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風を見たんだ。
それは比喩的な表現なんかではなく、本当に見たんだ。



やる事もなく公園を散歩しようと思ったんだ。
先週のLondonでお金を浪費してしまったので、節約の意味も込めて公園ぶらり旅。
家の近くの公園に行ったことなかったので、初めて足を踏み入れる事に。


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スケールのデカさ。
絵ヂカラ!
もっとこう公園っていっても大きくても緑地公園みたいなものをイメージしていたから、腰が砕けた。
腰が砕けたと言ってもこれは比喩的な表現なので、実際には腰は砕けてない。

イングランドの田舎の風景がそこにはあり、イングランドという国はカントリーサイドに限るな!と思った。

ここをボクは
“手付かずの芸術”
と勝手に名付けることにした。



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カメラをもってブラブラしてると、いろいろな人に話しかけられた。


カメラを持った少年達。
彼らはCanonのカメラを使いこなしていた。
ボクが横を通り過ぎると

『Nice camera!!』

と言ってボクのカメラを褒めてくれた。

『Thank you!! you too!』

嘘じゃなくて本心からそう言ったんだ、ボクは。
まぁ、持ってるカメラを褒められてもこのカメラの発明者じゃないから、そんなに嬉しくはないんじゃないか?
という疑念が湧いた。

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知らないおじさんに話しかけられた。

『フォトグラファーか?』

と聞かれたのでボクは迷わず


『あぁ、そうだよ。ビジネスでこっちにきた。ここは美しい景色が見れるから愛しているんだ!』

フォトグラファーだって!ボクはとんでもない嘘をついてしまった。
だけど、嘘をつくのは苦手ではない。その気になれば写真家になることだってできる。
写真家のふりをして露出度を絞る作業をして、それらしい行動をしてみた。

知らないおじさんは笑顔で
『Good!!』
と言ってくれた。

ゴールデングローブ賞を受賞できるじゃないかな。
ボクの演技は。


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帰り道また少年達に出くわした。

『何のカメラを使ってるの?』

と聞かれたので

『Nikonだよ。』

と答えると少年達は親指を空に向けて、無言の言葉を話したんだ。