旅行記⑨ イギリス4日目(グラストンベリー・ブライトン) | 占星術家しゅんじ「宙の色(そらのいろ)」

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「宙」という文字には「永遠の時間」という意味があります。
時は無色透明ではなく、無限の彩りに満ちた物語のような連なりです。
西洋占星術を通して、時に込められたメッセージを読み解きます。

※ピンク色の文字は一緒に旅行した竹内真知子さんのコメントです。




5月16日(木) 
イギリス4日目。

この日は6時前にすっきり目が覚めました。
外は晴れ!カメラを持って急いで外に出ました。



ひんやりと澄んだ空気がうまい!
5月なのに霜が降りていて、まるで「冬の朝」でした。



朝日が登ってくる、というだけで一大イベントです。
ごく当たり前にこんな朝を迎えている場所があるんですね。

すっかり熱も引き、
昨日早起き出来なかった分、テンション上げ上げで
外にでました~(*^^*)



朝霧。コテージの敷地内に馬がいました。

オーナーが乗ってるのかな?
ブリティッシュ乗馬は興味があるので
いつか習ってみたいです。
イギリスでも乗馬してみたいなぁ。



左側にはスタッフの方の事務所、右側は宿泊用のコテージです。




この空気や広さを、写真だけでは伝えきれないのがもどかしいです~。






自分たちが泊まったコテージです。
ここもあと数時間でお別れだなんて・・・名残惜しい。

にこにこぷんの「さよならマーチ」が
頭の中を流れ出し。
♪かーえりたーくなーい、かーえりたーくなーい♪
と歌い始めた時間です。



すっかり日が登りました。
今日はイギリスに来て一番の晴天です。

次回はこのテーブルで朝食やランチを食べたい♪(´ε`)



ユキコさんのコテージで朝食タイム。
クリスさんがキッチンに立って手際よく支度をしてくれました。

これは「マーマイトソルジャー」という名前の伝統的な朝食だそうです。
細切りにした薄切りのトーストにバターと「マーマイト」というペーストを塗り、
半熟玉子につけていただきます。



これがマーマイト。
写真はブライトンのホテルの朝食バイキングでもらってきたものです。

マーマイトの主原料はビールの醸造過程で沈殿した酵母、
つまり「ビールの酒粕」のようなものらしい。

味の素を凝縮してペーストにしたような
めちゃ濃ーーい独特の「うまみ味」がします。
ホテルではパンにつけすぎてごめんなさい(無言で撃沈)してしまったけど、
この日は美味しくいただけました。
トーストの味にコクが増した感じ。
ユキコさんは「このさじ加減はクリスにしかできない」と言ってました。
クリスさんはお料理も上手です。



コテージを出発する準備をしていると、
ユキコさんがこの日の予定を提案してくれました。

「今日は天気が穏やかだから午前はもう一度トールへ登って、
午後からはストーンヘンジと、ソールズベリー大聖堂へ行くのはどうでしょう?」

ぬおーーーーー!ストーンヘンジ!!(☆Д☆)

なんとーーーー!今回は諦めてたストーンヘンジ(☆Д☆)
(が、私のこの旅最大の出来事は、最後に訪れたソールズベリー大聖堂)



A:グラストンベリー Middle wick
B:ストーンヘンジ

ここからストーンヘンジまではそれほど離れていないのだけど、
(とは言っても75km。車で約1時間。)
予定は天気次第なので保留になっていました。
本当に行けると思ってなかったのでびっくりミラクル~!!



スタッフの方と、犬のマギー&アリーに「またすぐに帰って来ます!」と挨拶して
コテージを出発です。






トールの登り口に到着。
僕と愛さんは車を降りて2回目のトールへ。
ユキコさん・クリスさんは昼食のサンドイッチなどの買い出しへ。
待ち合わせの時間を決めて入口で別れました。





激しい強風と寒さで、立っているのがやっとだった昨日が嘘のよう。
静かで穏やかなトールです。
ピクニックみたい。

写真では風が解らないけど、
昨日と全然違い、穏やかなぽかぽか陽気でした。



今日は僕たち以外にも人がたくさんいました。
カメラを持った観光客っぽい人や、
たぶん課外授業で来ている学生のグループ。



周辺を歩いて写真を撮ったり、普通に話をする余裕もありました。



ぽっかりと空いた四角い天井。



塔の中にある石の椅子に座って、しばらくぼーっとしていました。
特別な貸切の個室です。



登ってきた側とは別の道。
ずっと先まで続いている、こういうまっすぐな道って好きです。

リアルドラクエその3。
この道をまっすぐ進むと、
隣町に行けるんやね~と話してました。



ドラクエな風景(*´ω`*)

昔持ってたスライムのぬいぐるみを
道にそっと置いてみたかった。



2日続けて、まるで違うトールの二つの顔が見れました。
たぶん、どちらかだけでは何かが足りなかったと思います。
今回の僕たちにとってのこの場所は目的地の1つであり、
旅全体を照らして、ここへ導いてくれる灯台のような役割だった気がします。



ちなみに・・・



これは2012年の9月9日に作成したビジョンボードの一部です。
旅行の中身はまるで未定だった頃で、
トールのこともまだ何も知らないのに
なんとなーく気になってこんな写真を貼ってました。
これはどう見てもトール!

