~12/18
起きた現象をどう見たら、楽しくみえるか?
それとの、闘い。
アントニオ猪木さんが、
『闘魂とは孤独との闘い。』
と言っていたんだ。
そうなんだ、闘うということは孤独との闘いなんだ。
僕は夜に孤独と戦うときは、YouTubeを鑑賞するんだ。
家でインターネットすると、お金がかかるからマクドナルドでYouTubeのVideosをたくさんDownloadして、家で見る。
闘魂の欠片も感じられない、そんな生活を毎日。
ルームメイトのサウル君は優しい。
サウル君はぼくがマルタに来て初日だと思ってたらしく、ぼくを色々案内してくれた。
もう、こっちに来て二ヶ月。
ちゃんと、英語で伝えたつもりだけど伝わっていなかった。
『ここが、学校だよ! 初日はこっちの教室だよ! あと、ここはベイストリート!』
知ってる。
全部、知ってる。
でも、熱心に教えてくれるもんだから知っているなんて言えず。
ボクは、
『ヘェ~、ここはこうなっているのか!』
という顔をしながら、付き合っていた。
ボクは平気で、そんな演技をするんだ。
『ここがビーチかー!冬だから、人いないね!』
みたいな事を言ったりする。
でも、全部知ってる。
だって、毎日通ってたもん。
誰よりも、ここのビーチ事情を知っている。
なんか、ゴメンねサウル君。
ボクは1人が好きな人間だけど、たまにはボクに興味を示せよ!って思うときがある。
今のホストファミリーが全くボクに興味がないんだ。
まず、何の説明も受けてない。
なので、わからない事が多すぎて何から解決していったら良いのか分からない。
洗濯する日がわからない。
家のルールがわからない。
朝食のシステムがわからない。
他の住人の情報がわからない。
適当にディナーを作って、会話する事なくずーーーっとパソコンてゲームしている。
パズル系のゲームをずーーーっと。
ぼくなんかよりも、パズルゲームの方に興味があるらしい。
もう、修行である。
部屋に帰るとサウル君はずーっと犬夜叉を鑑賞している。
ぼくはずーっとプロレスを見ている。
毎晩、散歩に出掛ける。
時間を潰すためだ。
教会が見える、ベンチに座る。
そこで色んな事を考える。
歴史というのは、夜に造られるものだ。
1人で考える時間。
その時間が人を詩人にさしてくれる。
まさに、孤独との闘いなんだ。