禍根を残す、陳情の取扱い | 府中の元気・杉村康之の 「ハッキリYES、ハッキリNO」

府中の元気・杉村康之の 「ハッキリYES、ハッキリNO」

初めて議員になった時、びっくりしたことが3つ
一つは、議会なのに議員同士の議論がないこと
一つは、議会自らが条例をつくらないこと
一つは、審議の前に予算への賛否を聞かれたこと
二元代表制の地方議会では是々非々が筋
だから僕は「ハッキリYes! ハッキリNo!」

本日の議会運営委員会で、陳情の取り扱いについて気になることがありましたので、情報開示します。

府中市議会陳情取り扱い基準
http://www.city.fuchu.tokyo.jp/smph/gikai/minasan/segan.html

来週月曜、2月22日から3月議会が始まります。それに先がけて本日議会運営委員会が開かれました。「議運」では、議会の日程やら議案の付託先の委員会を決めたりします。市民からの陳情の取り扱いもここで決めますが、本日気になることがありました。議運は公開された公の会議であり、後日議事録も作成されますので、情報開示しておきたいと思います。

ある市民の方から、市議会のあり方について陳情が出されました。内容は、市議会議員が議会中に私語がある、居眠りする、市長に諂う、などはあらためて欲しい、というようなものです。この陳情の取り扱いが本日議論されましたが、議運委員長からの提案は、議会の審議になじまないので取り扱わないこととしたいというものでした。

提案に対して誰もなにも言わないので、ぼくから、内容がどんなものであれ、取扱基準を満たしているものは取り扱うべきだと意見を言いました。それを受けて他からもいくつか意見が出ましたが、提案に賛成というものばかり。それを受けてぼくは再度手を上げ、委員会の結論がそういうことなら(多数決なので)それでいいが、なぜなじまないのかの理由を明確にして付すべきだと申し上げました。

委員会で出された意見は理由になってないものがほとんどだったと思います。ただ委員長はぼくの質問に対して、理由はつけます、と明言されていました。陳情者に対して取り扱わないという返答をする時に、どんな理由がつくのか、あるいは理由がつかないのか、みものです。府中市議会の程度が見えるところです。

陳情は市民の権利です。今回の取り扱いは手続上の瑕疵を指摘されかねず、禍根を残すのではないかと危惧します。議論の詳細については、かみ合ってないので要約できません。後日、議事録がネットでも公開されるので興味のある方はご覧ください。

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