僕のビジョンボードは願望実現ツールであり、
同時に未来予知ツールなのかも?(笑)



2回目のトールを後にして、
クリスさんの車でストーンヘンジへ向かいます!






しばらくこういう道が続いて・・・



到着!
だだっ広い平原に駐車場があって、
観光客の車やバスがたくさん停まっていました。
すぐ隣には牛が放し飼いにされています。のどか~。



ストーンヘンジに行く前にベンチでお昼ごはんです。
甘いチャツネのサンドイッチ。
こっちのサンドイッチは、1つでもしっかり1食分のボリュームがあります。



日本でよく見るカラスよりも、ひと周り小さくてかわいい。



ストーンヘンジの周囲はフェンスで囲われているので、
ここでチケットを買わないと中に入れないようになっています。
音声案内(日本語もあります)のイヤホンを借りて、ゲートから入場します。
売店もありました。
名前はそのまんま「Stonehenge café」。



観光客がたくさんいます。
あそこにストーンヘンジが!



記念撮影。
いつか来れたらいいな~と思って、職場のパソコンの壁紙にしていた風景に
今自分が写っているって不思議です。



音声案内を聞きながら、ルートに沿って進んでいきます。
この辺りがいちばん石に近づける場所です。



魔女っぽいコスプレをした女性が、通りすがる人に何かを話しかけていました。
何してるんだろう~!気になる!
けれども、怪しいにおいがするので気になる気持ちを抑えて通り過ぎる(笑)。



ストーンヘンジの北東側です。
正面に立ち並ぶ4つの石の真ん中の隙間に、冬至の太陽が沈みます。
また、このちょうど反対側からは、夏至の太陽の日の出が見えます。

この場所を通る数分だけ、急にものすごーーーーく眠くなって、
通り過ぎたらまた元通りになりました。
一体何?( ゚Д゚)!?
何か受信したんだろうか?謎です。

こんなにだだっぴろい草原に
ぽっかりのストーンヘンジ。
邪魔する建物等がないから
そりゃ~宇宙な情報を色々キャッチしやすいだろうな~



お土産物屋さんでは、ミステリーサークルの写真集と、
自分用にストーンヘンジと同じ石(ブルーストーン)で作られたキーホルダーを買いました。
これを仕事の鞄につけ始めてから
電車の中でよく眠れるようになった、気がする(笑)。






次はソールズベリー大聖堂へ向かいます~。



 

駐車場に車を停め、都会的なショッピングモールの中を歩いて行きます。
今回の旅で新しい建物を見るのが新鮮です。




でもやっぱり、古い建物を改装したお店が登場。



立派な紋章の入った門。

 

ここがソールズベリー大聖堂です。

「なんか見た事ある」と思いました。
そして、昔、世界遺産のヨーロッパ編を持ってた時、
あちこちの教会の写真をうっとりして見ていたのを思い出しました。



華やかでゴージャスな印象だったパリの教会とはまるで違う外観です。
どこか男性的で直線的。びしっとまじめな佇まい。



入口付近の廊下のステンドグラス。



シンプルな幾何学模様が美しい。
魔方陣か曼荼羅のようです。



次に、「マグナカルタ(大憲章)」の写本が収められている部屋を見学しました。
そこは撮影禁止でした。
マグナカルタとは、
議会が国王に認めさせ、民主主義の礎となった世界初の憲法です。
世界史で習って言葉だけは覚えていました。
細かい文字が改行なしでびっちりと書かれている1枚の大きな紙が、
ガラスケースの中に保管されていました。



