感染源はタイ人かカンボジア人のどちらかだろうと思います。
理由は、
タイとカンボジアはエイズが蔓延している地域であること、
タイ人は誰とでもやってそうな尻軽女だったこと、(いわゆる”させ子”)
カンボジア人はプロだったことからです。
なぜプロと付けずにやってしまったんだと言われる方がいるかも知れませんが、
カンボジアには珍しくとても美人で、通っているうちにお互い情がわいて、1回だけ付けずに中出ししてしまったんです。
ベトナムでは最後の1~2こすりだけコンドームを外して中出ししました。相手がそうしたやり方を望んだので。
南米では東南アジアよりも、時期が後であり、感染者がまだ多くない地域だったのでむしろ僕がうつした可能性の方が高いでしょう。

医師になり更にモテるようになり、妻と結婚する前につきあった子が2人いましたが、
必ず付けてやっていたので感染はさせていないと思います。
妻は結婚前から中出しさせてくれていたので、今までよく感染しなかったものだと思います。
自分は無神論者ですが、神がいるなら家族に感染させなかったことを感謝したい気持ちです。

子どもが生まれた時も妻の抗HIV抗体は陰性なので、僕がHIV抗体陽性者であることは気付かれないままでした。
この後、1回不倫しました。相手は年上好きの女子大生でした。
この子とは付けずに中出ししていました。

僕には家庭があり、妊娠させれば家庭が崩壊するかも知れないのにバカなことをしたものです。

詳細はまた機会を改めて詳しく説明する予定ですが、今から振り返ればこの頃からAIDSの症状が出始めていたので、この子から感染したという可能性はなく、感染させた可能性があるので、抗HIV抗体を測るように連絡を取りました。


やりたい盛りの中高生の頃モテなかった反動か、ただ単に男としての本能がさせたことなのかは判りませんが、
本当にバカなことをしたものだと深く反省しています。

今日は初回なので、この辺で止めときますが、今後もAIDSについての情報を発信していきたいと思います。
今は左手指が麻痺していて思うように動きません。
このようにならないためにも婚前のSEXは必ずコンドームを付けてください。