久しぶりの投稿になります。
視神経脊髄炎という難病がわかってから2年4ヶ月が過ぎ、私の生活は大きく変わりました。
まず工房でお弁当屋を開いていたCafeオリーブさんが昨年の12月をもって工房を卒業しました。
仕事が大変だった訳ではありませんが、彼女なりにこの先、自分は何をしていこうかと考えてのことでした。
彼女には入院中、色々お世話になり有り難かったです。
彼女の卒業と共にギャラリーも閉じる事になりました。
ハンドメイド作家さんたちが、いつも快く作品を展示してくれたり、ワークショップやマーケットを開催したりと工房を始めてから楽しい毎日でした。
まるねこ工房を開く時に思っていたのは、この場所に関わった方々がさらに大きく羽ばたいてほしいという事でした。
その思いの通り皆さんは活躍の場所を広げていかれました。
まるねこ工房がスタートの場所として少しでも役に立てたことは幸せです。
さて私事ですが、この病気はなかなか厄介で今までと同じ作業をするのは難しくなってしまいました。
自己免疫の攻撃が起こるたびに、私の脳の中には傷ができ、その場所によって様々な症状が出てきてしまいました。
また最初はステロイド(副腎皮質ホルモン)で免疫を下げ再発を防ぐといった治療でしたが、ステロイドによる副作用もあり僅かな期間で白内障を発症し視力が急激に低下したり、顔はムーンフェイスでまん丸になり、食べてなくても血糖値が上がってしまってと次々問題が出てしまいました。
白内障の手術したくても服用しているステロイドの量が高かったので、担当医からは手術の許可がなかなかでませんでした。
考えたあげく、思い切ってステロイド以外の治療を行っている病院へ転院しました。
そちらの先生と話し合い、新しい治療へ踏み出し、ステロイドの量は毎月下げていかれました。
半年で白内障の手術ができたのは感謝です。
けれど問題は、それだけではありません。
一見、健常者に見えても、物の見づらさ、平衡感覚がうまくとれず不安定な歩行、手先の感覚の鈍さ。
今まで積み上げてきたものを失ってしまうような喪失感もありました。
まずは今の自分を受け入れていこう。
できなくなってしまったものは、自分が卒業した事。
たとえぶきっちょになったとしても楽しめることは、まだまだあるんだと。
まず、手放せる物は手放し、あとを引き継ぐ方に渡して行こう。
そして空になったところで沢山の喜びを見つけよう。
工房は、この先、人の集まる場所として使ってくれる方へ引き継いで行く事になりました。
なのでまるねこ工房の名前は、ここで終わりになります。
あっ、私のこれから目標とするお話しはしていませんでしたね。
この体験をどこかで役立てていきたいと思ってます。
このブログを終えるにあたり、今まで応援してくださった皆様にお礼を申し上げます。
長い間、本当にありがとうございました。