回廊を通って、教会のさらに奥へ。
アーチに施された幾何学模様の装飾が面白い。

この回廊に出た直後に
パイプオルガン演奏が流れてきて鳥肌。
戻ってもう一回聞きたいな~と
そわそわし始めた私。



地面に落ちる影も幾何学模様。



すっきりと整った中庭です。
すごく好き。



しばらく見ていても飽きない、静かな魅力がありました。



ハリーポッターみたいな黒いマントの生徒たち。
日本ならコスプレにしか見えない服装も
この場所だからカッコいい正装に見えます。



教会のさらに奥へ。

この両側がパイプオルガンです。
また演奏しないのかな~と
意識はパイプオルガンへ。
一度本物の教会でパイプオルガンを聞くのが夢でした。



祭壇の後ろには、吸い込まれそうな深い碧のステンドグラスがあります。



モザイクみたいに抽象的な絵柄が描かれています。
よく見ると、真ん中に向かって手を合せ、祈っている人々の姿が分かります。

私はこのステンドグラスに釘付け。



パイプオルガンの音楽が流れてきました。
荘厳なこの空間と、神秘的なステンドグラス、
胸に響いてくる音楽が一緒になって
ぞわぞわーーーっと鳥肌が立ちました。

それをただ味わっていたくて、
少し離れたベンチにユキコさん、クリスさん、愛さん、僕の4人が並んで座って
パイプオルガンの音色にしばらく聴き入っていました。



隣にいた愛さんが、涙を流していました。
クリスさんが愛さんに何か言葉を掛けていて、
聞き取れた「Past life(過去生)」という言葉がとても印象に残りました。
愛さんは少し落ち着いてから
「いろんなことが腑に落ちてすっきりした」と話してくれました。

そもそも「過去世があるのか?」という話は
僕には確かめようがないから分からないのだけど、
愛さんの表情の変化を見たら
それは本人にとってはとても重要で、揺るぎない1つの真実なのだと思いました。

日本から遠く離れたこの場所に、
当初は予定さえしていなかったのに
愛さんはきっとどうしても来る必要があって、呼ばれて来たんだなと思いました。

全然マークしなかったこの教会に
突然来る事になり、ステンドグラスとパイプオルガンの音に
号泣してしまいました(T_T)
この出来事や感じた事は私のブログに書いています。



旅の最後の最後にミラクルな体験を共有させてもらった
ソールズベリー大聖堂でした。

ユキコさん、クリスさん
ここに連れて来てくれて本当にありがとうございました!!






3日間のグラストンベリーツアーを終えて、
これからブライトンへ向けて出発です。



何もない道を再び3時間以上走ります。
クリスさん運転ありがとう~。
僕は疲れが出てきて、うとうと助手席で寝てました。



海が見えてきました。
ブライトンです。






夕食はイギリスの伝統料理であるローストビーフ(知らなかった)のお店へ
連れて行ってもらいました。



店内は少し高級なファミレスみたいな雰囲気です。
お肉はローストビーフ、ハム、カモの3種類あって、
好みの量を店員さんが切り分けてくれます。

付け合わせの野菜はバイキング形式でお皿に盛ります。
すくうスプーンが、お玉みたいにでっかい。
味付けはグレービーソース(薄めのデミグラスソースみたいなの)を
まんべんなく大雑把にかけます。

でも、お肉にかけるソースはきちんと分かれて決まっていました。
「日本ではお刺身にカラシはつけませんでしょう?」
というユキコさんの解説に納得。



お肉は「それぞれを少なめに」と頼んだけど、このサイズ。
お肉の上に乗っている茶色いのはヨークシャープディングと言って
付け合わせとして食べるシュー皮みたいなパンです。

イギリス料理は、とにかく満足できる「量」が大切なのだそうで、
クリスさんもユキコさんも、本当によく食べます。
デザートは、ガラス容器に入れ放題のソフトクリーム&チョコソース。
あんまり美味しそうに食べる二人につられて、僕も食べました。
もー、おなかいっぱい~。

そう言えば食事中、窓の外にウサギが見えました。
ウサギ!!






ブライトンの夕暮れ。
イギリス初日に泊まった海沿いのホテルへ向かいます。



ホテルに着いて、部屋の前までユキコさん・クリスさんに送って頂いて
いよいよお別れの挨拶です。
さよならマーチが流れます。
あ~~、明日帰るなんて切ない~~。
そして、一緒に素敵な旅をさせていただいたお二人への
感謝の気持ちで胸がいっぱいになりました。



別れ際、クリスさんが満面の笑みで言ってくれた言葉が忘れられません。

「サヨナラゴザイマシタ。」

ドアを閉めた後、愛さんと二人で大爆笑~~!
でも、すっごくあったかくて大きな愛情が伝わってきました。

日本語は間違ってるけど、
間違ってるからこそ余計に伝えようとしてくれた気持ちが
めっちゃめちゃ嬉しかったです~!
一番の名言!
私も英語を「話せない」じゃなく、気持ちを伝える事を
第一にしようと思った場面でした。



いよいよ次で最終回です。
旅行記⑩へ続く